プロジェクト概要

 

創業 慶長元年(1596年)

 

静岡県には歌川広重の浮世絵に描かれた歴史的な茶店「丁子屋」が存在します。

東海道五十三次の一つとして、江戸時代から人々を癒やし421年の時を刻みました。今回、丁子屋のシンボルである茅葺屋根の修繕に挑戦します。

 

振り返れば、未来が見える。
歌川広重が残した丸子の浮世絵、最後の宿場の風景を守りたい

 

ページをご覧いただきありがとうございます。柴山広行です。私は慶長元年より静岡県でとろろ汁を提供する茶屋「丁子屋」(ちょうじや)の14代目にあたります。そこから約400年、地元を愛し、愛され、途切れることなく同じ場所で歴史を紡いで参りました。

 

丁子屋は、浮世絵に描かれた店の中で、唯一現役で営業する店です。そんな丁子屋の象徴は広重の絵を思い浮かばせる「茅葺き屋根」。この茅葺屋根は丁子屋のシンボルでもあり、浮世絵にも描かれた東海道の宿場のシンボルでもあります。しかし、その維持には20年ごとに1千万円以上かかるなど高額な資金が必要で次第に継続がむずかしくなってしまいました。前回の修繕から約40年がたち、老朽化が激しく、雨漏りなども起きており、このままの状態を放置していては、修繕すること自体がむずかしくなってしまいます。

 

歴史的景観を保ち広重が残した風景を未来に繋ぎ、東海道の宿場を繋げ盛り上げていくためにも、40年ぶりに茅葺き屋根の修繕を行います。みなさまの温かい応援をお願い致します。

 

 

 

私たちが残していきたいもの、残していかねばならないもの。
それが東海道にある丸子の景色なのです。

 

東海道が開通し、各地に宿場が誕生して約400年。時の流れとともに多くの店が暖簾をたたみ、東海道の宿場も形を残す場所はほとんどなくなってしまいました。歌川広重の「東海道五十三次」の浮世絵に描かれた店の中で、丁子屋が唯一現役で営業を続ける店となりました。

 

 

かつては、江戸と京都、大阪を結ぶ東海道は一本の道としてつながり、宿場は活気にあふれていました。現在も各地で地域を盛り上げようと活躍されている方も多くいらっしゃいます。しかし、かつてあった宿場という繋がりは、残念ながら現在は薄まっているような気がします。

 

421年目を迎える丁子屋にとって、今回の茅葺き修復は単に店舗シンボルの修復ではありません。あの頃のように静岡と東海道のすべての宿場をつなぎ、過去と現在、そして未来をつないでいきたい。そのきっかけの一つになれば…。それが私の茅葺き修繕にかける思いです。

 

宿場に暮らす人。東海道を楽しむ人。それは今も昔も変わりません。

東海道は生きているのです。

 

お店には歌川広重が残した55枚全ての宿場の絵が立てかけられています。
『〇〇宿から来たな~』と今日の旅を浮世絵になぞらえる方も。
江戸時代の旅人の雰囲気を、より一層味わえます。

 

 

なぜ丸子で「とろろ汁」が有名なのか

 

広重の絵はもちろん、松尾芭蕉は江戸遊行に出かける弟子に​「梅若菜丸子の宿のとろろ汁」という俳句を読みました。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも丸子のとろろ汁が出てくるなど、江戸時代から丸子のとろろ汁は有名でした。

 

 

東海道沿線で唯一この地域だけにしかない「アルアリ玄武岩」のお陰で、自然薯がたくさん取れるからだと言われています。5,000~6,000万年前の海底で起きたマグマの噴出により生まれたアルカリ玄武岩により、大自然が生んだ環境こそが良質な自然薯をたくさん育ててくれた大きな要因となっています。普通の自然薯に比べ、粘りはもちろんですが最大の特徴はその土の香り。とろろ汁にした時に味噌やだし、そして優しい自然薯の香りを楽しんでいただけます。江戸の頃より変わらぬ味を、ここ丸子で提供し続けています。

 

丁子屋で使用している自然薯の生産者の一人、なかじま自然薯園の中嶋さん。
丸子の土地と、笑顔で美味しい自然薯を届けてくれる生産者さんに支えられています。

 

 

じーちゃんから受け継いだ「変わらぬ風景」を守りたい!

 

歌川広重が浮世絵に丸子宿を描いた時から、丁子屋は茅葺き屋根だったのかと言うと、実は定かではありません。広重は東海道を旅しつつ、少し妄想を膨らませて絵を描くこともあったようで、それもまた歴史の面白さだと思います。

 

丁子屋の歴史を振り返るときに、私自身とても大切にしているエピソードがあります。それは丁子屋のシンボルともいえる「かやぶき屋根」の移築の話です。昭和45年。時代は高度成長期でした。不便な古い家は取り壊し、その代わり近代的な建物に替わるムードの中、じーちゃんは広重が描いた「茅葺き屋根」を復活させたのです。

 

時代の流れで目まぐるしく変わりゆく景色の中で、芭蕉さんも啜った「とろろ汁」と、広重が描いた「茅葺き」。「丁子屋には何にも替え難い歴史がある」という信念のもと、じーちゃんは「変わらぬ風景」を作り残してくれました。だからこそ、じーちゃんから受け継いだ風景を、14代目の私も守り続けたいのです。

 

十二代目 柴山信夫、十四代目 柴山広行

 

 

この瞬間を逃すと、かやぶき屋根の修繕はむずかしいかもしれません。だから今、行う必要があります。

 

今回の修繕が出来なければ、広重が残した絵と同じような情緒ある風景を残すことはできないかもしれません。それは職人の問題と茅葺き屋根に大きな問題があるのです。

 

<茅葺屋根の職人の問題>

昔は多くいた茅葺き屋根職人ですが、現在は全国で200人程度しかいないと言われています。加えて高齢化により技術の伝承が危ぶまれています。茅葺き屋根自体も維持が難しく、どんどん減少しています。日本の伝統家屋、先人たちが残してくれた茅葺屋根を絶やすことなく後世に残していくためにも、葺替え、保存をしていく必要があります。

 

今回、丁子屋の茅葺き修繕に関わって下さる茅葺き職人の杉山 守男さん。

 

<茅葺屋根の問題>

この茅葺自体の移築は1970(昭和45年)に行われました。しかし、その後すぐに竹が傷んでしまったため数年の間に葺き替えをしています。その後一部修繕を行ったのが2007年ころですので、前回の葺き替えからは約40年ほど経過しています。

 

茅葺屋根の葺き替えをせず放置していると、内部(骨格)にある木材も腐り、故に工期も人工もさらにかかります。時期を延ばすほど改修は難しくなります。歴史ある貴重な建物を守るためには、まだなにも支障が出ていない今が葺き替えをする唯一の時間なんです。

 

 

 

東西の宿場を繋げること、それは東海道の未来を守ることなのです

 

広重の絵をよくみてみると、かやぶき屋根の下、赤ちゃんをおんぶした私の何代か前のおばーちゃん、とろろ汁を頬張るお客さん、外には、辺りの山から掘りたての自然薯を店に納めに来た自然薯農家さん。自然薯の商品価値は、まっすぐで折れることなく美しいものが一番です。この長い棒を自然薯の添え木にしてむしろで包んで大切に持ってきたのです。そして、作品の舞台は「東海道」を描いたかつての「宿場」です。

 

自分たちがいて、お客さんがいて、農家さんがいる。そして丸子という風景がある。丸子には今も変わらぬ、人とのつながりと風景があります。このつながりの中で丸子の風景を守っていくことが私たちの使命なのです。

 

 

今回のプロジェクトには同じく東海道を盛り上げている宿場の方々にも協力をしていただいています。東西の宿場を繋げること、それは東海道の未来を守ることなのです。私は東海道の歴史が未来へ継承されるように、責任を持って次の世代にバトンを届けたいと思います。

 

江戸時代は遠い過去ではありません。どの地域にも必ず歴史はあり、歴史があるから今があります。茅葺き屋根や 東海道の歴史を通じて、日常の中で、もっと日本を楽しみ、歴史を紡げたら。日本の大切な歴史を後世に残すため、応援をよろしくお願いいたします!

 

 

茅葺き屋根修繕プロジェクト詳細

 

▪支援金の使途内訳

今回ご支援いただいた支援金は工事全体費用12,936,240円(茅、竹等の材料費、人工、運搬費、養生処分、その他足場、解体費、諸経費)に充てさせていただきます。

 

茅葺き屋根の修復について、詳しく知りたい方は下記を御覧ください。
2017年7月25日の新着情報:茅葺き屋根の修復、なぜ1000万円も費用がかかるの?


▪茅葺屋根修繕日程

2018年2月5日(改修開始)〜2018年3月30日(改修完了)

今回の修繕は静岡県御殿場市にある(株)富士山茅葺産業に依頼致します。

 

また、茅引き屋根の修繕を一緒に体験できるリターンもご用意しております。歴史的な風景の修繕を皆様とご一緒できたらと思います。

 

▪職人紹介

(株)富士山茅葺産業代表 取締役 杉山 守男 (すぎやま もりお)

 

先代の教えを守りながら茅葺き屋根の保存、技術伝承のため、日々若いスタッフと共に現場で仕事にあたっています。 現在は娘婿も職人として奮闘してくれています。日本から減る一方の茅葺き屋根を、次の世代にも残し伝えることが使命と考えています。歴史ある丁子屋の茅葺屋根の修繕に、全力で取り組ませていただきます。

 

▪丁子屋 

静岡県静岡市駿河区丸子7丁目-10-10
TEL:054-258-1066 
定休日:毎週木曜定休(毎月末 水曜、木曜のみ連休)
営業時間:11:00~19:00 (途中休憩なし)

 

 

 

 

限定おすすめリターン

 

【30,000円 門外不出 丁子屋限定お茶碗すり鉢コース】

 

セットで限定販売する、丁子屋限定のお茶碗とすり鉢のコースです。丁子屋で実際にお出ししているお茶碗と、自然薯を口触りよくすりおろすすり鉢。そして、自然薯を加え、自宅で丁子屋の味を再現できるコースです。お茶碗やすり鉢はここでしか手に入りません。丁子屋おすすめのリターンです。

 

<リターン詳細>

・丁子屋からの心を込めたお礼のお手紙

・静岡県産在来自然薯 1kg

・丁子屋特製 自然薯たれ

・自家製白みそ1kg

・お茶碗2個

・すり鉢1個

・すりこ木

 

 

 

【30,000円 丁子屋の茅葺屋根の修繕メンバーの一員になれる権利】

 

ここでしか味わえないリターンです。20年に一度しか行わない、茅葺き屋根の修繕に一緒に参加できるコースとなっております。

14代目から丁子屋の歴史、広重さんの浮世絵などの「とろろhistory」を聞き、たっぷりタイムスリップを楽しんでもらった後は実際にみんなでとろろを作って食べましょう。その後はいよいよ本番の茅葺修繕作業。一生に一度の体験をして、一緒に歴史を紡ぎましょう。

 

<リターン詳細>

・14代目とともに浮世絵・丁子屋storyととろろ作り&茅葺体験

・丁子屋からの心を込めたお礼のお手紙

・14代目による広重さんの浮世絵(実物)解説&丁子屋ヒストリー

・とろろ作りワークショップ

・茅葺修繕体験

 

 


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