名古屋での中川運河の水質改善活動に取り組んでいます

昨年より名古屋市内を流れる中川運河の水質改善の活動に取り組んでいます。環境改善に何とか貢献をしたいと願う2つの企業さんから依頼を受けました。

 

中川運河は名古屋市民にとって大切な生活の一部となっています。しかしながら，中川運河の水質の悪化が目立つようになり，何とか改善したいと願う人たちが増えてきました。

 

企業さんは，鉄炭電池の原理によって水質を改善する取り組みに興味をお持ちでした。そこで，中川運河の浄化作戦に取り組もうと動きだしたのです。

 

現在，従来のような専門家だけでは解決できない課題が多く存在しています。専門家の私たちと共にそして市民の皆様とともに浄化活動に取り組もうとする前向きな姿勢に感銘を受けました。

 

これからの地球環境の課題解決のためには縦割りのアプローチではなく様々な分野の人たちが手と手を携えて統合的に包括的に取り組むことが最も課題解決に近いのだと考えられています。このような時代に即した取り組みであると期待しています。

 

とはいえ，はじめて行う水質浄化活動。しかも得体の知れない鉄炭電池は果たしてきれいにできるのか半信半疑の取り組みであると思われている方が多かったかと思います。

 

実際に鉄炭電池を海底に沈めて2ヶ月経過した結果・・・，皆様の予想に反し，以外にも，ヘドロの匂い（硫化水素臭）が消え，海底の溶存酸素が高くなっていたのです。さらに，鉄炭電池を設置したステーションの周りだけイソギンチャクが見られたのです。

 

このような画期的な変化は，これまでも東京湾でも観察されておりますが，中川運河では初めての成果となりました。

 

近い将来，中川運河沿いにお住まいの皆様とともに，中川運河での鉄炭電池を使った探究学習活動を行っていきたいな，と思っております。

 

クラウドファンディング終了まであと2週間となりました。多くの皆様にご支援いただきましたことを心より御礼申し上げます。

 

引き続きまして，皆様の温かいご支援とご協力をお願い申し上げたいと思います。

 

東京海洋大学　海街コミュニティ・スクール　佐々木剛　拝