浜名湖発「ニホンウナギ資源回復プロジェクト」2019

8月2日　中日新聞朝刊に掲載、紹介いただきますた。記事を紹介させていただきます

ウナギ資源回復支援を　浜名湖発連絡会　ネットで事業費募る

　絶滅危惧種二ホンウナギの資源回復に取り組む「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」が、親ウナギを市場で買い、自然界に戻す事業費の一部三十万円をインターネットで募っている。関係者は、ふ化した稚魚が日本近海に戻り、危機の打開につながることを願う。

　稚魚のシラスウナギの減少が懸念される中で、本来であれば養殖や料理店に流通するウナギをマリアナ海峡に向けて放流する。

　ネット上で資金に一部を募るクラウドファンディングの専用サイト「Readyfor（レディーフォー）」を活用し、「二ホンウナギ資源回復プロジェクト」と題して10月20日まで支援を呼び掛ける。

　一口6千円からで、金額に応じてウナギ料理専門店の食事券やウナギ残渣（ざんさ）の有機肥料で栽培したコシヒカリ「うなぎ米」などを返礼品として贈る。

　目標とする親ウナギの放流量は約500キロ（約千匹）。浜名湖の定置網にかかり10年ほど育った親ウナギを、10月末から12月にかけて買い上げ、随時、浜名湖沖に放す。買い取りと船代など総事業費は約230万円の見込み。

　連絡会は2014年に発足し、仲買人や浜松うなぎ料理専門店振興会、浜名漁協などで構成。毎年秋に放流活動をしている。

連絡会の加茂仙一郎会長は「日本のウナギ文化を絶やしたくない。気軽に食べ続けてもらいたいので、ぜひ活動を理解していただきたい」と呼び掛けた。

問い合わせ先は海老仙　053-592-1115

（篠塚辰徳）記者の記事感謝いたします。