プロジェクト終了報告

2018年09月03日

公演終了のお礼とご報告

 

落合陽一×日本フィル プロジェクトVol.2《変態する音楽会》にご支援頂いた皆様へ

 

◆ご支援への改めてのお礼

皆様のご支援のおかげをもちまして、8月27日(月)東京オペラシティにて《変態する音楽会》を無事開催することができました。

改めまして、公演を成功に導いて下さったお一人お一人に、この場を持ちまして心より御礼申し上げます。
当日はチケットも完売!満席の客席で、皆様と特別な時間をご一緒することができました。


プロジェクトメンバーがクラウドファンディングを通して目指したこと、それは、一人でも多くのお客様にこの公演を共有していただくことでした。
結果的には、落合×日本フィル プロジェクトVol.1《耳で聴かない音楽会》(2018年4月22日開催)でのご支援者数よりも多い、総勢250人もの方からご支援を頂きました。これらのご支援のリターンとしてお届けしたチケット枚数も268枚!これは当日ご来場のおよそ22%にあたる、大きなお力でした。

 

◆公演の内容と成果

《変態する音楽会》で私たちが目指したことは2つです。

ひとつは、「耳が耳のため、目が目のための分断を超えた音楽」(落合陽一)をお届けすることです。300年続くメディア、オーケストラをアップデートし、障害や様々な障壁に関わらず多くの方に音楽をお楽しみいただけるようにすることが本プロジェクトの願い。今回は具体的には、映像もオーケストラのひとつのパートとして、ともに「生の音楽を奏でる」ことで、音楽受容の感覚拡張を目指しました。
「生の映像を”奏でる”人間」には、ビジュアルデザインWOW(本プロジェクトのディレクター:近藤樹)に加え、サプライズ出演者(映像の奏者)として筑波大学ダンス部の皆さんに出演していただきました。指揮の海老原光が率いる日本フィルの演奏とともに、バルコニーから、客席後部から、映像の奏者が演奏に加わりました。

 

ふたつめは、《耳で聴かない音楽会》で目指した「聴覚障害のあるなしに関らず音楽を楽しんでいただきたい」という気持ちを、今度はフル・オーケストラのコンサートでも表現すること。SOUND HUGとOntenna(提供:富士通)は、聴覚障害のある方だけでなく耳が聞こえてしまう?人にも楽しめるデバイス。これらを障害のあるなし、ごちゃまぜの場で多くの方に楽しんでいただくことを目標としました。また、体感音響システムボディソニック(提供:パイオニア)や手話通訳、点字プログラムなども導入しました。

 

障害のある方のご来場者数ははっきりとはわかりませんが、「ダイバーシティ―対応席」ご購入者(同伴含む)が37名、ボディソニックお申込者が20名(完売)、またReadyforご支援チケットによるご来場者のうち、障害のある方が5名以上、と、ご来場者全体の5%以上が障害のある方だと推定されました。

これは一般のコンサートと比べてたいへん高い数字でしたが、クラシック・コンサートにはまだまだ多様な方々をお迎えできる可能性があります。本プロジェクトだけでなく、日本フィルが主催する通常の公演でもダイバーシティへの取り組みを増やしていければと考えています。

 

さて、実際の公演の様子をお写真でご覧ください。まずはリハーサルの様子です。

 

会場リハーサルで照明の確認 ©山口敦

 

ライトセーバーのようなLEDのバーはかなりの重さでした ©山口敦

 

近藤樹率いるWOWチームはこの位置から演奏に参加。
モニター越しに指揮者の指示に合わせ「生演奏」しています。
©山口敦

 

本番の様子です。

 

正面のLEDパネルと照明(コーディネート:成瀬一裕)が音楽の一要素として
落合の世界観を表現。 ©山口敦

 

 

SOUND HUGは「音」に連動するとともに今回は「映像」にも連動し様々に光り、振動しました ©山口敦


コンサートは、客席に座って受け取るだけでなく、ホールで過ごす時間に多くの「感じる」場を用意いたしました。休憩時のロビーではサプライズでフラメンコ・パフォーマンスも!

踊り:永田健・阿部碧里 ギター:山崎まさし 歌:須田隆久 ©山口敦

 

 

 

そしてこのフラメンコの熱狂のまま開始された第2部冒頭では、落合陽一が指揮者役になっての、「ボレロ」を題材としたリズム・ワークショップ。

 

©山口敦

 

終演後はアフタートークも開催し、お客様からの質問におこたえしてコンサートの一体感がより強まりました。
右奥から江原陽子(進行アシスタント)、海老原光(指揮)、落合陽一(演出)、近藤樹(WOW)
©山口敦

 

コンサートの成果はどうだったのか。これはお楽しみ頂いた皆様に評価をゆだねるしかありません。しかし私たちは、会場でのお客様との交流を通して、想いが通じた、という確かな手ごたえを感じています。

 

早速掲載頂いたレビューをご覧ください。

 

今後、メディアでの公演レポートや公演評などを頂きましたら、このページでも共有させて頂きます。

 

◆収支報告

テクノロジーの力で映像を「生演奏」させるという取り組みは、プログラミング開発費、機材費など多額の経費を必要といたしました。

まだ経費、収入とも数字が確定してはおりませんが、収支見込みは概ね以下の通りです。

 

[経費] 約2,400万円

 出演料、演出料、会場費、機材費、開発費など公演にかかる一式

 *日本フィルの演奏料を含みません。

[収入] 約2,200万円

 Readyforご支援:  5,098,000円(確定)

 チケット販売収入:5,919,000円 (見込)

 助成金収入:   10,000,000円(アーツカウンシル東京、見込)

 

現段階で見込まれるおよそ200万円の不足経費と、日本フィル(出演者約90名)の演奏料は、この音楽会の企画、制作、主催者である公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団が負担いたします。

 

◆リターンの発送

ご支援のリターンの発送状況は以下の通りです。

1) 公演チケット・リハーサル参加権:

  お届けは終了しています。ご参加ありがとうございました!

2) ステッカー:

  8月31日(金)に郵送いたしました。

3) ご支援の皆様のお名前を掲載したプログラム(チケットなしコースの方のみ):

  8月31日に、ステッカーとともに郵送いたしました。

4) 公演記録DVD:

  編集・制作後、10月末をめどに発送の予定です。もうしばらくお待ちください。

5) 日本フィルの演奏を届けます:

  該当ご支援者様と詳細ご相談中です。

 「子ども×アート」をテーマとしたとりくみになりそうで、ワクワクしています。


※リターンのお届けについて、ご不明の点がございましたらお気軽にお問合せください。

 

◆落合陽一×日本フィル プロジェクトの未来について

今回のコンサート会場でも「vol.3の予定はありますか?」と多くのお問合せを受けて、大変ありがたく思っております。

落合、日本フィルともに、「次」を十分意識し希望してはおりますが、収支報告でもご覧いただきましたとおり、「次」への第一歩はスタートアップ資金の確保となります。

幸い、Vol.1、Vol.2ともに助成金(いずれもアーツカウンシル東京)というお力添えを得て、公演の開催が具体化いたしました。プロジェクトは引き続き、官民問わず様々な資金調達の可能性を模索して、次に皆様とお会いする機会を作るべく努力してまいります。その折には、またReadyforを通じてご支援の呼びかけをさせて頂くかと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

また、「落合陽一×日本フィルを応援したい!」と思ってくださる企業、法人、個人の皆様、「コンサートを主催したい!協賛したい!」と考えてくださる皆様、プロジェクトは心より皆様からのご連絡をお待ち申し上げております。小さなアイディアでも、どうぞお気軽にお問合せ頂ければありがたいです。
 

 打ち合わせの佳境、それぞれの想いが集約されてきた7月の写真。
​もはや懐かしいです。©IPPEI SUZUKI


およそ半年以上にわたり、幾たびも打ち合わせを重ね、走ってきたプロジェクト。
皆様のご支援があってこそ演奏会を実現できました。最後にもう一度、改めて心から御礼申し上げます。
このコンサートを通じて、音楽が皆様にとってより身近な幸せの種となってくれたら、私たちもとても嬉しく思います。