生徒を一生にわたってサポートするサポート校を作る。
生徒を一生にわたってサポートするサポート校を作る。

支援総額

2,374,000

目標金額 2,200,000円

支援者
154人
募集終了日
2019年2月13日

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2018年12月25日 23:38

プロジェクト秘話#1「代表と学院長」

 

 2019年4月に開校する滝野川高等学院代表の豊田です。

 これまでの12日間、ご支援本当にありがとうございます。おかげさまで、25%まで来ることができました。みなさまには言葉では言い尽くせないくらい感謝をしております。今後ともよろしくお願いします。

 

 さて、本日は、私と共に学校を立ち上げる3人の仲間のうちの一人、中塚豊について、紹介させていただきます。

 

 彼は、私が大学院を出て初めに赴任した通信制高校の生徒で、私が初めて担任として受け持った生徒でした。

 

それからの付き合いですから、早いものでもう9年になります。

 

 

(2011年9月。2人で写っている一番古い写真。三重県伊勢市の朝熊山に登頂。左が豊田、右が中塚)

 

 

 中学校のときに重い不登校になった中塚は、高校に入学した当時、何に対しても無気力でした。「面倒くさい」が口ぐせで、何を示しても「興味がない」という一言で終わらしてしまうような生徒で、高校も何かあるとすぐに休んでいました。

 

 でも、その頃からどこか光るものがありました。

それは、様々なことに対して、自分なりの考察と答えを持っていることでした。

 

「神様は目に見えないから、存在しない」

「歴史はもう終わってることだからやっても意味がない」

 

 こんなことを当時の中塚は言っていましたが、私の目には彼が本当は大人や友人たちとの深い議論を望んでいるように映りました。

でも、難しい議論に乗ってくれる大人や友人が周囲になかなかいないため、彼は自分で簡単な答えを見つけるごとに、いつしか、あらゆる興味を失っていったのだと思います。

 そんなふうに思った私は、彼のあらゆる考え方に対して、議論をふっかけて次々に論破していきました。

 

 気が付けば不登校だった中塚は、授業が終わってもなかなか家に帰らず、何時まででも学校に残る生徒になっていました。

 

 といっても、いつもいつも議論しているわけにもいかないので、学校を2人で掃除したり、私がギターを教えたり、そして、たまに勉強をすることもありました。

 すると、今までは放課後、一人も生徒が残っていかなかった高校に、中塚以外の生徒が一人、二人と残るようになりました

 

 みんなで遊んで、話して、掃除して、たまに勉強して、この繰り返しの日々が、気付けば2年目になり、

気が付けば、勉強する時間が増えていきました。

 

 また、体を動かすこともそれに加わってきて、中塚をはじめ、生徒たちは日を追うごとに確実に成長していきました。(このあたりの詳しいことはまた別の機会に書きます)

 

 

(写真は受験対策の授業。漢文をやっているところです)

 

 

 学校に生徒会ができ、中塚は初代生徒会長になりました。

 学校には活気が出てきて、後輩たちも増え、中塚たちは夜遅くまで残って受験勉強をするようになり、そして、ついに大学受験を迎えました。

 「be動詞」や、小学校レベルの漢字から始めて3年。中塚は一般入試で、龍谷大学文学部に合格し、20名の仲間たちと共に私のもとを巣立って行きました。

 この年の生徒は私が3年間連続で担任をした生徒で、半数以上が中学時代に不登校を経験した生徒でしたが、全員が卒業後の進路を決めての卒業。もちろんそれも、学校が始まって以来初めての快挙でした

 

 それから4年。

 中塚は大学4年生になり、2017年6月、「教育実習生」として、学校に帰ってきました。

 このときも「学校が始まって以来初めての」教育実習生でした。

 

(教育実習生として、母校の教壇に立つ中塚)

 

 教員を志し、私と同じ教壇に立った中塚を見たとき、私は教員としてのあらゆる苦労や困難を乗り越えてきた日々が報われた気がしました。

 

 そして、翌7月、私は6年数ヶ月を過ごした高校を離れ、大阪、東京と活動の場を移しながら、目標であったサポート校の設立にこぎつけました。

 

 その学校では、現在、大学院生となった中塚が、「学院長」をつとめます。

 

 なぜ、学院長が中塚で、私が代表なのか。それには、私の導き出したひとつの結論、想いが込められています。

 

 私の出した結論、それは、「不登校の生徒を直すという考え方でもなく、学校に行くことを支援するという考え方でもない。不登校を経験して、それを人生の物語の一部として肯定しながら、今を強く生きている。そんな大人たちと共に学ぶ」ということが、今、不登校問題を抱えている生徒たちにとっての理想の学びだということです。

 

 だから、私ではなく、中塚が学院長なのです。私は、もちろん、授業にも携わりますが、今回の中心は「経営者」として環境を整える役目。あとは、私が自信をもって送り出す、「学院長」をはじめとした教員たちが、滝野川高等学院を創っていくと確信しています。

 

 

(滝野川高等学院のカリキュラム作成会議。ちなみに写真左の戸口も滝野川高等学院の設立メンバーで、私の三重県時代の最後の教え子です。)

 

 

 中塚は、自身が高校時代に不登校を乗り越えられた理由を以下のように語っています。

 

 

 結局楽しかったから、変われたと思うんです。学校が変わっていく中にいるのがまた面白くて、友人と騒げるのも楽しくて、かといえばみんなでなにか同じ目標に向かっている感じの生活も面白くて、今までの生活よりも圧倒的に密度が濃くて、質が高かったので。そういった「楽しい」とか「面白い」っていうのが不登校から立ち直った理由だと思います。

 

 4月に向け、カリキュラムは着々と完成に近づき、

滝野川高等学院は、生徒を受け入れる準備を着々と進めています。

 

 これからも日々、討論を重ね、より良い教育の場を作っていく所存です。

 どうかご支援のほど、よろしくお願いします。

 

 今回は、「学院長・中塚」の紹介をしました。

 次回は、もうひとりの元教え子、チューターをつとめる戸口の紹介をさせていただきます。どうぞお楽しみに。

 

 滝野川高等学院・代表、豊田毅でした。

リターン

1,000


豊田の頑張りを応援

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申込数
129
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滝野川高等学院をサポート

滝野川高等学院支援者一覧にお名前を掲載させていただきます(ニックネーム可)。ホームページ内の支援者ページにログインできます。

申込数
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