管弦楽団クラウドファンディング終了報告と今後について
ご支援者様各位
いつも温かい応援をいただきましてありがとうございます。
東京工業大学管弦楽団クラウドファンディング企画担当、2022年度団長の千野利純と申します。
この度は、東京工業大学管弦楽団クラウドファンディング「東京工業大学管弦楽団|皆様と共に創立100年を迎えその先の未
当企画を立ち上げ、皆さまから寄付をいただきまして約1年が経ちました。
皆様のおかげで総勢157名の方から寄付総額2,747,000円という大きなプロジェクトとなりました。
当団の企画時の目標をを大きく上回るプロジェクトとなり、当初の想定以上の修理や楽器の購入が進みました。
また、単純に楽器の修理や購入のための企画というだけでなく、この企画を通して当団を知るきっかけにしてくださった方や、当団の活動に興味を持ってくださる方も多数いらっしゃり、そのいただいた反響の大きさに驚いております。
このプロジェクトを通して気づかせていただいたご縁を大切に、今後の当団の運営に生かしていければと思います。
実際に修理が行われた楽器の一部をご紹介をさせていただきます。
【ティンパニ】
当プロジェクトで一番に取り上げさせていただいたティンパニの脚ですが、当団OBの方がこのクラウドファンディングを通じてその状態を知り、修理を請け負ってくださりました。さらには、ティンパニのヘッド(皮)の張替えも行い、現在、大活躍中です。
古いティンパニを復活させる計画に関しては、楽器の型が当初の想定よりももっと古い型であったために実現が難しく、特別演奏会の演奏にて活躍は致しましたが、現役団員の活動で現在はあまり使われておりません。ただ、再度故障があった場合の予備として、楽器の状態を以前よりも頻繁に確認し、演奏に使うことができる状態を保っております。
【コントラファゴット】
楽器がかなり古く市販のケースでは楽器の型番が合わず、楽器の形に合うように調整していただいて新調いたしました。こちらのケースの新調は、型が合わずケースの新調が難航していたところに、指揮者の末永先生にご紹介いただいたご縁で実現しました。このような素敵なご縁に恵まれたこと、感謝いたします。
【チューバ】
当団OBの方で当クラウドファンディングの内容を見て、手放そうと考えていたチューバを格安で買い取りませんか、という申出をいただき、実現いたしました。一般的な相場よりも格安で売っていただき、念願のチューバの団楽器が実現しました。
【ヴィオラ】
ヴィオラパートは深刻な人材不足に近年悩んでおりました。また、ヴァイオリン奏者でヴィオラを弾ける人材がいても団のヴィオラが少なく、楽器を持っていないと転向も簡単には難しいという状況でした。そこで、新規に2台のヴィオラを購入し、初心者の入団や楽器の転向に備えることができるようになりました。現役団員の活動において非常に有用な団楽器の補強になりました。
皆様からいただいた寄付金はここまでご紹介した、ティンパニの修理費に197,868円、コントラファゴットのケース新調に110,000円、チューバの購入費に300,000円、ヴィオラ(2本)の購入費に660,000円などに使わせていただきました。この他にも、ヴィオラやチェロやコントラバスの修理を行っており、現役団員の現在の活動の中で非常に有意義に使われております。
リターンに関しましては、先日(昨年末)に行われました第169回定期演奏会における芳名記載、ご招待をもちましてすべて発送、お送りさせていただきました。
練習見学会の開催では、普段の練習よりも非常に緊張感のある練習となり、団員のモチベーションにも繋がりました。
また、9月,12月の演奏会のご招待では支援者の皆様に、修理、新調をした楽器を使った演奏という形でその成果をお届けできたかと思います。
ご来場、ご参加くださったご支援者の皆様、誠にありがとうございました。
リターンに関して個別にお問い合わせございます場合は以下の連絡先までご連絡ください。
tokyotechorch.crowdfunding.2022@gmail.com
当団は東京工業大学と東京医科歯科大学の合併に伴い、「東京工業大学管弦楽団」と冠する定期演奏会を開くのは、次の春の演奏会で最後になる見込みとなっております。
しかし、当団が先輩方から受け継ぎ紡いできた約100年間という年月の長さ、例え団名が変わってもその歴史を受け継いでいく姿勢に変わりはありません。
READY FORにおけるクラウドファンディングプロジェクトは一区切りとなりますが、当団は変わらず演奏活動に邁進してまいります。
東京工業大学管弦楽団への寄付は、「東京工業大学基金」の「サークル支援基金」という大学の寄付窓口を通じてこれからも常時受け付けております。
まだまだ現役の団員には資金があればやりたいこと、資金が無くてやり残したことが沢山あります。
ぜひ当団への継続的なご支援をご検討いただけますと幸いです。
最後にはなりますが、今後とも当団への応援、ご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
東京工業大学管弦楽団
クラウドファンディング実行責任者
元団長 千野利純