初めまして、もしも事プロジェクトディレクターの春田遼太朗です。京都工芸繊維大学の2回生で建築を学んでいます。

 

 

もしも事は「もしもの事」=災害時・防災を中心に考えるプロジェクトです。

防災と聞くと堅苦しいイメージを持つ方が多いと思います。そのようなイメージを払拭するのがもしも事の1つのテーマです。防災は人の生死に関わる重要の事柄です。日本でも災害時に人の命を守るために様々な事が考えられています。

しかし、そのように「もしもの」事のみに焦点を当てているため防災に関することは大抵「いつも」の生活と接点を持ちません。そのような隔たりが人々が普段「もしも」のことに関心を持たないこと、意識の断絶につながっていると思います。そのような「いつも」と「もしも」の関係性、人々の意識をこのプロジェクトを通して変えたいです。

そこで私は「もしも」と「いつも」がもっと相互に関係し合うかたちを考えていきたいです。

 

前年度の活動の「防災角打ち」はその1つの形が提案できたように思います。竹田にはひとが集まって話せるような飲みの場がなく、地域の方からそのような場所が欲しいという声がありました。

そこでローリングストック法という非常食を定期的に消費し、貯蓄することで管理していくという考えを取り入れ、地域の人が集り防災の話をするイベントを開きました。防災食である缶詰を定期的に消費するその時に、それを地域の方が酒のつまみにして語り合える場をつくったのです。

 

 

今年の夏は、避難生活をテーマにそのような「もしも」と「いつも」の関係を提案します。

 

避難所での現状生活を考えた時、パーテンションなどのプライベートな空間は坂茂さんをはじめ様々な建築家が考えている課題です。また、近年では共有スペースなど避難時のパブリック空間の必要性を唱える建築家も増えてきました。

避難所での最低限の生活は、被災で心労した人にとって過酷な環境だと思います。そんな時に、例えばみんなで食卓を囲める場所、子供が遊べる場所、情報交換でき語り合える場、そのような共有空間があれば、生活が豊かになり人々の活力につながると思います。

そこで災害時に避難所の共有スペースのコアとなる小さな移動式の屋台のようなものを共有スペースの機能ごとに作ります。平時は地域の人が集まれる場所として機能させます。

 

防災角打ちの反省点として大人の男性しか対象にしてなかったことがあるので、今年度はそれ以外の年齢層や性別の地域のひととも一緒に取り組めることができたらなと思います。