こんにちは、ヤラブの木の三輪智子です。

 

皆様のご協力のおかげで、募集開始から1週間で目標金額の50%を達成することができました。心より感謝申し上げます。このプロジェクトをしっかりと形にできるように頑張ってまいりますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

 

 

さて、今回は、ヤラブの苗木を植樹して防風林を再生する取組みついてご紹介します。

 

池間島では、今年6月の自治会総会にて、「池間島どぅ~ぬすま憲章」が制定されました。これは、自らの島の自然と文化を自らの手で守っていこうとする島民の意思表示であり、共通の願いを形にしたものです。美しい島を未来へ繋いでいくために、「島の自然環境・集落景観を乱すような開発を許さない」「土地の島外流出に歯止めをかける」「貴重な資源の無秩序な採取を禁止する」「廃棄物の不法投棄を許さない」「島内美化・緑化活動を推進する」という条文で構成されています。

 

憲章の看板の設置を行ってるところ。島内4個所に設置しました。

 

この自治憲章制定を記念して、島の北岸に植樹を行うイベント「ヤラブの森をつくろう」を今年の7月に開催しました。

 

池間島の先人たちは、島の北側を中心に熱心な植樹を行い、北風から島を守るための防風林(海垣)を築いてきました。近年では耕作地として開墾したり、それが放棄されたり、あるいは無計画に伐開されたりして、防風林の機能が弱くなってきています。もう一度、自分たちの手できちんと防風林を整備していこう、ということで、ススキ原になっていた島の共有地に植樹を行うことになりました。

 

一周道路のすぐ脇に広がる約1900平米の土地を開墾しました。自治会長が自らユンボを操縦して伐開作業を行っています。

 

耕作地や農道は、人の手が入らなくなると、わずか1年足らずで外来種のギンネムが繁茂し、人が立ち入れないほどになります。更新されないままの保安林は、モクマオウや松の多くが枯れて、やはりギンネムが侵入しています。今回植樹しようとした共有地も、ススキとギンネムがびっしりと繁っている土地だったので、これらを取り除いて樹木を植えられるように整地するところからスタートしました。

 

池間島観光協会のヒロジさんと私。土地の真ん中に突如現れた巨大な石灰岩の上から、姿を現した昔道を見下ろしているところ。

 

ススキとギンネムを片づけていくと、昔、ユークイという神行事のときにユークインマのオバアたちが通っていたという古い道が姿を現しました。昔の道には、両脇に立派なアカバナの垣根が植えられていて、それが今でも残っているのでした。小高くて眺めも良く、気持ちのいい場所なので、「展望台を作ろうか」とか「昔道を歩くツアーはどうか」など、妄想を膨らませながら(暑さで朦朧としながら)、来る日も来る日も整地をしました。

 

たくさんの島の人々が鍬を手に参加してくれました。

 

長かった整地作業を終え、いよいよ迎えた植樹イベントの日は、たくさんの島の方々が開始時間前から集まって作業をしてくださり、あっという間に植樹が終わりました。この日はヤラブの苗木100本、アカバナ50本を植え、支柱を立てて、木々の成長を島のみんなで願いました。

 

 

今回植樹したヤラブは、2015年から種を拾い集めて育ててきたもので、4年物の苗木です。路地に植えると成長が早く、5~6年すると花を咲かせ実をつけるようになるとのことです。このヤラブの森から、タマヌオイルの原料となる種を集められるようになる日が待ち遠しいです。

 

道路沿いには、垣根になるようにアカバナの苗木を植えました。

 

植樹そのものは、防風林を再生させて島を護っていこうという取り組みですが、植えて終わりではなく、島民が継続的に活用できるようなヤラブの森を創っていけたら、と思っています。また、今後もヤラブの森をさらに拡げていけるように、島内の共有地への植樹を続けていきます。

 

イベントに参加してくださったみなさんと。いつも明るく元気なオバアたちです。

 

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