ご支援ありがとうございます、鈴木竜です。1月に渡って頑張ってきたクラウドファンディング期間も残り9日となりました! これまでに目標金額の8割近い金額をご支援いただいております、皆様本当にありがとうございます。前回の記事でも触れさせていただきましたが、これだけの方々が「芸術が人生に必要だ」と言ってくださっているようで、心から嬉しい気持ちです・・・!

 

 

さて、今日は「スキマ」の話をしたいと思います。

 

フランスに来てから、毎日料理をしています。外食は家に何も食材がなかった到着翌日の朝にサンドイッチを買ったくらいで、あと朝昼晩自炊です。昨日はオーブンでチキンを焼きました。

 

チキンと野菜のオーブン焼き!

 

日本では、こんなことをする時間ありませんでした。妻が料理上手ということもありますが、自分が料理をできるのは本当に時間のある日だけで、あとは妻に任せきりでした。なぜその時間がないのか、日本での僕のとある1日のスケジュールをご紹介します。

 

この日は、東京で一つクラスを教えて、埼玉まで移動して埼玉でリハーサル、その後東京に戻り振付した作品のリハーサル、そして家に帰って少々事務作業・・・という日でした。これを見て頂くと分かるように、このスケジュールの中には料理どころか落ち着いて何かをする「スキマ」はありません。ずっと頭を回転させているか移動しているかです。そして、月に休みは3日あれば良い方です。

 

そして、これがフランスに来てからのスケジュールです。

 

こうして表にして見て自分でも唖然としましたが、なんてホワイトなスケジュール・・・!笑 朝ゆっくり起きて、朝食とお弁当を作り、朝からしっかりトレーニング、そしてリハーサルを2セット、その後帰宅し夕飯を作りその後はゆっくり。23時くらいには就寝して8〜9時間は睡眠。日本での活動では絶対にありえないスケジュールです。あ、言い忘れましたが、完全週休二日制です。土日祝日は休みです。


こんな暮らし方、日本では、特に東京では実現不可能に近いです。東京でこういう生活ができるのは、実家が裕福でお金の心配をしなくて良い特別運のいい人たちだけでしょう。家賃を払い、生活費を稼ぐ必要のある僕のような普通のダンサーたちは何曜日だろうが何時だろうがやるしかないのです。ダンス関連の仕事だけで生計を建てられているだけ僕でもまだマシな方です。若いダンサーたちはみな、飲食店・警備員・コールセンターなど、アルバイトを掛け持ちしながら毎日を必死に生き抜いてています。これ、きっとダンス以外のどんな業界でも同じだと思います。いわゆるブラックな企業に勤めている人にはもっとひどいスケジュールで働いている方もいるでしょう。その結果、うつ病や自殺は社会問題になっていますよね。

 

東京という場所は、本当に余裕のない場所だと思います。日本での生活で得ることができなかった「スキマ」を、僕は今フランスで体感しています。本・映画・外での体験など、インプットをする時間もたっぷりあります。前回の記事でもお伝えした「考える」時間があるんです。この生活がダンス界に限らず我々日本人のスタンダードにできたら解決する社会問題っていっぱいあるんじゃないかと本気で思います。

 

アーティストが「スキマ」のある生活ができる環境を、僕は日本にも作りたいです。日本では、ダンスに限らずどの業界にも「スキマ」が少なすぎるように感じます。あなたの普段の生活の中に、どのくらい「スキマ」がありますか・・・?

 

時間はかかるかもしれませんが、せめて僕と一緒に仕事をしよう、僕についていこう思ってくれる人だけでも、当たり前の生活をさせてあげられるようにしたいです。しっかり生きて、しっかり考える。我々アーティストにとって、この「スキマ」は必要不可欠です。時間に追われて自らを消費し続けた先に芸術は存在しないと、僕は思います。

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