私たち福田会は児童養護から始まり、今年で創業140年という歴史のある福祉施設です。

 

 当然もう、当時のことを知っている関係者なんていません。

 

 そんな長い歴史の中で、1920(大正9)年、第一次世界大戦後にシベリアで孤児となっていたポーランドの子どもたち375名を当時の福田会育児院で受け入れた話があります。

 

 飢えて弱っていた子どもたち。滞在中は慰安会などを開催し、元気を取り戻して一人も欠けることなく無事に帰還が決まったときに孤児たちは泣いて別れを惜しんだといいます。

 

 このことは日本ではあまり知られていませんが、ポーランドでは今でもよく知られているといいます。当時の孤児で存命の方は現在もうおられないそうですが、日本でのことは子から孫へと語り継がれ、学校の授業でも取り上げられることがあるそうです。

 

 その後、長く関係が途絶えていたものの2010年、日本通で知られたヤドヴィガ・ロドヴィッチ ポーランド駐日大使(当時)が散策中に偶然、福田会を見つけて声をかけてくださったことをきっかけに90年ぶりに交流が再開しました。

大使は「あの福田会がまだ存在しているとは」と非常に驚いておられたそうです。

 

 以来、当会の行事に関係者をお招きしたり、大使館から芸術作品を贈られたり、まさに“幸福なつながり”を持たせていただいています。

 

 

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