第6弾石垣島の捨てられた猫たちに治療を受けさせたい

 

ケンタロウは、バナナの畑にいた猫。
そこでおじいさんにご飯をもらっていたそうです。
いつどうしてそうなったのかはわかりませんが、
腰が立たなくて、前足だけで這っていたそうです。
その後、保健所に連れてこられ、
処分に送られる前日に、縁あってうちに来ました。

しばらく歩行リハビリをしたところ、
だんだん筋肉がついて、
歩いたり走ったりするまでになりました。

 

元気いっぱいのケンタロウですが、
脳に障害があり、後ろ足に時々麻痺がでます。
また、てんかんがあり、薬をずっと飲み続けていますが、
それでもたまに発作が起こります。

 

発作は、後ろ足だけに起こり、
発作が起こると、自分で自分の足をかんでしまうのです。

痛みを感じないようで、ズタズタになるまでかむので、
エリザベスカラーをつけています。

 

しばらく薬が効いていていたのですが、
先日また発作が起きて、足を噛んでしまいました。

気づくと、ケンタロウのエリザベスカラーははずれ、
ケージの中は血まみれ・・・
カラーのボタンの上からガムテープも貼ってあったのに、
発作を起こすとガムテープも引きちぎるほどの力が出るのです。

 

２年前にもひどい発作が頻発して、
その時、ケンタロウは自分の右後ろ足の指を
みんな噛みちぎってしまったのですが、

今回、右後ろ脚の大きな肉球までなくなり、
骨まで出るほどの大けがで、
私も心臓がバクバクしてしまいました。

 

そんな大けがをしても、
本人は、ほとんど痛みを感じていないようで、
歩き回ろうとするし、抱っこしても蹴りまくるので、
外向きに抱っこしたまま、動物病院に電話すると
獣医さんは手術中とのこと・・・　(° °;;) ‼

 

とりあえず、傷口の血を洗い流し、
応急処置の薬箱を片手でかき回し、
コットン、ばんそうこう、
頼みのアイプクリーム（皮膚の再生を促す薬）
ラップ、包帯、ハサミなど出し・・・

 

暴れるケンタローを、
片手で抱えて、包帯を巻こうとしましたが、
うまく巻けず、しかも蹴りまくるので、
巻きかけの包帯は何度も飛んでいき、
傷がさらに血を吹いて、涙も出そうになりながら、
やっとのことで応急処置。

包帯を巻き終えた後、
私の心臓はまだバクバクしていたのに、
ケンタロウは、ただキョトンとしていました。

 

以前獣医さんに、これ以上噛むようであれば、
感染症が心配なので、切断もありうると聞いていたので、
心配しながら病院に・・・

 

獣医さんの話では
片足切断して、快適にすごせるようになる猫もいるけれど、
ケンタロウの場合、発作時に両足を噛むので、
片足切断した後も状況は変わらず、
エイズもあるので、リスクが大きいとのこと・・

今はてんかんの薬を調整し、
傷を治療していくことになりました。

 

出血はとまったとはいえ、

足の先がなくなる大ケガだというのに

涼しい顔

 

 

あばれて、先生の手袋も破ったケンタロウ

 

 

ギプスを付けてもらいました

 

人の心配をよそに、のんきにひざまくら