この度は、「カンボジアの農村に住む人々にこころのケアを届けます!」プロジェクトをご支援いただき本当にありがとうございました。皆様のご支援により募金を達成することができました。
日本からはるかに離れたカンボジアに住む人々のこころのケアのために、お力をいただけたことにこころより感謝申し上げます。このキャンペーンを機に、開発途上国に住む人々と私たちが、お互いにこころを大切にする社会に一歩でも近づくことができれば幸いです。このご縁を大切にしていきたいと存じます。これからも活動のご支援をよろしくお願い致します。
【理事の手林によるカンボジア車両購入記】
いただいた支援金をもとに、理事の手林が車両購入を担当致しました。下記、手林の車両購入記になります。幾つかハプニングがありながらも、みなさまのおかげで立派な車両が手に入りました。
SUMHは、また4駆を持てることになった。若い支援者の提案、クラウドファンディングにみんなで力を合わせて呼びかけたところ、ついに集まった!ぼくは年末にはスタディツアーのサポート役で出かける予定だったのと、前の駐在時にカンボジアでのクルマ購入経験があったので、その役割に手をあげた。
2016年12月22日、早朝に家を出て、成田からの新たにできた直行便を初めて使いその日にプノンペン到着。モニボン通りに面して、プサータメイ(セントラルマーケット)の屋根を見下ろすDiamond Hotelにチェックイン。プノンペンではなぜかここを使ってしまう、もう20年。タクシーの運転手は、食べ物が安いからいいよね、という地域でもある。シティセンターなのに、市場が近いせいか、バスターミナル近くのせいか、下町的、たしかに。31℃、でも乾季で空気は乾いている。首都の街並みは工事中の建物が多く、外国資本が入って高層化している印象。渋滞は、昔のバンコクよりひどくなってる!
さて首都では、まずは中古車市場を在住の知人の同伴で回る。かつてそうであったワットプノンの南、鉄道駅の東の公園の公園沿いには中古車が道路沿いに電話番号の記載とともに置いてある。関心があれば呼び出してくれ、というわけだ。洗車などしてあってそれなりにきれいに展示されている。今回気づいたのはその周囲に店舗を持つ中古車屋がすでに何軒もできていること。予算と条件を満たすクルマにはなかなか出合わない。それでもなんとか、一台と出会った。友人もその運転をしているカンボジア人運転手もこれなら、と賛成してくれた。友人の自宅へ移動して交渉、半額をその場で支払い、残りはシュムリアップまで持参してもらいクルマを受け取るときに支払うことにする。ただ、これが後でちょっとした事件になるのだが・・・その後、JICA事務所で国際NGO登録について情報を得てすぐ、新たに引っ越した保健省で旧知のソパル精神保健局長と会う。シュムリアップで精神保健の研究を準備中というアメリカの大学人と同席の会話。新しい資料や政策などは後で送るね、と言われたけど、2ヶ月経った今も未着。まあこういうのがカンボジアだからね。
スタディツアーのアシストも今回の役割なので、そちらも進めるためにシュムリアップへ移動。プノンペン空港ロビーで、日本から到着したばかりの今回リーダー役の連れ合いと打ち合わせ通り落ち合うことができた。シュムリアップでは、現地スタッフと調整、州保健局長、副局長と面談、ツアー中の食事予約などを行い、ついでに早朝のシュムリアップ川沿いで散歩と探鳥や、空いた時間にはプレックトアールで探鳥、トンレサップ湖クルーズ、アンコール国立博物館などにも足を伸ばしてみる。楽しみなカンボジアの食べものと飲み物は、この季節の果物ドラゴンフルーツ、定番の喫茶カフェダッコー、ご存じアンコールビアー、朝の麺類と言えばクィティオ、短いうどん炒め、パパイヤサラダ、豚肉乗せごはん“バーイサッチュル”、マンゴージュース、スイカジュース、などなど。
終了して皆を送り出した後、クルマ購入と国際NGO登録手続きなどに入る。なぜ、もう一度クルマ購入?と思われるでしょう!じつはプノンペンで購入したクルマは4WDじゃなかった、ジャーン!トヨタRAV4なので、四駆と決めてかかっていたら、アメリカ製の2WDということがクルマを受け取る段階で判明したのだった。契約上、受け取りをホゴにはできない。事前の調べで、カンボジア人職員からシュムリアップの中古車市場ではいいものはないとは言われていたが、ガンバッて転売と購入に挑戦することになった。
本部から、若干の予算の上乗せの了解も取れて、なんとか見つけた。シュムリアップにも中古車店が育ってきていた。国際NGO 登録については、汚職蔓延という情報が各所からあり、苦慮。ところが、州保健局を訪問して新しい局長に挨拶に伺った折、その話題になったときに、局長がナント「副局長は外務大臣の妹だよ!」と言うではありませんか!その場に登場した副局長は某所へ長電話。SUMH Cambodia代表ピサル氏によると、とんとん拍子に手続きは進みましたとさ。こうしてぼくの役割を終え、シアヌークビルへ飛んで、ロン島へ渡り、魚釣りの日を過ごしてきた。
【いただいたお金の使いみち】
皆さまからご支援頂いた資金は、全額車両購入のために使用させて頂きました。
【SUMH、今後の活動】
引き続き現在の体制を維持しながら、大学の研究チームと連携して、カンボジア、開発途上国の精神医療の現状調査を進める予定です。開発途上国の心のケアの研究が、カンボジアと日本の両方にとって有益となる調査結果を生むことを期待しています。引き続きの応援をよろしくお願い致します。