国内初上映をもっての(ひとまずの)活動終了報告
こんにちは。秋晴れの気持ちのいい天気が続き、
この夏の暑さからようやく抜け出した今日この頃です。
皆様には2020年1~2月に実施したクラウドファンディングでご支援していただきました。
当初はマレーシア人が福島の方と交流し、その映像をマレーシア人が撮影するという計画を立てて実施したクラウドファンディングでしたが、その後世界的なパンデミックがありマレーシア人が日本に来ることができないまま月日が流れていきました。それでは皆様とのお約束が果たせないと考え、映画撮影マレーシアチームと話し合いを行いました。その結果、日本人が福島の人たちの震災後やパンデミック期の生き方について映画にまとめる方向に舵を切らせていただくことになりました。
皆様には、映画がいつ完成するのかご心配、ご迷惑をおかけしました。また、内容に関してご期待に応えられなかった皆様改めましてお詫び申し上げます。
一方で、現在マレーシアチームは、2019年に福島に来て福島の人たちと交流した様子を中心に映画を作成中です。
クラウドファンディングのリターンの中に、マレーシア人とのイベントご招待、映画出演権がございました。こちらをご選択していただいていた方の映画出演に関しましては、現在作成中のマレーシア人による映画への出演にご協力いただければと思います。また、マレーシア人とのイベントはオンラインでの開催を企画しています。年内を予定しています。追ってご連絡いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、皆様からいただきましたご支援の収支をご報告させていただきます。
~ご支援いただいた方の人数 126名~
~クラウドファンディング(CF)の収支~
CF支援金 1110,000円
CF手数料 220,000円
CF受取金額 890,000円
※89万円を超えた部分は、その他の助成金や自己資金でまかないました。
~使途~
・居場所作り・イベント開催・インタビューのための交通費・宿泊費 238,500円
(→これらの様子が映画の内容となっています)
・人件費491,500円
・映像編集費 130,000円
・映画上映会場費・イベント会場費 16,000円
・映画チケットデザイン費・印刷費 11,000円
・団体パンフレットデザイン費・印刷費 75,000円
・団体ロゴデザイン費・ステッカー印刷費 17,000円
・オンラインイベントのグラフィックレコーディング費 32,000円
・チラシデザイン費・印刷費 33,000円
・消耗品費 70,000円
・テーマソング作成費・演奏費 55,000円
・サンクスレター・リターン・チケット郵送費 23,000円
合計1192,000
~交流人数~
支援者の皆さん 126人
映画上映会マレーシア世界上映会・福島国内初上映会 100人
イベント 3,000人
オンライン発信 30,000人
推定 33,226人
具体的な活動内容をご紹介いたします
①団体ロゴ・パンフレット作成
皆さんにともだち・カワン・コミュニティの理念や2019年にマレーシア人と行った交流の様子を知っていただくためにパンフレットを作成しました。
ともだち・カワン・コミュニティを一緒に立ち上げたハムザが福島での活動を振り返って作った動画もご覧ください。
②居場所作り・イベント開催
「違うって楽しい!」と感じられるように、居場所作りの活動をしたり、目指す世界観を共有する団体さんのイベントに参加したり支援したりさせていただきました。支援者の皆様のおかげで実施することができた2020年から今までの活動をご報告させていただきます。
・オンラインイベント「×∞(カケルムゲン)」
社会活動をしているパネラー二名の活動紹介と質問タイム、参加者の皆さんとのグループトークを行いました。その様子をグラフィックレコードでまとめていただき、話し合いの内容が誰にでも理解しやすいようにしてもらいました。
・ともだち・カワン・カフェ
「日本語を学んでいるけれど日本人の友達がいないので話す機会がない」というアメリカ人の友人の言葉をうけて始まった取り組みです。「やさしいにほんご」を使って自分自身について表現するこのカフェは、宮城県塩竃市で2回、多賀城市で1回、七ヶ浜町で1回開催されました。
・結・ゆい・フェスタ
福島県福島市で毎年開催されている国際交流イベントに参加しました。「個性の違いを認め合い引き立て合う」というともだち・カワン・コミュニティの理念とぴったりのくるくるレインボーの販売、マレーシア人の作成したアートやバッグなどの販売、マレーシアの文化について理解を深めるクイズなどを実施しました。また、イベント出展のブースにて、スリランカにランドセルを送る活動をされている「ハッピーランドセルプロジェクト」の皆様の応援もさせていただきました。様々な方法で市民の皆さんと対話し、多様性社会を広げる一助となりました。
・ガーデンマルシェ
福島県福島市で春と秋に開催されているマルシェに参加しました。映画にも登場する女性二名がこのイベントの主催メンバーです。このイベントは、子どもも大人も野外で福島の美しい景色を満喫しながら手作りの雑貨や食べ物を楽しむという内容です。ともだち・カワン・コミュニティのブースでは、被災地支援のための募金活動や、東日本大震災後に島根県から送っていただいた木製コマのワークショップを実施するなどしました。その結果、福島の子どもたちのための活動と、福島から他の地域のためになる活動を平行して行うことができました。
・チャリティーイベント
2022年11月のインドネシアの震災で友人が被災しました。このことをSNSで発信すると、福島市で支援金を集めるためのチャリティーイベントを実施してはどうかと提案してくれる人が現れました。これは、皆さんの支援のおかげでともだち・カワン・コミュニティが常に福島市を中心に活動をすることができたからこそ、困ったときに支えてくださる方が現れたのだと思います。
トルコ・シリア地震が発生したときも、同じメンバーがチャリティーイベントを開催してくれました。今回の映画上映会当日も、参加者の皆様には福島県いわき市での水害の支援物資を持ってきていただきました。
このように、困った人のために自分たちができることを行動に移す、という姿勢が福島市では広がっています。
・音楽療法NPOムジカトゥッティと協働してのコミュニティ作り
東日本大震災後、心のケアとして毎月福島県と宮城県を訪問してくれている音楽療法NPOムジカトゥッティさんと出会いました。アフリカンドラムを使って、どのような背景の人も言葉に頼らないコミュニケーションができるという手法が、ともだち・カワン・コミュニティの理念と一致しています。そこで2021年からイベントの応援をさせていただいています。ともだち・カワン・コミュニティが培った地元福島県の皆さんとのコミュニティと、ムジカトゥッティさんとの橋渡しをさせていただきました。ムジカトゥッティさんは、障がいのある子どもたちや子育て中のお母さんなどを中心に、自分の中にある気持ちを自分の好きなように表現していいというメッセージを伝えてくれました。
③テーマソング作成
ともだち・カワン・コミュニティの想いをより多くの方に分かりやすく伝えることを目的として、テーマソングを作成しました。
手話は福島県にある「株式会社とうほうスマイル」さんに担当していただき、結・ゆい・フェスタに参加してくださった市民の皆様にも手話をしていただき動画にご出演いただきました。どうぞご覧ください。
④上映会実施
これまでマレーシアと福島県で上映会をさせていただきました。
上映会の様子はこちらからご覧いただけます。
世界初上映 マレーシア編
日本初上映 福島編
今後の活動についてご紹介いたします
今後決まっている上映会は以下の通りです。
・2023年10月14日(土曜日) 11:00~12:30 福島県福島市MAX4階アオウゼ視聴覚室にて
・2023年12月2日(土曜日)イオンモール新利府南館イベントホールにて 時間は11時くらいから12:30くらいの予定です。
上映会は①45分の映画鑑賞の時間と、②出演者からのトークタイム、③参加者の方たちの感想の共有タイムから構成されています。
今後は、完成した映画を多くの方に見ていただき、ご覧になってくださった方の間で新たなカワン(ともだち)の芽が生まれますよう活動を続けていきます。
そして新たに生まれたコミュニティの中で、平和について語ったり、自分にできることは何か考えたりできるようになると期待しています。
そのために、ともだち・カワン・コミュニティとして上映会を主催することと、上映会運営を引き受けてくださる方々を募る動きとを平行して取り組んでいきます。
具体的には、学校教育機関で授業の一部としての上映会、福島県人会など福島にゆかりのある方々を対象にした上映会運営のお願い、復興支援をしてくださっている方へのお礼の意味を込めての全国的・国際的な上映会の実施などです。
今回は活動終了報告という形でご報告させていただいておりますが、ここからどのように次につなげていくかを大事にさせていただきます。
映画の中に「お互いさまの街 ふくしま」「恩送り」という言葉が出てきます。これまでともだち・カワン・コミュニティの活動をご支援してくださってきた皆様から受け取った愛情を、『From FUKUSHIMA♥』の映画を通じ次の方へ届けられるよう尽力して参ります。
今後もこちらのサイトや、以下の公式LINE(左)、facebookページ(右)でも情報を発信しますのでどうぞご登録ください。
この映画作成を通して皆様と出会えましたことに心からお慶び申し上げます。
皆様とカワンでいられますことを心から感謝いたします。
そしてカワンである皆様の心が、いつも穏やかで澄みきっていられますようご祈念申し上げます。
「わたしはひとりじゃない!」
ともに心で抱きしめ合う世界を
ともだち・カワン・コミュニティ
共同代表 中鉢(奥山)典子