多重多頭飼育崩壊の現場。一刻を争う避妊去勢・初期医療のご協力を！

 

 

 

多頭飼育崩壊で出産は子猫は生き残れない可能性が高い

人の寝るはずのベッドは・・・
 

たんぽぽキャットクリニックの看板猫のゆきちゃんが保護された、この場所は４０度近くの室温でした。
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現在、高齢のゆきちゃんは、大好きな院長先生との時間を幸せに過ごしています。獣医師の椅子は一つ。看護師は丸椅子の中で、ゆきちゃんは院長先生が大好きだから代表の椅子をもらって幸せなひと時を過ごしています。

この視線の先には大好きな院長先生がいます。
 

多頭飼育崩壊から保護されたユキちゃんは、たんぽぽの看板猫としていつまでも元気にいてほしい存在です。
保護時１６歳。だから１８歳くらいなのかな？
膵炎の治療をしながら、たんぽぽキャットクリニックで保護猫たちをいつも見守ってくれています。

 

 

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多頭飼育崩壊とはどんな事？
10匹以上とされているけれど、２頭だって、ちゃんと飼養していなければ崩壊。

たくさんの犬や猫がいて、糞尿まみれで

とても臭くて・・・

 

そんなことが想像してると思います。

なんでそんな風になるまで掘っておいたのか？

飼い主が悪いよね！！

と、思いがちですが一概にそうとも言えません。

飼い主そのものから相談が来る場合の殆どは

繁殖の勢いについていけず家中に猫が溢れ、、糞尿まみれ

成猫が子猫を殺してしまう現場を見て、限界が来ての連絡だったり

自分自身が寝る場所さえない、匂いでどこにも出かける事もできない

そんな追い込まれた状況や、退去命令で連絡が来る事もあったり
飼い主からSOSの時には、割と緊急の時が多い。

 

時には、裁判所からの強制執行での対応で

強制退去を担当する業者さんより相談が来る事もあります。
神奈川県で起きた１例では、残念なことに行政機関に相談しても
「急に言われても対応できない」「飼い主の所有権放棄の意向がなければ保護はできない」とけんもほろろだったそうです

多頭飼育崩壊の多くは崩壊する前に猫の保護での相談を

行政に寄せている事が多くあります
 

同時に、飼い主以外の家族の来訪や近隣の苦情で発覚する場合も多くありますが、この場合は、飼い主は所有権放棄の意向がない場合が多く長引く原因の一つでもありますし、行政は飼い主に断られれば、多頭飼育の届出を出していても何もできないという大きな問題が発生しています。
（今回の伊勢原の崩壊でも同様です。その為、個体管理が出来上がるのが全頭保護した後で発覚から５年。ボランティアが介入してから４ヶ月半経って頭数及び個体管理ができると言った状況です。）

個体管理の大切さを行政に説いても「どうやっていいかわからなかった」という。その人たちが多頭飼育崩壊のマニュアルを作って何ができるのだろうか？問題点もわからない。多頭飼育崩壊で大切なことは飼い主との関係を保つ事だから強く指導もできないという。
一番大事なことは繁殖制限の手術をする事
 

 

話はそれましたが、多頭飼育崩壊に関わる人たちの皆が、行政に相談しても

「急に言われても保護はできません」

「処分になります」

「自分で新しい飼い主を探してください」

と言った感じの返答が来たと、今までたんぽぽの里で対応したほとんどが

口を揃えたように言います。

 

困って相談した行政なのに、突き放される。

２、３頭で相談している人もいたり、その時に手術の話をしたり

ボランティアに繋いで手術のサポートをしてもらうといったことさえも今はしてくれない。

 

神奈川県の旧センターで相談が起こると

「急には保護はできませんが状況を教えてください」

「子猫がいるのならばどんどん増えていくので手術をしませんか？」

「おかねがないのであれば、ボランティアさんにサポートしてもらいませんか？ボランティアの状況を聞かなければなりませんが、情報を共有しても良いですか？」

「私たち行政も状況を見せてもらい、どうしたら良いか一緒に考えたいのでおうちに伺っても良いですか？」

「生まれた子猫はちゃんと育っていますか？」
そんな風に対応をしてくださっていましたが、今は違うようです。

 

ご家族からの相談はある日突然、自分の親が！！

自分の子供が！！自分の兄弟が！！

どこに相談したら良いの？

どうしたら良いの？

中には動物虐待で捕まったらどうしたらいいのだろうか？

親族を病院に入院させることになったり

福祉のサービスを受けるようにしたり

 

 

犬猫だけの問題ではありません。
必ず、人の問題も絡んできます。

 

途方に暮れる前にできることを見つけませんか？

 

一人で悩まないでください。
一緒にできる事を見つけませんか？

 

次回

「多頭飼育崩壊は、どこに相談したらいいの？」　　　文責：石丸雅代