みなさん、こんにちは!

NPO法人応援のしっぽ、代表理事の広部知森です。
 

3月5日になんとか開始にこぎつけて、すぐにご支援いただき、感謝の気持ちと失敗できない思いで、通常業務が滞りそうな勢いで困ります。はじめてのクラウドファンディング、こんなに自分はメンタル弱かったかなと睡眠第一で体調を崩さないように頑張っていこうと思います。

さて、はじめての新着情報ですが、実際に最初に書ききれなかったこのプロジェクトのはじまりのはなしなどを。

もともとは、大川小学校の学区地域から避難された方たちが集団移転した仮設住宅団地の一つで、友人が手づくりワークショップ「造形教室てわさ」を始めたのが、はじまりのはじまりです。私は、応援のしっぽの活動を行いつつも、当初月1回仮設住宅集会所で行う「造形教室てわさ」にボランティアとして参加させていただいていました。2012年から始まったその活動は今でも続き、今月も開催されます。もちろん、私も日程があえば参加しています。私はそこで、「話したくなければ話さなくてよいコミュニティ」の存在というものを身近に感じました。これはちょっとした驚きでした。これから作ろうとするコミュニティは、基本的には「話す」という前提をとらなければ、成り立たちにくいものだと思っていたのです。


私自身、極度の人見知りであり、知らない人と面と向かって話す事が苦手です。まあ、軽度のコミュ障と呼ばれるものなのかもしれません。もちろん、41歳にもなる大人ですから、うまく自分自身の苦手意識をその場では丸め込む技術はありますが、続ければ数日後には頭痛がしてきます。同じ人に2,3回会って慣れてくればそういったこともなくなるので、一度会ったらなるべく早めに距離を縮めようとしますが、そのためもさらに多くのエネルギーが必要となります。つまり、元気、ですね。

復興公営住宅団地の会長さん達の話も、結局のところ、そのエネルギーの貯金がもう無い、ということでした。感情の波が弱くなり、精神的なエネルギーの再生産が毎日の消費に追いつかなくなっているのです。「仮設の時とはまるで違う。取り残され感があるから、生きる気力がわかない。生活が安定すればコミュニティができてくるなんて嘘だよ。安定すればするほど、それが日常になればなるほど、閉じこもる人間は増えるに決まってる。引っ張り出すには今しかないのに、なんでそれがわからないんだ!!」という言葉も聞きました。それは、どこにも向けようがない怒りです。誰が悪いというわけでもありません。みんなわかってはいても、カタチにするには何もかも足りない、という嘆きなのです。

高齢者の割合が高いと言われていた仮設住宅団地の時にも、まだ余力がありました。仮設団地ができた時点で、まだ若い世帯もいて、子供たちもいて、良い意味でお節介な人たちもいて、お互いに気遣う余地がありました。壁が薄いという不満とともに、隣の人が生活している音が聞こえてきました。

いま、復興公営住宅団地では、さらに高齢者率は上がっています。あえて復興公営住宅団地を選択した方もいますが、何らかの理由で仮設から戸建てに移れなかった人たちもまた多くいます。マンション式なので高層住宅が多く、今まで自宅、仮設と地に足をつけて暮らしていた人たちも不安にかられます。防音がしっかりしていて、隣のおじいちゃんやおばあちゃんの生活音も聞こえず、自分が世の中で一人になってしまったかのように感じる、とそれはもう幾度も耳にしました。いつの間にか隣の人が亡くなっていた、それは恐怖でした。いろんな団体の見回りの人に会って話をするのが嫌で居留守を使う人も増えてきたとも聞きます。

「おばあちゃん、生きてるー?ほら、煮つけもってきたよ。たべないと死んじゃうわよ。あ、今度カラオケ大会あるからもちろん来るでしょ?いや、歌わなくても来てお菓子食べて帰れば良いのよ。みんな来るからおばあちゃんも来るのよ。来ないと呼びに来るからね!」

そんな風に声をかけていた人たちも、多くは仮設から復興住宅へ移るなかで減り、残った人も「私ひとりじゃ、ちょっとねぇ」と消極的になってしまっています。

きっかけが必要だと思います。
自宅の玄関をまたぐためのエネルギーを生む「なにか」。
買い物など、生き延びるためのものではなく、

生きていることを楽しむために動こうとする「なにか」。

コミュニティ形成支援とはいうものの、そんなどこかの申請に出すようなタイトルではなく、ただ、そこに住んでいる人たちの笑顔がみたい、生きていて良いのだという自信を取り戻してほしい、私はそう思っています。
「話さなくて良いからちょっとのぞきに来ただけなんだけど。でもどうせ作ってたら話しちゃうんだけど」そういって、てへぺろする87歳のおばあちゃんの笑顔には、絶対だれもがグッとくると思うのです。​力仕事でまわりのおばあちゃんたちから頼られて、「仕方ねえな」と言いながら無表情で赤くなっている78歳のおじいちゃんをみれば、誰だってにやにやしてしまうと思うのです。

一月に一度でも笑顔になる日がありますように。
いつか、笑いあえることが日常になりますように。
「もういいよ、ここはもう大丈夫だ。他のとこ行ってやってくれや」
そう団地会長さんに笑顔で追い払われる日が来ますように。

​始まったばかりですが、3月31日まで、よろしくお願いします。





 

新着情報一覧へ