長期療養中のこどもたちにスポーツを通じて「仲間」との青春を!
この度はクラウドファンディングを通じてご支援をいただき、誠にありがとうございました。当団体の活動にご理解いただき、ご協力いただいたご厚意にスタッフ一同、深く感謝しております。また、皆様にご賛同頂きましたおかげで、総額2,417,000円を集めることができました。皆様からお寄せいただいたご厚意は、スポーツを通じて長期療養中のこどもたちに仲間との青春を届ける活動、また当団体の事業発展に活用させていただいております。
活動の詳細は、下記の内容、ページの新着情報や当団体のSNSでご報告させていただいておりますのでよろしければご覧いただけましたら幸いです。
Being ALIVE Japanはこれからも事業のさらなる発展と全国の長期療養中のこどもたちに仲間との青春を届けられるよう、活動を続けて参る所存でございます。
今後とも、どうか末永いお力添えを頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
【アスリートと一緒に長期療養中のこどもたちに青春をたくさん届けました!】
2019年4月から10月31日までに病院内でのスポーツ活動を合計26回、地域でのスポーツ活動やイベント合計3回、参加したこどもたち合計234名、そして合計33名のアスリートが当団体の活動に参画しています。
実施施設
・ 国立成育医療研究センター
・ 横浜市立大学附属病院
・ 福島県立医科大学附属病院
・ 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
・ 国立国際医療研究センター
・ 日本財団パラアリーナ
● 抗体検査と予防接種を受けるアスリート
活動を実施するにあたり、参加するお子さんは治療により免疫の低いお子さんが多いため、活動に携わるスタッフとアスリートは活動前に感染症の抗体があるか否かを確認する血液検査を受けています。抗体がない場合は予防接種も受けます。
● 国立成育医療研究センターの院内学級プログラム
入院中のこどもたちは様々な制限から体を動かす機会が少ない現状があります。
アスリートが訪問するだけではなく、病院で実際にスポーツを提供することはこどもたちが友達、ご家族と一緒に体を動かすきっかけになります。国立成育医療研究センターでは年間28回活動を実施しており、継続的に運動する機会を提供することで、こどもたちの体力維持・療養生活の改善と質の向上を目標としております。こどもたちからは「楽しかった!来週は何するの?」「パスがうまくできた!」と次回の参加を楽しみにする様子や活動でスポーツを通じてチャレンジすることがこどもたちの成功体験につながっています。
● 横浜市立大学附属病院の院内学級プログラム
横浜市立大学附属病院は活動の新規拠点として今年度よりスタートし、病院内学級では体育の時間をより充実した時間にしたいという想いから当団体に活動依頼をいただきました.
活動後には、先生方から道具の選び方、実施可能な活動内容等の相談があり、また現在の体育現状も話しておりました。病児向けの身体活動の機会普及を目的に、今後も活動提供をするとともに、病児の身体活動を提供できる人材育成も行い、活動普及を実施していきたいと考えています。
● 福島県立医科大学附属病院の院内学級プログラム
福島県立医科大学附属病院では学校の親子集会の一環でスポーツ活動を実施させていただきました。今回はバレーボールを実施し、こどもたちとご家族が一緒に体を動かしました!参加したご家族から「入院中はなかなか体を動かす機会がないため、今回こどもと一緒に体を動かすことができてとても楽しかったし、気分転換になりました」という声をいただきました。
● 沖縄県立南部医療センター・こども医療センターの病棟プログラム
今回は沖縄地元のハンドボールクラブ「琉球コラソン」の選手が沖縄県立南部医療センター・こども医療センターを訪問してこどもたちにスポーツ活動を提供しました。ご家族やこどもたちから「沖縄で試合があるときは応援に行こう」と話しており、地元のアスリートと出会うことで気分転換やストレス解消だけではなく、スポーツを通じて親子共々、治療を頑張って退院したら試合を応援しに行こう!という前向きな目標や長い治療のモチベーションに繋がっています。
● 日本財団パラアリーナで実施したスポーツ祭
当日はこどもたちの身体条件に合わせた様々なスポーツ体験を提供しました。合計44名のお子さんが参加してくださり、ご家族を含めて約80名近くの方が参加して下さりました!
ご家族から「なかなかスポーツができる環境のない中、参加の機会をいただき本当に嬉しかった」、「こどもたち目線でのイベント企画がとても楽しめた」、「こどもの条件に合わせて短い時間に区切り、内容を考えたくさんのスポーツに参加・経験ができるプログラムだった」とコメントを頂きました。
個々の障害や病気向けのプログラムはある一方、多様な障害や病気、そして健常児のきょうだいや友人が一緒に楽しめる企画はまだまだ国内に少ない現状があります。今回、新しいチャレンジであるこのスポーツ祭の開催事例を通して、Being ALIVE Japanとしても2020年に向けて、こうした機会の普及と2020年が終わった後も機会と意義、そしてコミュニティを残して行けるよう、今後も活動に励んで参りたいと思っています。
● 国立国際医療研究センターの病棟プログラム
今回はJリーグクラブ「大宮アルディージャ」所属の畑尾大翔(はたお ひろと)選手がサッカーのプログラムを提供してくださいました。畑尾選手も大学生の時に慢性肺血栓塞栓症で長期入院・治療の経験があり、現在も通院治療をしながらサッカーを続けて活躍しています。プログラムの冒頭では、畑尾選手からこどもたちに自分自身の病気の話や入院生活、その後リハビリなどを経てサッカー選手までの道のりを話してくださり、こどもたちにエールを送りました。プログラムでは様々なボールの蹴り方を畑尾選手に教えてもらい、最後はチームに分かれてシュートゲームで盛り上がりました。
● 活動に参加したこどもたちの声
スポーツを通じてチャレンジすることがこどもたちの成功体験に繋がっています。
【支援金の資金使途につきまして】
皆さまからご支援頂いた資金は、手数料等を除き、運営費の中の「病院内学級の活動に参加するアスリート30名を増やす」と「長期療養児のスポーツチームへの入団事業の拡大」のための資金として全額使用させていただいております。
活動を協力して下さるアスリートやスポーツチーム、医療者や学校関係者と活動を導入いただく上で何度も打合せをしたり、研修を行なったり、1回の活動を実現する上で、多くの資金が必要になります。ご理解いただけますと幸いです。
【リターンの発送に関して】
● 代表北野華子より活動エピソードを語るメッセージビデオ
上記のメッセージビデオに関しましては今年度の活動が終了時点(2020年3月末)までにメールにて皆様にお送りさせていただきます。
【今後の活動に関して】
2020年3月末までに約20回の活動やイベントの実施を予定しており、20名以上のアスリートが参画してくださる予定でおります。
事業を始めた2015年には「スポーツを通じて長期療養中のこどもの青春を作り、こどもたちの世界を広げたい」と思い、活動を立ち上げ、実施して参りました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの年までに「全国に届けること」を長期的なビジョンとして活動し、皆様に活動を支えていただきました。まだ「全国での実現」する夢には届きませんが、引き続き取り組んで参りたいと思っております。昨年までは団体から病院や学校を周り、活動の導入・実現をして参りました。今回クラウドファンディングを始め、多くの支援と発信によって、病院からご依頼(名古屋、静岡、広島の病院からのご依頼)をいただけるような活動として成長できました。
長期ビジョンとしては変わらず「全国に活動を実現すること」を取り組みつつ、来年のオリンピック・パラリンピックの年には、多くの方に活動を知ってもらい、応援してもらえる存在や参画するアスリートを増やし、目標とする「全国」という夢を皆様と実現して参りたいと思います。今後も引き続き、ご協力・ご支援をお願いできましたら幸いです。