スキーの文化や雪国の暮らしを伝える『Stuben』新しい本づくりへ

皆さん、こんにちは。すっかり秋も深まってきました。

本づくりのプロセスにおいて、大きなセクション「入稿」を迎えました。写真を選び、構成を考え、原稿を書き、それらの素材を集めてデザインを組み、修正を繰り返し、ある程度整った段階で、印刷所に全てのデータを入れるのが「入稿」です。

まだまだこの後も、抜けている原稿を入れたり、校正を重ねたりと、やること満載なのですが、入稿まで進むと、視覚的にも仕上がりが見えてきて、ひとつめの大きな壁をクリアしたような気持ちになります。

今回は（も？）、古い写真の掘り起こしにかなりの時間を費やしました。最初は素材が少なくて苦戦していましたが、途中からごっそりと見つかり、これまた膨大な写真の海からの発掘作業。それも、大きな段ボール数箱にごっそり、紙焼きだったり、ポジだったり、ネガだったり、アルバムに貼られていたり、人から届いた写真が封筒のまま入っていたりと、バラバラな状態で収蔵されている50年以上前の記録。それを、一枚一枚確認して選別するという果てしない作業が続きました。

その中から誌面に掲載されるのは、ほんの数点。傷だらけの古い写真は、デザイナーや印刷所の手により、緻密な手作業でレタッチし復元していきます。

貴重な写真が大量に見つかり、選び切れないもどかしさを抱えつつ、色褪せた昔の写真がいかに蘇るのか、私たち自身も楽しみなのです。

次は印刷所から色校正紙が上がり、写真の仕上がりを主に、チェックしていく作業へと駒を進めます。

この時期あまりの慌しさに、なかなかこちらの更新も滞りがちですが、またご報告いたします！