令和6年能登半島地震|壊滅的な輪島塗業界を、立て直したい

支援総額

65,425,000

目標金額 10,000,000円

支援者
3,340人
募集終了日
2024年2月29日

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プロジェクト本文

たくさんのご支援を、本当にありがとうございます。

 

地震発災から1ヶ月が経とうとしています。
ようやく余震がおさまりつつある中で、倒壊家屋から輪島塗や道具などの救出を始めています。一階部分が完全につぶれてしまった田谷漆器店工房は、どこから手をつけて良いのか分からない状況です。

 

私たちは幸いにして、金沢にも拠点を持っていたことで前向きな気持ちを持つこともできていますが、事務所と工房は1月1日のままです。未だ、長い道のりのスタート地点にいるようです。1日でも早く、製造作業ができるスペースの確保を目指します。


■新たなゴール設定につきまして

皆様からのご支援のおかげで、3,000万円という大きなゴールも無事に達成することができました。たくさんのご支援を、本当にありがとうございます。残り期間は1ヶ月となりますが、輪島塗全体の復活を目指し、出来るだけ多くの職人や漆器店と連携を図れるよう、5,000万円という大きな目標を掲げることといたしました。皆様からのご支援は、引き続き輪島塗の製作とその環境整備のための資金として、輪島塗に関わる出来るだけ多くの人との繋がりに使用させていただきます。

 

2月29日までプロジェクトを継続していますので、引き続きのご支援を賜れましたら幸いです。
皆様からの温かいお気持ちに感謝申し上げます。

 

2024年1月29日
The Three Arrowsプロジェクトチーム一同

 

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大切な輪島塗のまちが壊滅的な状況に。みんなで力を合わせ、諦めずに再起を。
輪島塗に携わる、できるだけ多くの職人や漆器屋さんを助けたい。

 

石川県輪島市杉平町にある田谷(たや)漆器店の田谷昂大と申します。ページをご覧いただきありがとうございます。

 

令和6年(2024年)1月1日16時10分、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6と推定される地震が発生し、私たちの拠点となる石川県輪島市も大きな被害に遭いました。能登半島はこの地震により道路が分断され、地震直後は支援物資や救助の車両が入りにくく孤立状態が続いていました。

 

200年以上の歴史を持つ輪島塗の製造販売店「田谷漆器店」は、事務所棟・工場が全壊。 また、今月末にオープンを控えていた、新しく建設していたギャラリーは大火事により、自分の目の前で焼け落ちました。いまはもう、製造することができない状態です。

 

 

そんな中、全国各地から温かいメッセージやご支援をいただき、“僕らは一人ではない”ということを実感しました。皆様からのメッセージが本当に大きな糧となっています。ありがとうございます。 

 

引き続き、輪島をはじめ、石川県の多くの地域で人命救助、復旧支援も行われている状況です。1人でも多くの命が救われることを願っています。

 

そんな中ではありますが、1日でも早く、輪島のまち、輪島塗を復興させていきたいという思いで今回のプロジェクトを立ち上げました。

 

田谷漆器店について

 

田谷漆器店の創業は、文政元年(1818年)です。創業者である田谷喜兵衛がいつ創業したか定かではなく、喜兵衛の亡くなった年を創業年としています。それ以来ずっと家業として、輪島塗を作り続けてきました。

 

祖父は、料亭や百貨店への販路を開拓し、父はオンライン販売や文化財の修復の道筋を作りました。私は法人向けの輪島塗や海外への販売に注力しています。また、祖父、父、私のどの事業も田谷漆器店の主力事業となっています。

 

常に伝統的な輪島塗の技法を大切にしながら、新しいものに柔軟に対応してきた漆器店だと思っております。自社の若い職人も多く、またフリーで働く若手職人との連携も多いです。なんとか、若手の仕事をこの地震に負けず守りたいと考えています。 

 

 

 

輪島塗について

 

輪島塗は、国の重要無形文化財に指定されています。ベースには国産木を使用し、下地から上塗りまでを天然漆によって仕上げます。下地には、布を木地に貼って強度を高める布着せ、珪藻土を漆と米糊と混ぜて3回塗布する本型地技法が含まれ、下地の強さが特徴です。

 

 

1つの輪島塗を作るのに124の細分化された工程と、6人から7人の職人が必要です。工程ごとにプロの職人がいることにより、より質の高い漆器が作れると考えています。

 

また、加飾も輪島塗の特徴の一つです。加飾とは無地の器に装飾を加えることで、無地でも美しい輪島塗がより美しくなります。加飾には、蒔絵、沈金、呂色の3つが含まれます。

 

天然漆で仕上げる輪島塗は、抗菌性があり、持ち心地と口当たりは抜群です。伝統的な製品ではありますが、機能性は抜群で、小学生の社会化の教科書では、「堅牢優美」と喩えられます。

 

 

実行主体について

 

今回のクラウドファンディングはThe Three Arrowsが実行者となります。

 

The Three Arrowsは田谷漆器店の販売部門の会社として、新規事業への挑戦やレンタル事業、飲食店の経営を行い、これまでの新商品の先行販売型クラウドファンディングは全てこの会社で引き受けてきました。

 

代表者は、田谷昂大です。伝統工芸の新たな可能性とスピード感のある動きを目指して、2020年に創業しています。

 

今回のクラウドファンディングでは、できる限り多くの漆器屋さんに均等に仕事が行き渡るように、努力いたします。復活する意思のある全ての漆器屋さんが再び輪島塗を作れることが、輪島塗を継続できる最大のポイントと考え、スピード感を持って動きます。

 

おそらく国の支援も入るとは考えていますが、現時点ではまだまだ人命救助や仮設住宅の建設が優先される段階だと思っています。

 

その中で、職人や漆器屋の主人が不安なく、将来を考えるには皆様から輪島塗のご注文を受けることが必要だと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

写真左:代表者 田谷昂大

 

皆様からのご支援で、輪島塗全体を、必ず復活させます。

 

田谷漆器店は絶対に復活させたい。この思いが一番強いです。

ただ、輪島に田谷漆器店しかなければ輪島塗ではないですし、輪島塗という伝統工芸がある以上、産地として沢山のメーカーが強くなることが必要です。

 

今回の震災では、ほとんどの漆器屋さんが製造できない環境になっていると思います。しかし、私たち同様に復活したいと考えている漆器屋さんも多いと思っています。

 

このクラウドファンディングでは、田谷漆器店だけではなく、輪島塗に携わる、できるだけ多くの職人や漆器屋さんを助けられるものになればと考えています。 

 

©石川県観光連盟

 

輪島では、人口の約5%が輪島漆器関連に従事しています。1990年代と比較すると減少傾向にあるとは言え、依然多くの人が輪島塗・輪島漆器関連に従事し生計を立てています。20代、30代の若い世代の職人、作家もたくさんいます。

 

何百年も受け継がれてきた輪島塗の伝統を次の世代に継承していくために、今ここで輪島塗を無くすわけにはいきません。皆様からのご支援をいただくことで、伝統の技術と精神を残すことができます。

どうか私たちに力を貸してください。

 

 ■目標金額 :

1,000万円

 

■資金使途:

皆様からいただくご支援で、リターンでお申し込みいただいた分の輪島塗を製造しお届けします。また、製品の製造については、生産体制が整い次第、田谷漆器店と、その他連携する各漆器店に発注を行います。販売代金は自社および各漆器店の再建費用に活用させていただきます。

 

※本プロジェクトはご支援金が目標金額に届かない場合でも、いただいたお申し込み分の製品を制作しリターンとしてお届けいたします。

 

近い将来、もう一度多くの人に輪島塗を手に取っていただけるように。

 

今後、皆様からいただきましたご注文は、田谷漆器店が全てを引き受けるのではなく、他の漆器屋さんと一緒に作ります。田谷漆器店は組合ではないですし、非営利団体でもありません。ですので、公正に仕事を振り分けられるかと言われれば、そこは疑問が残るところもあると思います。

 

ただ、今回は何としても復活したいと考えている漆器屋さん、この思いに賛同してくれる漆器屋さんとともに輪島塗を作りたいです。

 

生産規模や工場の破損状況がそれぞれ異なるので、均等には仕事を分けることができないかもしれません。しかし今は、「また輪島塗を作りたい」という思い、「復活するんだ」という強い意志が、輪島塗を再起させると信じています。

 

そのためにも、ぜひ未来のご注文をお願いします。

 

今は製造ができませんが、必ず復活します。そして、私たちの魂のこもった輪島塗を皆様にお届けします。

 

©︎BenjaminBeechey
©︎BenjaminBeechey

 

いただくご支援額によって作るもの、漆器店によって作れるものが変わってきます。ただ、必ずその支援金に応じて、ご納得のいただけるものを、その時の生産設備で作ります。復興のシンボルとなるような輪島塗を、輪島全体で作り上げてお客様にお届けします。 

 

今は、注文があるのだということが、漆器屋、職人にとっての一番の糧になります。また仕事に戻らなければという気持ちになります。輪島塗全体が強くなることで、田谷漆器店もより息の長い商売ができると信じています。

 

 

再建を目指すきっかけ

 

地震当日、祖母が生き埋めになってしまったので、輪島全体を歩きながら救助してくれる自衛隊員を探しました。その際に見えたのは、壊滅的な輪島の状況でした。

 

輪島のシンボル「朝市通り」は焼け野原になり、輪島塗の大手の五嶹屋さんのビルは横に倒れました。祖母は自衛隊員により助け出されたのですが、その輪島の壊滅的な光景が頭から離れず、もう輪島に残ること、輪島塗を作ること、輪島が復興すること、全てが無理に思えました。 

 

 

しかし、自分の携帯には、応援のコメントやメッセージ、メールが1,000件以上入り、「納期はいつでもいいから買います」とオンラインショップでたくさん購入してくれる方が後を断ちませんでした。

 

私たちはやっぱり負けてられない、なんとしても復活したいと思い始めました。そして、避難中の職人と話していると、彼らは田谷漆器店が復活することになんの疑いもなく、この後も職人として仕事をすることが普通という雰囲気で話していました。

 

 

やっぱり私たちの作ってきた輪島塗は、職人の努力があり、お客様に愛されてきたのだから続いたと改めて思い直し、何としてでも輪島塗の文化を継続すると心に誓いました。

 

漆器の中でもこれほど高度な技術を持った土地は世界中で輪島以外になく、輪島が消滅すれば世界から漆器がなくなるぐらいの覚悟で仕事をしてきました。やっぱり輪島塗を続けたい、そして応援してくださるお客様の受け皿も作りたいと思い、クラウドファンディングをスタートさせました。

 

©︎BenjaminBeechey

 

弊社ではこれまでにも、クラウドファンディングにはかなりの数取り組んできました。しかし、その全てが新商品の先行販売で、支援型ではありませんでした。今回は初めて支援をお願いする形での挑戦になります。支援型のクラウドファンディングであれば、国内・海外の多くの方々からのご協力を募ることができ、輪島塗全体を盛り上げることができると考えました。

 

代表メッセージ:株式会社The Three Arrows代表 田谷昂大(田谷漆器店) 

 

 

プロジェクトページをご覧いただきまして、ありがとうございます。

どのように言葉で現状を伝えたら良いか、また伝えられるか、とても悩みました。

 

報道されている通りの現状ですが、報道以上の過酷さと現実が被災地にはあります。

しかし、日本中から、そして世界中から、お見舞いや応援のメッセージをいただき、またメッセージだけではなく色々なご支援をいただきました。

 

辛いことも沢山ありますが、これほどまでに人の優しさに触れることができた経験は他にありません。

辛くて泣くことよりも、人の優しさに触れて涙が出ることの方が圧倒的に多いです。

 

我々は地震に負けていられません。

 

能登半島は再起不能なまでに壊滅的な被害を受けました。

能登のシンボルは、ほとんどがなくなりました。

 

でも、能登の人は頑固で諦めが悪い人も沢山います。

形ある物や産業は地震により壊れてしまいましたが、能登人の気持ちがあれば復興できると信じています。

輪島塗も能登のシンボルの一つであり、大切な産業だと思っています。携わる人も多いです。

 

今僕らにできることは、現状を世界に伝えて、輪島塗に携わる人全ての役に立つことだと考えています。

能登全体の復興まで考えたり行動したりすることは、規模が大きくてできませんが、輪島塗から能登を照らすことができればと思います。

 

もちろん、自助努力での立ち上がりが一番大切ですが、支えてくださる方からの気持ちも素直に受け取ることも必要だと感じています。

応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

 

必ず日本の素晴らしい漆器文化を継承し、世界に伝えていきます。

 

©︎BenjaminBeechey

 

応援メッセージ

 

 

浅野達也 様

株式会社箔一 代表取締役

 

この度の令和6年能登半島地震により、犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

 

地震が発生した日は、弊社でも金沢の店舗で新年を祝いお客様をお迎えしたところでした。幸い弊社は大きな被害がなく、翌日映像で能登の変わり果てた姿を見て愕然としました。

箔一は、北陸の工芸の支援に長年携わってまいりました。北陸の工芸が共にあるからこそ、金箔の魅力も多くの方にお伝えできるのだと考えております。石川を代表する工芸である輪島塗復興に向けて応援させていただきます。このような時にこそ、田谷氏の前向きな姿勢が輪島塗の復興を支えてくれると思っております。どうかお力添えよろしくお願いします。

 

 

毎田仁嗣 様

加賀友禅 毎田染画工芸 3代目

 

今回の震災で能登地方の大きな被害に心を痛めております。伝統工芸は時に大きな困難を乗り越えて数百年続いてきました。共に石川で伝統工芸に携わるものとして、田谷ちゃんの行動力と人を巻き込む力に魅かれるように親しくなりました。あなたの輪島塗への強い想いとスピード感ある行動が、必ず輪島の産地復興へ大きな力になると信じています。新しい輪島塗がまた作られ、美しい器が人々の生活を豊かにしてくれることを願い、私も精一杯応援します!

 

 

山野之義 様

前金沢市長、ソフトバンク株式会社法人事業統括戦略顧問

 

工芸王国とも言われる石川県には多くの種類の伝統工芸があります。その中でも輪島塗は、世界にも誇る技術と品質の高さです。輪島の地で、先人たちから受け継がれてきた技術を今後も残していくために私に出来る全ての応援をします。輪島塗を守っていきましょう!

 

 

プロジェクトに関するご留意事項

 

※ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

※本プロジェクトのリターンのうち、有効期限を設けている体験型のリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

プロジェクト実行責任者:
田谷 昂大(株式会社The Three Arrows)
プロジェクト実施完了日:
2025年6月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

皆様からいただくご支援で、リターンでお申し込みいただいた分の輪島塗を製造しお届けします。また、製品の製造については、生産体制が整い次第、田谷漆器店と、その他連携する各漆器店に発注を行います。販売代金は自社および各漆器店の再建費用に活用させていただきます。

リスク&チャレンジ

リターンを実施する上で必要になる資格や許認可について
リターンの輪島塗製造に向けて、職人を含むスタッフ全員の衣食住確保(仮設住宅などの整備完了)後、仮設の工房を設立し、道具・材料手配を進め、製造体制を整える。 実現可能な材料・環境においての製造体制での許認可の取得を進める。

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リターン

5,000+システム利用料


輪島うるし箸

輪島うるし箸

●お礼状、輪島うるし箸をお送りします(1膳)

※輪島うるし塗の詳細は未定です
※製造体制の整った漆器店より、順次製造いたします
※発送時期は見込みです。再建の状況次第で遅れる場合もございますのでご了承の元ご支援をお願いいたします。(状況は随時お知らせさせて頂きます)

申込数
1,614
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年6月

5,000+システム利用料


alt

【リターン不要な方向け】お気持ちコース5千円

●お礼状をお送りします

申込数
407
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

5,000+システム利用料


輪島うるし箸

輪島うるし箸

●お礼状、輪島うるし箸をお送りします(1膳)

※輪島うるし塗の詳細は未定です
※製造体制の整った漆器店より、順次製造いたします
※発送時期は見込みです。再建の状況次第で遅れる場合もございますのでご了承の元ご支援をお願いいたします。(状況は随時お知らせさせて頂きます)

申込数
1,614
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年6月

5,000+システム利用料


alt

【リターン不要な方向け】お気持ちコース5千円

●お礼状をお送りします

申込数
407
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月
1 ~ 1/ 25

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