そこで、五輪イベントブースでは、①Run for TOHOKU JAPANが支援先として提携している岩手県大船渡市立第一中学校及び吉浜中学校の全校生徒の夢と写真を展示し、生徒たちの夢や生きる力を世界に伝えることと、②五輪来場者からの応援やエールを頂くことをミッションに掲げて、ロンドン中を走り回ってきました。
来場者からの応援は、Run for TOHOKU JAPANが作成・販売するチャリティーTシャツに書き込んで頂き、約7カ国・延300名を超える方々から応援メッセージを頂戴しました。
16年目の人生を生きる彼に、今、何かしたい!高校三年間にしかできないこと、それに挑戦させてあげたいと、強く思いました。甲子園を目指す仲間を揃えてあげることはできないけど、彼の夢を応援する心の仲間を作ることならば、私にもできるかもしれない!これが、「スポーツを通じて東北被災地のスポーツマンを応援する」Run for TOHOKU JAPANの始まりでした。
(夢を語る子どもたち)
Run for TOHOKU JAPANの目的
Run for TOHOKU JAPANの活動は2つ。まず一つ目は、夢や目標に向かって努力する名もなき被災地の中高生スポーツマンの「やりたい!」を支援することです。具体的には、①運動用具の提供、②コーチングトレーナーの紹介(予定)を行うなど、選手としての活動をサポートします。その他、③被災地のスポーツマンを応援する仲間を提供するサービスを展開しています。この仲間とは、通称「東北サポーター」と呼ばれる方々のことで、「東北サポーターさん創り」が活動の2つ目になります。
東北サポーターは、Run for TOHOKU JAPANが販売するチャリティーTシャツを購入した方のことを示します。チャリティーTシャツを購入すると、①Tシャツを着用するだけでご自身が東北の広告塔になれる、②支援のスタートである「忘れない」を周囲に喚起できる、③購入代金の内1.500円を被災地のスポーツマンの活動に当てることができる、④Run for TOHOKU JAPANが主催するランニングイベントに無料参加できるの4点のパッケージサービスを得ることができます。普段のランニング時やお散歩時等にこのTシャツを着ることで、無理なく東北をサポートできるのです。
中高時代の部活動とは、まさに日常の象徴だと思いませんか?そんな日常を支えるのもまた、日常であって然るべきです。Run for TOHOKU JAPANが提供するのは、「日常でできる支援」です。
そのため、Run for TOHOKU JAPANのチャリティーTシャツデザインは、日常でも着れる可愛いデザインにこだわり、スポーツ時にも対応できるよう優れたスポーツ素材を使用しています。
中央のハンドサインは「応援」「励まし」を意味し、小指から結ばれる糸で「I Run for TOHOKU Japan」と綴り、「繋がり」を表現しました。また、取り外し可能なステッカーを右肩に貼ることで、Tシャツ全体で日の丸を表現しています。このステッカーには「Hold Hands,and Goal Together」=「手を取り合って、共に未来へ行こう!」というスローガンを記載しています。
Run for TOHOKU JAPANは2011年12月6日に発足しましたが、2014年度までには、東北サポーターさんと被災地のスポーツマンを引き合わせるような企画を実現したいなぁと考えています。
(ロンドン五輪で集めた応援メッセージTシャツ ※ステッカー貼っていない状態)
この活動に対する思い
Run for TOHOKU JAPANは活動を通じて、『被災者だから支援する、可愛そうだから支援する』という支援の在り方から『頑張っているから応援する』へ支援の精神を変えたいと思っています。その方が、ずっと温かく、ずっと続く支援の在り方だと思うのです。被災地は「日常」再建にむけて、長い闘いを挑んでいます。例え道路が舗装されていなくても、例え両親や仲間を失っても、俺・私には、これがある!といって、それぞれの夢へがむしゃらに努力する名もなきスポーツマン。彼らと、支援者が一緒に「明日への想い」を重ねることができたなら、世の中はもっと温かく、もっと希望に満ち溢れるのではないでしょうか?
Run for TOHOKU JAPANの短期的計画としては、スポーツが大好きだという被災地のスポーツマンを、物理的、また心理的サポートをもって、支援し続けます。支援期間は、2020年のオリンピックまでです。Run for TOHOKUJAPANが応援し続けてきた選手が、2020年の五輪の開会式を、ロンドン五輪で集めたこの「応援メッセージTシャツ」を着て闊歩することが、Run for OTOHKU JAPANの夢なのです。
そして、Run for TOHOKU JAPANの長期的計画としては、東北支援という切り口から、世の中に夢と希望が溢れる社会を創ることです。夢を抱く者を、心から応援する社会。まさに、『One for all,all for one』の社会です。きっと、おのずと夢を語りたくなって仕方がない、笑顔に溢れる世の中になると思います。
被災地で頑張っているスポーツマンに世界中の仲間(All)を引き合わせてあげられるように、そして、『One for all,all for one』の精神を反映させた社会を実現するため、みなさまのご支援をぜひよろしくお願い致します。