はじめに

この度、クラウドファンディングプロジェクト「おらほの」に対し、ご支援いただき本当にありがとうございました。当初掲げていた目標を大きく超えてクラウドファンディングの取り組みを行えたこと、そしてその寄付をもとに「いわて釜石」の想いを込めた大漁旗を寄贈し、本年9月に開催された「ワールドアマチュアラグビーフェスティバル（以下、アマチュア大会）」参加のための派遣事業を無事に実施でき国際交流の絆を深めることができました。これもひとえにご寄付や温かな激励を寄せてくださった皆様あってのことです。このご案内をもって一区切りのご報告ができますことを心より嬉しく思います。

 

結果のご報告

クラウドファンディングプロジェクトの達成により、皆様からのご寄付をもとに「いわて釜石」特製の「大漁旗」、「ペナント」を作成し、下記のような交流先に寄贈をいたしました。

 

【寄贈先の詳細】

「大漁旗」：
アマチュア大会を主催する都市と実行委員会に寄贈。

• ディーニュ・レ・バン市
• アマチュア大会実行委員会
  

「ペナント」：
アマチュア大会における対戦国をはじめ参加各国クラブ等の交流先に寄贈。

• 対戦5か国：
  イングランド、チリ、アルゼンチン、ジョージア、ベルギー
  
• 参加10か国：
  ニュージーランド、フランス、ウルグアイ、南アフリカ、スコットランド、トンガ、ルーマニア、ウェールズ、オーストラリア、アメリカ
  
• その他交流先：
  サン・マクシマン・ラ・サント・ボーム市（予選プール開催都市）
  ラグビー・サン・マクシミノワX V（同市を拠点に活動するラグビークラブチーム）
  プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール州議会（マルセイユでの歓迎式を主催）
  在マルセイユ日本国総領事館など
  

収支について

皆様からご支援いただいた資金は、下記のように使用させていただきました。

寄付金：650,000円

大漁旗、ペナント等寄贈品の製作費：230,810円

リターン品の調達及び発送費：197,384円

クラウドファンディング手数料：85,800円
残金：136,006円　※残金の取り扱いについては調整中です。

 

リターンの発送状況について

先日、プロジェクトページ上の「活動報告」ならびにご支援者様へメールにてご案内をさせていただきました通り、12月1日現在、リターン品の納品を待っております。年内を目処に、ご支援の際に入力いただきました住所宛に発送をさせていただきます。今しばらくお待ちくださいませ。

 

さいごに

私たちは、この度の国際交流事業を東日本大震災津波で世界からいただいた復興支援に対する感謝の発信、2019年ラグビーW杯岩手・釜石開催で生まれた世界との絆や多様なレガシーの継承、そしてラグビーを通じた岩手県民、釜石市民の国際交流による感動と可能性を「ラグビー県いわて」「ラグビーのまち釜石」の今後のまちづくりに活用する絶好の機会と捉えていました。

フランスでの10日あまりの滞在を通して感じられたことは、私たちが伝えたいと考えていた想い以上に、沢山の「ありがとう」をはじめとした心からの歓迎を受けたということです。「漫画」「アニメ」「ゲーム」など日本を知る機会は多くあるものの、今回滞在したまちの人々にとって日本との人を介した直接の交流というのは滅多にない出来事です。私たちの大会への受け入れ準備に数年かけて奔走されたアマチュア大会実行委員会の方々からも熱い歓迎をいただきました。実行委員長は、大会諸行事のスピーチでアマチュア大会開催の淵源として「2019年ラグビーW杯岩手釜石開催」に触れ、「震災を経験した小さな釜石というまちで世界的なイベントが開催された」ことに啓発を受けたことを語り、またある委員からは「皆さん方、日本チームが今大会に参加してくれたことは夢のようだ。フランスまで来てくれてありがとう」と私たちの来訪を感慨深く感謝の言葉を述べてくださいました。

それと同時に、一般の市民の方々もラグビーを一目見ようとスタジアムに観戦に来られ、遠く日本からやってきた私たち「いわて釜石」の奮闘に対して声援を送ってくださいました。練習や試合の合間、あるいは町を歩いているだけでも写真撮影をしようとか、サインをくださいと声をかけてくれた人々がいました。日本チームが来ると知って、日本語でメッセージを書いた手製の応援ボードを持参して声援に駆けつけてくれた兄弟もいました。何処にあっても私たち「いわて釜石」を日本からの友人として来訪を心待ちにしてくれていた人々との出会い。そのような交流は、選手を含む30人余りの派遣団員一人一人にとって忘れがたい記憶として残っていきます。

この度の国際交流事業を実施するにあたり本クラウドファンディングプロジェクトを通して、ご支援の輪を広げながら「いわて釜石」におけるラグビーを活用したまちづくりの様子を発信させていただくことができました。取り組みを通して結ぶことができたのは、フランスをはじめとした世界との友好の絆だけにとどまりません。それは、「おらほの」を通して「いわて釜石」を温かく見守り、想いを込めていただいたご支援者様のみならず、SNS等で様々にリアクションをしていただいた方々お一人お一人との交流です。

私たちにとって今回の国際交流事業は一つの節目となります。とりわけ釜石市では明年に迎えるディーニュ・レ・バン市との姉妹都市提携30周年の佳節を市民の方々と共にお祝いすること、そしてこれからも末永く続く国際交流あるいはラグビーを活用したまちづくりの新しい一歩を踏み出したということです。いつの日か振り返った時にご支援いただいた皆様と共に実現した今回の取り組みが「いわて釜石」にご縁のある人々にとって夢や希望、また未来への可能性を拓きゆく原点であったと言っていただけるよう、新たな決意と共に「ラグビー県いわて」そして「ラグビーのまち釜石」ならではのまちづくりに邁進してまいります。お寄せいただいた皆様からの真心に重ねて御礼を申し上げます。引き続き「いわて釜石」へのご期待と共に声援を送っていただければ幸いです。本当にありがとうございました。