プロジェクト概要

復興住宅の高齢者一人世帯が増えています。
「手づくり」ワークショップを開催し、外に出るきっかけを作りたい
 

はじめまして、NPO法人「応援のしっぽ」代表の広部知森と申します。
福井県出身で関東で就職し、東北には縁もゆかりもなかった私ですが、東日本大震災後にボランティアとして石巻市を訪れてから、この地で暮らしています。

 

現在石巻市を拠点に、被災3県で様々な「手しごとコミュニティ」の窓口となり、そこで製作された作品を「とうほくてしごとカタログ FUCCO」に掲載し、応援したい方々に繋げる活動をしています。

 

「とうほくてしごとカタログ FUCCO」

 

また、このコミュニティの活動以外に、復興公営住宅に住む高齢者を対象にした「手作りワークショップ」を開催しています。誰でも簡単に製作できるものを中心に、毎回テーマを決め、みんなで楽しくワークショップを開催しています。

 

今回は皆さまに、以下の費用をご支援いただきたいと考えております

手作りのワークショップを継続する費用

活動の広報活動に使用する費用

 

これまでは助成金や補助金をいただきながら活動していましたが、1年ごとに打ち切られる補助金や助成金では人を雇うことすら難しく、継続的に開催することに意味があるワークショップに途切れが生じてしまいます。

 

補助金や助成金に頼らない、計画的に継続できるコミュニティ形成支援の「仕組み」を作るため、どうか皆様ご支援をいただけないでしょうか。

 

作品が完成した時のみなさんの笑顔がとても素敵なんです!

 

 

「子どもの思い出に触れないで」
震災で大切な人を失った方々の悲しみは、計り知れないものでした。

 

どうして私が被災地で活動し続けているのか、まずお話させてください。

 

私がボランティアとして石巻市に入ったのは、震災から3ヶ月経った頃でした。状況もつかめないまま、大川小学校があった釜谷地区や、水に沈んだ長面・尾崎地区などの「被災拾得物」(写真・ランドセル・ピアニカ・賞状・位牌など)を持ち主や遺族の方に返却するボランティアリーダーに指名され、手探りでの活動を始めました。

 

大川小学校は、108名の生徒のうち74名が津波の被害にあった学校です。当時使われていなかった第2体育館を活動拠点として、そこで3か月活動しました。


ヘドロがついている様々なものが漁師かごに山盛りに入れられ、自衛隊やNPO団体が毎日運んできてくれます。きれいにして分類して展示すれば、いらっしゃる方達は、ほとんどが思い出を求める遺族の方でした

 

体育館いっぱいに集められたたくさんの思い出たち


ここではよく声をかけられました。

「どこから来たの?」「いつも何しているの?」「いつまでいるの?」そして時おり

 

「何も知らない人の手で、子どもたちの思い出に触れられたくない」


でも、私にできることは、少しでも多くの思い出を探しやすいよう、一日も休まず活動することだけでした。支えてくれた地元スタッフも同じ気持ちだったと思います。続けていくうちに徐々に認めていただけるようになりました。


ボランティア団体は知っているだけでも80団体ほどいましたが、予算がなくて継続できないという理由で、半年、1年と撤退時期が決まっています。そんな中、ボランティア団体から地元の人間が引き継いだ活動や、新たに自分たちで始めた活動、地域に密着した活動などを支えたくて、その継続できる仕組みを作っていこうと「応援のしっぽ」を立ち上げました。

 


 

孤独死をなくしていきたい。

でも、ラジオ体操やお茶会だけではもう人は集まらない。

 

どのように支援の仕組みを作るべきか考えていた頃、84世帯が住む石巻市の復興公営住宅団地で孤独死が5ヵ月で3件あったことを知りました。

 

実際に、団地会長さんから話を聞いた時「ああ、まだここにも闘っている人がいるんだ」と思いました。団地会長は、引きこもる人へ自治会費の集金に行き、近隣の戸建住民との関係構築に神経をすり減らし、ラジオ体操やお茶会などみんなで集まる場をなんとか催し、それでも出る孤独死に心を痛める。

 

自分だって引きこもりたい。集会所の鍵の管理なんかやりたくない。元気なふりは限界。もう疲れた。早く1年乗り切って役を交代したい。

そういう声を多くの団地会長さんから聞きました。


ただ、復興公営住宅に住んでいる人たちは、2度も地域コミュニティを失い、生きる勇気や希望を失いつつある人が多いのは事実。1度目は震災の津波で、2度目は仮設住宅団地の解体です。

 

人間関係を自ら構築していくには、本人の意欲が必要です。

でも、ラジオ体操やただのお茶っこ(お茶会)では、もう人は集まらないのです。

 

 

無理にしゃべらなくてもいい。

一人でも没頭できる「手作り」を。


「参加しようというテーマがあり、数人が集まる場ができれば、それを核にして前向きな雰囲気が作れるのではないか。」

 

そう思い、"カラオケ" "料理教室" "映画鑑賞"...色々と考えてみました。そして、最終的にたどり着いたのが、「手作り」でした。自分たちが講師となったり、外部から講師の方に来ていただいたり、数人のグループで、その日の作品を作ります。今までの参加された方の中には、言葉が話せない方も、目が見えない方もいらっしゃいました。

 

〜「手作り」に決めた6つの理由〜
誰にでもできて参加ハードルが低い

話したくない時には話さなくて良い

没頭することで、その時間は嫌なことを忘れることができる

作る過程で教え教えられて自然な会話が生まれ、できた達成感で喜び、褒められることで自信もつく

誰かにプレゼントすることで"ありがとう"を聞くこともできる

どんなに失敗しても「味がある」「個性」と、ネタとして笑い飛ばせる


疲れた顔の団地会長さんが言いました。

よくわからないけれど、やらないよりはやった方が良いことは俺でもわかる。でも、みんながどう思うかわからん。だから、ともかく一度やってみてくれ。話はそれからだ。集会所を開ける。

 

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皆様からいただいたご支援で、

ワークショップを継続する仕組みを作ります。

 

今回のプロジェクトの目的は、補助金や助成金に頼り切らない、計画的に継続できるコミュニティ形成支援の「仕組み」を作ることにあります。

 

1年ごとに打ち切られる補助金や助成金では人を雇うことすら難しく、定期開催することに意味があるワークショップに途切れが生じてしまうのです。事実、3月5日の時点で、4月からのワークショップは、今まで継続してきた7ヵ所が全て終了となってしまっています。開催要請はまだまだ他の団地からもあるにもかかわらず、です。


そこでサポーター制を取り入れ、主に法人(もちろん個人でも構いません)を対象に、約3万円を1単位として1回のワークショップの開催チラシへの名入れや開催報告書の提出、希望があれば別途、広報用POPやノベルティの制作や応援先コミュニティへのコーディネートなどを行いたいと考えています。そのサポーターを募るための広報費、主に郵送用となります。
 

 


石巻市の復興住宅の約3800世帯数のうち、
43%の1622人が、孤独を抱える一人世帯です。

 

石巻市の復興住宅供給数は予定では4700戸。現在も建設中のものもありますが、既に住んでいる、またはこれから住む事前登録のデータ約3800世帯数の内、43%の1622人が1人世帯です

 

まずは一人世帯の高齢者が、外へ出て会話する場所を作らなければ、そう思い日々活動しています。少しでも、まだ余力がある人が、その余力を失う前に、笑顔を取り戻してほしい。


手作りコミュニティに参加者するおじいちゃんおばあちゃん達が、この活動に参加することで少しでも自分を取り戻すことができたら、一緒に笑い合えたら、これほど幸せなことはありません。今回のプロジェクトを通して、皆さまにこの現状を知ってもらうと同時に、支援が必要な人と、それを応援したい人とをつなげていく仕組みを作っていけたらと思います。

 

どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!

 

 


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