皆さんこんにちは!東京藝術大学演奏藝術センターの大石です。昨年の「戦没学生のメッセージ」プロジェクトのクラウドファンディングでは、多くの皆さまから温かいご支援を賜り、ありがとうございました。「戦没学生の音楽作品を取り上げる」という私たちの取り組みは大きな反響を呼び、7月30日(日)に開催したシンポジウム&コンサートも大成功に終わりました。

しかし、1回の演奏会では紹介しきれない多くの作品があり、何よりもこのような活動は継続していくことが重要であると考えています。そうしたことから、今年も7月29日(日)に「戦没学生のメッセージ」第2回コンサートを開催することにいたしました。そしてまたかと思われることは承知の上で、今回もクラウドファンディングに挑戦することにしました。1枚の写真をご覧いただきましょう。

演奏旅行に出かけた東京音楽学校の学生たち(草川誠氏所蔵)

この写真は昭和18(1943)年9月、新潟県長岡のある旅館の一室で撮影されたものです。ここに写っているのは、全員東京音楽学校の学生たちで、山本五十六元帥の讃仰演奏会の出張演奏終了後、旅館に戻って宴会を開いているところです。演奏会の緊張感から解放されて、みんな屈託のない笑顔を浮かべていますが、この中にその後、戦地に赴いて帰らぬ人となった学生がいます。左手前から4人目の葛原守さんと、中央上半身裸で肩を組んでいる草川宏さんの二人です。彼らは帰ってくることができませんでしたが、彼らの作品は遺りました。

私たちは、単に戦没学生の作品をコンサートで演奏するだけでなく、誰もが簡単に彼らの作品に触れられるよう、WEB資料館として彼らの作品が生きる場所を整備しようと思っています。「戦没学生の音楽作品に命を吹き込み、今生きる場所を藝大に。」プロジェクトに、どうぞご支援のほどよろしくお願い申し上げます。   (東京藝術大学演奏藝術センター 大石 泰)

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