プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

【2018年4月20日追記:ネクスト・ゴールを設定いたしました!】

 

皆さまの温かいご支援のおかげで、クラウドファンディングのスタートから24日で、目標金額の100万円を達成することができました。本当にありがとうございます。

 

正直なところ、今回のクラウドファンディングについては、昨年と同じようなテーマで、果たして皆さまからご支援をいただけるのだろうか、もしかしたら「柳の下の二匹目のドジョウ狙い」と批判すらされかねないのではと心配していました。ところがいざ蓋を開けてみると、昨年に変わらぬご支援と応援を賜りほっとすると共に、皆さまからのご期待に応えなければならないという責任の重さを痛感しております。

 

100万円という目標金額は、7月29日(日)に開催されるコンサートの制作費の一部に充当するために算出したものですが、支援期間がまだ半分ほど残されていることから、私どもはネクストゴールを設けることにいたしました。
 
今回は上記のコンサートの開催に加えて、誰もが気軽に利用できるWeb資料館の開設を目標に掲げています。Web資料館はそのシステム設計が重要で、そのためにはWebのことを熟知したプロの手助けがどうしても必要です。一方、どんなに使いやすいシステムが出来上がったとしても、そこに収められた資料がお粗末であれば利用価値はないでしょう。つまりWeb資料館の利用価値を高めるためには、システム構築と資料の充実の両方が欠かせません。

 

システム構築には初期費用の投入が必要ですし、資料の充実のためには、さらなる戦没学生の譜面の整備、それに基づく音源制作を進めていかなければなりません。演奏すべき戦没学生の音楽作品はまだまだ残っているので、「アーカイブ推進コンサート」で紹介していきます。そこでネクストゴールの目標金額を150万円と設定し、それによってWeb資料館の設計、演奏用楽譜の作成、それに基づく音源制作などを行い、より一層のアーカイブの充実を図ります。
 
私どもは昨年に引き続き、今回もクラウドファンディングの目標金額を達成できたことで大きく勇気づけられています。こうした「社会に開かれたアーカイブス」への流れをより確かなものとするために、ネクストゴールの達成に向け、引き続き皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 
(演奏藝術センター 大石泰/大学史史料室 橋本久美子)

 

戦没学生の音楽が現代に生き続けるように
コンサート開催とWeb資料館構築を、藝大から

 

昨年のクラウドファンディングでは、皆さまの暖かいご支援で無事シンポジウム&コンサートを開催することができました。3時間に及んだトークイン・コンサート「戦没学生のメッセージ」は、入場者数は約700名という大盛況で幕を閉じました。本当にありがとうございました。

 

 

コンサートの開催は、ひとつの通過点であると思っています。

 

戦没学生の音楽を現代に残していく活動が、コンサートごとに単発に終わってしまうのではなく、戦没学生の音楽をアーカイブ化=インターネット上でいつでもアクセスできるようweb資料館として残していくことを長期目標に取り組んでいます。

 

音楽は、美術作品とは違い、単に譜面を眺めているだけでは、何も語りかけてきません。だからこそ、私たちが、作曲者のメモや楽譜の下書き、断片などをつなぎ合わせ、時には書簡や個人の日記も参考にしながら、戦没学生の思いと作品の全体像を推測し完成した曲などを、インターネット上に記録しています。

 

そして、記録するだけではなく、コンサートでみなさまに“音”でお届けするため、今年7月29日(日)に、東京藝術大学奏楽堂にて、第2弾のコンサートを企画しています。

 

戦没学生が遺した楽譜に命を吹き込み、それを現代を生きるみなさまに届ける「コンサート開催」と、誰でもいつでも資料にアクセスできる「アーカイブ化」の2本柱で、藝大の130年の歴史に続く新たな歴史を共に作っていきたいのです。

 

 

 

「宝の持ち腐れ」にならないように、誰でも簡単に利用できるアーカイブ化が始まっています

 

昨年の「戦没学生のメッセージ」演奏会の映像を「藝大ミュージックアーカイブ」のサイトから公開することができました。全ての作品について同様の条件を揃えることはできませんが、資料の公開と発信は、できる限り皆さまがお使いになりやすい方法で行っていくことを念頭に置いています。

 

また、前回のクラウドファンディングの支援者さまである「藝大アーカイブズ友の会」のみなさまを対象に、メールマガジンの配信もスタートしました。そして、大学史史料室のホームページで、戦没学生の資料の公開を始めました。

 

その第一弾は、鬼頭恭一さんの五線ノートです。

 

 

これは鬼頭さんが応召後に所持していたノートで、この中には昨年のコンサートで演奏した《無題(アレグレット ハ長調)》や、《女子学徒挺身隊の歌》などの自筆の下書きや、歌曲《雨》のスケッチなどが含まれています。

 

鬼頭さんの五線ノートのアーカイブには、①資料原本の画像、②簡単な資料紹介、③浄書楽譜が掲載されています。このうち浄書楽譜は演奏の利便性を考慮したもので、必要に応じて注釈や解釈なども加えています。

 

このように、戦没学生の資料のアーカイブ化も少しずつではありますが、着実に進行しています。

 

 

皆さんは、アーカイブについてどのようなイメージをお持ちでしょうか。アーカイブ構築は、特定の誰かのためというより、歴史に学ぶために必要なインフラ整備という側面があります。藝大が大学史の重要な節目として、戦時下資料と人物のアーカイブを行うことは、歴史、教育、文化の検証に欠かせない基盤となるでしょう。

 

資料を蒐集・整理することはアーカイブの第一歩ですが、ただ溜めているだけでは「宝の持ち腐れ」です。それは利用されなければ意味がありません。しかも一部の研究者だけでなく、誰でも簡単に利用できるアーカイブ構築が、これからの時代求められるようになるのではないでしょうか。

 

時代を経た貴重な資料は劣化していることが多く、その管理は厳重に行われなければなりません。その保管場所へ行かなければ見られないものも多くあります。しかし、デジタル化されたデータであれば、原資料を損なうことなく閲覧可能です。その意味でweb資料館の設立は、資料の活用範囲を時間的にも空間的にも一挙に広げるものです。

 

昨年のコンサートを聴かれた方から、「自分も演奏したい」という多くの声が寄せられました。音楽作品は戦没学生の作品に限らず、何度も演奏されることで社会に浸透していきます。出版されていない戦没学生の作品の譜面がダウンロードできるようになれば、誰でも自由に演奏できるようになります。現に大学史史料室のホームページでは、鬼頭さんの《無題(アレグレット ハ長調)》と《女子学徒挺身隊の歌》の浄書譜面が公開されています。
 

鬼頭恭一《無題(アレグレット ハ長調)》浄書楽譜部分(東京藝術大学音楽学部大学史史料室)

 

 

第2弾 “戦没学生のメッセージ”コンサートの見どころ

 

今回のプログラムには、昨年のコンサートで取り上げることができなかった曲もあれば、再演の曲も含まれています。

 

昨年と大きく異なる「見どころ」をご紹介します。

 

‖戦没学生の作品に加えて、彼らを指導した教師にも光をあてる

 

今回は、葛原・鬼頭・草川・村野の4名の戦没学生の作品に加えて、東京音楽学校作曲部の教師の作品も紹介します。

 

教師と生徒の作品を両方演奏することによって、彼らが先生から学んだこと、あるいは受けた影響などが明らかになるでしょう。もしかすると戦没学生の作品の未熟さが目立つことになるかもしれませんが、それも彼らの作品を、先入観なしに客観的に鑑賞する上で重要なことです。

 

今回取り上げる教師の作品には、戦争を反映した、いわゆる「時局もの」と言われる作品も含まれています。そこからは、戦時下という特殊な時代状況を知るヒントが得られるかもしれません。

 

アーカイブ「音楽学部の歩み」より:学徒出陣式 昭和18年10月21日

 

 

‖戦没学生の草川さんが構想していたオーケストラによる楽曲を披露

 

今回のコンサートの第2部には、オーケストラが登場します。そこで演奏される曲は、1933年から47年まで、作曲部の教授を務めた橋本國彦の歌曲《をみなら起ちぬ》、草川宏さんの交声曲《昭南島入城祝歌》(佐藤惣之助詩)などです。

 

草川さんの曲のタイトルとなっている、昭南島とはシンガポールのことで、太平洋戦争中の一時期そう呼ばれました。1941年12月、マレー作戦で勝利を収めた日本軍は、その勢いをかって、当時イギリスが植民地支配をしていたシンガポールに進攻し、翌1942年2月、わずか10日余りでシンガポールを陥落させました。そして日本による統治が始まり、シンガポールから昭南島へと呼び名が変わったのです。

 

内地では「戦勝記念式典」が開かれるなど勝利の歓びにわき、そんな中『美術新報』(昭和17年3月号)に発表されたのが、佐藤惣之助の詩『昭南島入城祝歌』です。その詩をテキストに、本科作曲部2年生だった草川さんが作曲を試みました。

 

草川さんの《昭南島入城祝歌》は、60ページに及ぶ大曲で、4人のソリストとコーラス、そしてピアノ伴奏のために書かれています。譜面は清書されておらず、削除や変更の跡が多々見られる未完成のものですが、一応最後まで作曲されています。そして譜面のいたるところに、この旋律はファゴットでとか、あるいはトロンボーンでなどと、明らかにオーケストレーションを意識した書き込みがあります。

 

作曲家の高橋宏治さんに楽譜の浄書を依頼し、補筆や修正を。
原本のコピーと浄書楽譜を照らし合わせながら進めていきます。

 

そこで今回、作曲家の高橋宏治さんに、草川さんの書き込みを頼りに、校訂とオーケストラへの編曲を依頼しました。未完に終わってしまった草川さんの《昭南島入城祝歌》を、彼が構想していたオーケストラによる楽曲としてよみがえらせる。それが今回のコンサートの大きな狙いのひとつです。

 

開催日時:2018年7月29日(日)14時開演 (13時30分開場)

開催場所:東京藝術大学奏楽堂

主催者:東京藝術大学演奏藝術センター、東京藝術大学

 

内容:主に戦没学生の音楽作品の演奏会および戦時下の芸術をテーマとしたパネル展示

 

♦第1部 戦没学生のメッセージ~歌曲・ピアノ曲・室内楽

 

葛原 守《かなしひものよ》

鬼頭恭一《無題(アレグレット イ短調)》

村野弘二《小兎のうた》(島崎藤村詩)

信時 潔《蘭花の頌》(白鳥省吾詩)

下總皖一《箏独奏のためのソナタ》他

 

 

♦第2部 教師と生徒~オーケストラ 

 

橋本國彦《をみなら起ちぬ》(深尾須磨子詩)

草川 宏《昭南島入城祝歌》(佐藤惣之助詩/高橋宏治編曲)

 

出演:金持亜実(ソプラノ)、永井和子、山下裕賀(メゾソプラノ)他

指揮:小鍛冶邦隆/東京藝術大学学生・卒業生有志オーケストラ&コーラス

 

 

 

戦没学生の楽譜は何を語り、これからを生きるのか

 

昨年の「戦没学生のメッセージ」コンサートがひとつのきっかけとなり、アーカイブ(web資料館) の構築が一歩進みました。しかし、アーカイブ化は、時間がかかるものです。資料自体の保存環境を整え、かすれた音符や文字を判読し、資料についての情報を調査します。時には最低限の手当てや補修も必要になります。

 

それでもアーカイブ化が必要なのは、それをしなければ資料の存在自体が、無かったも同然になってしまうからです。

 

ご遺品(資料原本)を遺族が保管するだけ、あるいは大学が保存するだけでは、それに触れられるのはごく限られた人だけになってしまいます。今は、近しいご遺族を通じて、戦没学生について情報が得られる最後のタイミングです。今後は、物(楽譜、音源など)だけが残される時代になっていきます。

 

その時、“物”は何を語り、何を伝える力を持っているでしょうか。私たちが今やらなければならないことは、“物”に生きていく「場」と「力」を与えることです。設備の整った記念館を建設できればいいのでしょうが、それが無理だとすれば、その機能を代替する可能性を持つのが、アーカイブWeb上に構築される資料館です。

 

 

現実の社会では、戦争のことなど全く無関心な若者たちが、日々の創作・演奏活動に励んでいます。彼らにとってみれば、戦没学生の作品・資料・音源のアーカイブは、歴史的発見である以上に「未知との遭遇」ではないでしょうか。

 

私たちがアーカイブ化する資料は、戦時下に限定するものではありません。戦没学生についても、歴史の縦横の広がりの中でこそ、正しい理解がなされていくことでしょう。ただ藝大が単独で発信できることには限界があります。今後は他の大学・機関などとの連携を深めながら、時間的にも空間的にも「戦没学生のメッセージ」のアーカイブを広げていければと思っています。

 

アーカイブ化を進めること。そして、コンサートで作品に命を吹き込み奏でること。この両輪で、新たな歴史を一緒に拓いていきましょう!

 

明治23年に落成した東京音楽学校の新校舎(大学史史料室所蔵)

 

 

資金使途

 

●浄書楽譜作成等音楽費    150,000円
●演奏者等出演費    1,000,000円
●舞台技術者・会場整理等スタッフ人件費    600,000円
●リターングッズ購入費    300,000円
●チラシ・プログラム等印刷費    180,000円
●郵送代    100,000円
●その他物品購入費    50,000円
●その他諸経費   120,000円


必要金額合計: 2,500,000円

 

上記の内、1,000,000円を第一目標といたします。

 

 

リターン

 

【3千円】戦没学生の音楽史料を未来へ:web資料館を応援

●演奏藝術センターから感謝の気持ちを込めて御礼状

●「東京藝大アーカイブズ友の会」会員証(会員番号付き、ただしすでに会員の方には発行されません)

●オリジナルクリアファイル             

 

【1万円】コンサートにお越しいただける方へ

●3,000円のリターン(①お礼状、②会員証、③オリジナルクリアファイル)

●当日のコンサートご招待券*2018年7月29日(日)14時~開催。詳細は、プロジェクトページをご覧ください。

●昨年開催した「戦没学生のメッセージ」コンサートライブCD 
 

 

 【1万円】遠方の方へ:コンサートの録音CDをお届けします

●3,000円のリターン(①お礼状、②会員証、③オリジナルクリアファイル)

●当日のコンサートで演奏した作品をCDにおさめてお送りします。(非売品)

●昨年開催した「戦没学生のメッセージ」コンサートライブCD 

 

 【3万円】アーカイブ研究やコンサート制作の舞台裏をお楽しみください   
●10,000円のリターン(①お礼状、②会員証、③オリジナルクリアファイル、④当日のコンサートご招待券*2018年7月29日(日)14時~開催。詳細は、プロジェクトページをご覧ください。⑤昨年開催した「戦没学生のメッセージ」コンサートライブCD10,000円のリターン)

●大学史史料室の解説付き見学会(1回の人数制限あり)or奏楽堂バックステージ・ツアー*日時は別途調整いたします。


*コンサートにご参加が難しい方は、代わりに、当日のコンサートで演奏した作品をCDにおさめてお送りします。(非売品)

 

 【5万円】戦没学生のメッセージをその映像と共に記憶にとどめてください        
●30,000円のリターン(①お礼状、②会員証、③オリジナルクリアファイル、④当日のコンサートご招待券*2018年7月29日(日)14時~開催。詳細は、プロジェクトページをご覧ください。⑤昨年開催した「戦没学生のメッセージ」コンサートライブCD10,000円のリターン、⑥大学史史料室の解説付き見学会(1回の人数制限あり)or奏楽堂バックステージ・ツアー*日時は別途調整いたします。)

 

●当日のコンサートプログラムにお名前を掲載

●当日のコンサート記録DVD(非売品)

*コンサートにご参加が難しい方は、代わりに、当日のコンサートで演奏した作品をCDにおさめてお送りします。(非売品)

 

  【10万円】演奏藝術センターのコンサートをお楽しみください             
●50,000円のリターン(①お礼状、②会員証、③オリジナルクリアファイル、④当日のコンサートご招待券*2018年7月29日(日)14時~開催。詳細は、プロジェクトページをご覧ください。⑤昨年開催した「戦没学生のメッセージ」コンサートライブCD10,000円のリターン、⑥大学史史料室の解説付き見学会(1回の人数制限あり)or奏楽堂バックステージ・ツアー*日時は別途調整いたします。、⑦当日のコンサートプログラムにお名前を掲載、⑧当日のコンサート記録DVD(非売品))

 

●演奏藝術センター主催のお好きな演奏会に3回までご招待

*コンサートにご参加が難しい方は、代わりに、当日のコンサートで演奏した作品をCDにおさめてお送りします。(非売品)              

 

 

税制上のメリットについて

 

■個人の寄附の場合:

個人で2,000円以上の寄附をされた方は、本学の発行した寄附金領収書を添えて確定申告を行うことにより、以下の措置が受けられます。

 

(所得税)

下記の金額が、その年の所得税の課税所得から控除されます。

課税所得の控除額=寄附金額(所得の40%を上限)-2,000円

 

(住民税)

所得税のほか、次の自治体にお住まいの方は住民税が一部控除されます。

・東京都足立区、神奈川県横浜市にお住まいの方

都道府県民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×4%控除
市区町村民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×6%控除
…合計10%

・東京都、神奈川県にお住まいの方

都道府県民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×4%控除
…合計4%

※確定申告を行わない方は、上記自治体に住民税の申告を行っていただく必要があります。

 

■法人の寄附の場合:

寄附金は、全額損金に算入することができます。

 

【参考】文部科学省ホームページ「寄附金の税制について

 

 

寄附金領収書の発行について

 

本学にご寄附いただきましたら、後日「寄附金領収書」を送付いたします。確定申告の際、証明書としてご活用ください。

 

■領収書名義:

Readyforアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。

 

■領収書発送先:

Readyforアカウントにご登録の「リターンの発送先ご住所」にお送りします。

 

■寄附の受領日(領収日):

Readyforから本学に入金された日となります。

 

■領収書の発送日:

9月ごろを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 

 

【留意事項】

本プロジェクトは「購入型」に分類されています。支援金が税務上寄付金として扱われることについて、Readyforが保証するものではありません。税務上の処理については、必ず税務署や税理士等専門家にご相談下さい。

 


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