お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

お陰様で、目標額を達成した後もご支援と応援コメントを頂きまして、スタッフ一同たいへん励まされております!本年度はプロジェクトで募集する運営費のうち、半分以上を電動書架の修理に充てるため運営費に余裕が無く、さらにより多くのご支援を頂けましたら、大変助かります。 
また、今回のプロジェクトのことを、より多くの皆様に知って頂くため、さらに情報を発信し続けたいと思っております。締め切りまであと5日、引き続き何卒宜しくお願い申し上げます!


さて、1万円以上ご支援下さった方に、台本を保護する台本カバーにお名前を記載する、というリターン(お礼)について、今回は【歌舞伎・新派台本作品リスト】にある歌舞伎の上演台本についてご紹介いたします。

 

松竹大谷図書館では、毎年約1000~1500冊の演劇・映画の台本を登録しますが、そのうち約60%が歌舞伎の台本です。今回のリストの台本は、平成27年11月から平成28年10月までの1年間に上演された歌舞伎と新派作品の中から選びました。ここではほんの一部ですがその内容をご紹介していきます。

 

今月は歌舞伎座で、八代目中村芝翫・四代目中村橋之助・三代目中村福之助・四代目中村歌之助襲名披露公演が行われています。歌舞伎俳優にとって襲名披露公演は、伝統ある先人の名前を名乗り、東京・京都・大阪などそれぞれの地のお客様に初めてお披露目する、歌舞伎俳優にとっても大きな節目となる公演です。まずは全国各地で行われた襲名披露公演の台本からご紹介しましょう。

 

平成27年のお正月に大阪松竹座から始まった四代目中村鴈治郎襲名披露公演からは、平成27年12月京都南座顔見世興行と、平成28年4月金丸座での四国こんぴら歌舞伎大芝居公演です。昭和に活躍した二代目、そして先代の三代目の鴈治郎の記憶もまだ人々の記憶に残るなか、当代の四代目襲名披露公演も2年目に入り、すっかり鴈治郎のお名前が定着した感があります。

四代目中村鴈治郎襲名披露公演台本より

 

そして中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露公演からは、3月歌舞伎座、6月博多座、7月大阪松竹座、8・9月は地方巡業(公文協西コース)です。歌舞伎のお姫様の中でも難役とされる三姫(時姫『鎌倉三代記』、雪姫『金閣寺』、八重垣姫『本朝廿四孝』)をすべて演じ、その他にも世話物や新歌舞伎、舞踊などで全く異なる役柄を演じて話題のお披露目となりました。

中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露公演台本より


歌舞伎俳優にとって襲名と並んでおめでたいといえば、初お目見得です。平成27年11月歌舞伎座『江戸花成田面影』では十一代目市川海老蔵さんの長男、堀越勸玄くんが、そして平成28年5月歌舞伎座『勢獅子音羽花籠』では五代目尾上菊之助さんの長男、寺嶋和史くんが初お目見得しました。いつの日か團菊と並び称される事になるであろうお二人の記念すべき公演の台本です。

平成27年11月・平成28年5月歌舞伎座公演台本より


平成28年2月歌舞伎座の『新書太閤記』は全6幕に及ぶ大作で、台本も写真にあるように大変厚みがあります。また6月歌舞伎座の『義経千本桜』は、第五期歌舞伎座では二度目の通し上演となりましたが、昼夜三部制による一日がかりの通し上演でした。この時の台本は6分冊になっており、同じ上演の時の台本としてひとつの台本カバーにまとめて保存します。そして、この10月に全国各地で公演中の『獨道中五十三驛』は宙乗りと十三役早替り、しかも巡業公演には珍しい、市川猿之助と坂東巳之助のダブルキャストによる話題の公演です。

平成28年2月歌舞伎座『新書太閤記』(上左)10月巡業公演『獨道中五十三驛』上演台本(上右)
平成28年6月歌舞伎座『義経千本桜』(下)の上演台本


 松竹の歌舞伎公演以外では、国立劇場の公演台本も入っています。目下、登録整理作業を進めているところです。

国立劇場公演台本より


 現在作品のご希望を伺っていない方も、プロジェクトの募集が終了いたしましたら、順番にお伺いの連絡をいたしますので、それまでじっくりお選びください。
作品リストは、プロジェクト概要「リターンについて」の台本カバーの説明から、または↓こちらからもご覧いただけます。
 

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