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【地域と共に歩む文化拠点】全国の小劇場の「再開」にご支援を

【地域と共に歩む文化拠点】全国の小劇場の「再開」にご支援を

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7,958,000

目標金額 10,000,000円

79%
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2020年05月20日 13:02

応援の声①加藤種男、木ノ戸昌幸、古木修治

「【地域と共に歩む文化拠点】全国の小劇場の『再開』にご支援を」プロジェクト、スタートしました。

 

本日より7月末日まで、あたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

 

さて、早速開始に先立って多くの方から応援のメッセージをいただいております。新着情報にて、順次ご紹介させていただきます(敬称略)。

 

 

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●加藤種男(クリエイティブ・ディレクター / 社会創造シンクタンク「Active Archipelago」共同代表)

 

 

全国小劇場ネットワーク賛江
 ――新たな出発に向けた小劇場を応援しよう

 

 中江兆民は余命を一年半と宣告されてから、闘病の合間を縫って最後の仕事に取りかかった。明治の思想家は、その仕事『一年有半』と題した遺著の中で、時の政治社会を徹底的に批判している。それが彼の本業だったからだ。ところが、興味深いことに、この本の半ばは、実に文楽と三味線芸を語ることに費やされている。それは、こうした芸能こそが中江兆民に生きる力を与えたからである。しかも政治社会への批判と芸能を論じることを兆民は等価とみなしているのだ。
 越路太夫の義太夫を論じて「真にこれ戯曲界の一偉観」(演劇界の偉業だ)と絶賛し、大隅太夫の壷阪寺の段に至っては、「ああこれ斯道(しどう=この道)の聖なり」とまで言う。余命一年余りの兆民の闘病を支えたのは、医療や介護はもちろん大きな要素だったろうが、それ以上に歌舞音曲の世界だったのだ。
 東日本大震災の直後、未だ避難所にいる人たちから「ほしいものは何もない。しかし、あの太鼓が今あったらなあ」という声が届いたときの不思議な感覚を思い出す。水も食料も不十分で、満足に寝ることもかなわない状態で、太鼓を望んでおられるとは。それほどにも、郷土芸能、祭りの復活が、被災地の人々の生きる力を奮い立たせるのだと知った時には、何としてもその思いを実現するべく応援しなければならないと感じた。様々な協力を得て基金をつくり寄付を集めて不十分ながらも助成金を配布する仕事に加われたことは、今でも大きな誇りであり、それが私たちの生きる力にさえもなった。私たちこそが大きな恩恵を受けたのである。
 芸術文化は、伝統芸能であろうと、郷土芸能であろうと、さらには現代の新たな表現であろうとも、すべて人が生きていく上で不可欠である。もちろん、その中で何を好むか、何を心の支えとするかは人それぞれに全く違うであろう。すべての人が必ずしも演劇を必要とはしない。映画、美術、音楽、文学、ダンスないし舞踊、その他その他、人によって好みは違う。しかし、仮にあなたにとっては必要ではないかもしれないが、だれかにとっては命がけで必要なものかも知れないのだ。
 全国小劇場ネットワークが、劇場の新たな出発のために、クラウドファンディングを始めるという。劇場の再開に向けて、幅広く応援してくださる人々を募るのだと。民間小劇場に大きな期待を寄せるものとして、この動きを応援する。それは何故か。
 募金を始めるのは、これまでの活動の単なる再開ではない、「皆さんと一緒に考える」新たな出発を宣言しているからである。この宣言の意味は大きい。
 これまでも、小さな施設を貧弱な資金力で何とか運営できたのは、演劇に賭ける関係者の情熱と、決して多いとは言えないが熱い心で応援していただけるお客様の存在があったからだ。民間小劇場が演劇の振興に果たした功績は、資金や施設の貧弱さに比べれば、まことに大きなものがあったと評価することが出来るだろう。
 しかし、コロナがなくても、小劇場の停滞もまた覆い隠すことのできない状況に来ていた。その行き詰まりが、コロナによって露呈したのである。したがって、民間小劇場は、その取り組みを抜本から考え直すべき時に来ている。まさに、正念場である。
 幸いにして、関係者がだれよりも早くそのことに気づいていた。2017年には「第1回全国小劇場会議」を沖縄で開催している。これに続いて、第2回を横浜で、第3回を京都と毎年開催してきた。偶然だが、私はこの第1回と第2回に参加する機会を得て、熱い議論を目撃した。そこでは、これまでの成果と課題を踏まえた上で、民間小劇場はどこに向かうべきか、多様性を持ちながらも、熱心に議論されていた。
 その方向性はどうあるべきだろうか。この応援メッセージを、中江兆民から始めたのには訳がある。兆民が心酔していた文楽は、言うまでもないことだが、舞台に登場するのは人形だけれども、三味線に合わせて太夫の義太夫が語るというか歌うというか、あたかも西洋の舞台芸術にみられたレチタティーヴォに近いだろう。ここで重要なのは、録音の音が使われることがないことだ。文楽は生の音楽によって演じられる。録音が必ずしもダメなのではない。ダメなのは、適当な音源を無頓着に借用することである。演劇はもっと音を重視し、音とともにつくらなければならない。舞台美術もまたしかり。さらに根本的なことは、テキストの徹底的な吟味もなく、肉体も声も何の技術もないままに演じられるために、天を仰ぐのも通り越して、呆れるばかりのことが少なくなかった。これからは、古典芸能を含めたジャンルを超えた交流が必要だし、学習をもっと重視しなければならない。
 それでも、民間小劇場に期待するのは、これまでの手法の再開ではなく、新たな演劇世界を自分たちで開拓する覚悟を示すというからである。演劇界のすべてを小劇場が担うことはできない。しかし、小劇場だからこそ、改革の先頭に立つことはできるだろう。小劇場の奮起と活躍を心から祈念する。

 

 

●木ノ戸昌幸(NPO法人スウィング代表)

 

 

たとえば大きな大きなコンサート会場で、アーティストが「みんな~、ありがとう!!」と叫んでいるとき、その目は一人ひとりというよりもひとかたまりの群衆、まさに「みんな」を見ているのだろう。それもきっと悪くない。それはそれでいい。

でも。

まだまだ組織も箱も財政基盤もできるだけ大きいことが良しとされ、同じように成長し続けることや拡大し続けることが良しとされているようだ。確かに大きいことによる利点や、それによってもたらされる安定感や安心感も分かる。

でも。

果たして、いつまでもそうした価値観でいいのだろうか。「今」という転換期に痛切に求められているのは、むしろそうした価値観によって取りこぼされてきた数多の物事に目を向け、「小さく在ること」の意味や魅力を見つめ直し、問い直すことなのではないだろうか。

小劇場。

この音の響きだけで少しドキドキしてしまう。
そこは近くて生々しくて丁寧で、人間の息遣いが聞こえる場所。

「大を小を兼ねる」というが、必ずしもそうとは限らない。
大には決して兼ねることのできない大切な何かが、そこには確かに存在している。

 

 

●古木修治(EUジャパンフェスト日本委員会 事務局長)

 

 

現下のコロナ禍にあって、ヨーロッパ各国の芸術文化への対応は目を見張るものがあった。
まず、その姿勢を象徴するドイツの文化大臣のスピーチを紹介する。

「創造性に富んだ人々による創造的な勇気ある試みは、危機を乗り越える力になる。私たちは未来に向けてよいものを創造するすべての機会をつかむべきだ。これが、『芸術家たちは必要不可欠な人たちであるだけでなく、とりわけこの状況のなかでは生命維持に必要だとする理由』だ。」

現代に生きる私たちは、科学技術や経済の発展により豊かさを享受してきた一面がある。しかし、すぐに役に立つ技術は、すぐに役に立たなくなることも現実だ。
一方、芸術文化は真逆の存在だ。今なお、二千数百年前のギリシャ悲劇や哲学は世界中で多くの人々を感動に呼び込む。芸術文化は不滅なのだ。そして、多くの芸術文化は物質的に恵まれ、順風満帆の時代にだけ発展するのではない。むしろ、不朽の名作は逆境や絶望の淵から生まれたものも決して少なくはない。

芸術文化は、どのようにして生き延びてきたのか。ヨーロッパでは国家が、アメリカでは民間が資金的に芸術文化を支えているが、日本はそのどちらでもない。日本政府は、平時においても真剣に芸術文化に力を注いでこなかった。それ故、この破綻状態にあってその姿勢が変わると期待できる訳もない。
アメリカの寄付制度は、世界恐慌の後、破綻した社会の中で始められたことを考えると、今こそ、そのアメリカの史実に私たちは日本の将来を重ねてみるべきだと考えている。アメリカは戦後、民間の支援でシリコンバレー、ブロードウェーの興隆が実現した。現在、アメリカの民間からの寄付は年間27兆円にも上っている。その2 %にしか過ぎない日本は言い換えれば膨大な伸びしろがあるとも言える。
芸術文化は、天空に広がる星のような存在である。明るい昼間は存在に気づくことはなかったかもしれない。今、多くの人々が絶望の淵や破綻の入り口に立っている。暗くなってしまった夜空を見上げるときに、満天に輝く星の美しさに心を奪われることであろう。破綻した社会は、人間の根底にあるエネルギーによって、はじめて回復に向かうのであり、舞台芸術はその一角を占める役割があると考える。
困難を克服した時、社会が以前より、はるかに人間らしいものになっていて欲しい。
これらが、この応援人の一人として参加する理由である。

 

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※応援メッセージをくださった方々をはじめ、全賛同人の方々のリストはこちらから

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ギフト

1,000

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●寄附受領証
●お礼のメール
●支援完了ご報告レポート
●クラウドファンディング参加劇場のうち、27箇所の劇場に支援者様のお名前掲示
 :ご希望の方のみ、1年程度を予定

※本プロジェクトは税制優遇の対象となります。

※複数口でのご支援も可能です。

寄附者
146人
在庫数
制限なし
発送予定
2020年12月
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