プロジェクト終了報告

2017年11月22日

ご報告「フィリピンの子供たちへ和太鼓寄贈&ワークショップ」

 

和太鼓グループ「器-utsuwa-」代表の伊倉真理恵です。

この度はプロジェクトへ沢山のご賛同、ご支援、応援

本当にありがとうございました!

 

私たちは大学の和太鼓サークルで知り合った、学年も学科も別々のメンバーで

卒業後、それぞれ和太鼓は続けていたものの一緒に活動することはありませんでした。

そんな私たちがこうして5人組の和太鼓グループ「器-utsuwa-」を結成したきっかけは、

フィリピンの子供たちでした。

 

今回参加した子供たち

 

代表である私、伊倉がアーティスト(画家)としてフィリピンで活動をはじめ、

その中で「NPO法人 Creative Image Foundation」設立者・瓜生敏彦さんと出会いました。

フィリピンの貧困地区にで生活する子供たちへ、教育と才能や夢を実現するための学校を運営する瓜生さんは、姉妹施設としてTIU Theater(劇場)をオープン。

フィリピンの若い才能を発信する場を作られました。

伊倉は、日比のアーティスト達とこの劇場のこけら落とし公演を行い、

2014年~2015年の2年間、日本×フィリピンの様々なパフォーマンス公演を行いました。

貧富の差があるフィリピンで、どんな人でも観られるようにと瓜生さんは無料公演にこだわっていて、

毎回、沢山の子供たちを公演に連れてきてくれました。

 

2014年に打楽器を中心とした企画で、大学の後輩でソロの和太鼓奏者として活動していた鼓次郎に声をかけ、TIU Theaterで彼の和太鼓を披露したことをきっかけに、

瓜生さんから和太鼓公演を提案していただきました。

 

和太鼓サークルの卒業生に声をかけ、自分も和太鼓の練習を再開。

そうして2015年5月に公演を行ったのですが、最初は1度きりの公演と思っていました。

和太鼓に興味をもって劇場の席数を超えたお客様にご来場していただいた事や、お客様、子供たちから2度目を希望してくれるお声を頂き、

チーム力や技術力を向上させるためグループ「器-utsuwa-」を作り、

フィリピン公演をきっかけに様々な演奏の場所をいただき活動を続けました。

 

「また演奏を見たい」という声に答えるために、今年2017年の2月に2回目の公演を行いました。

1回目、2回目とも終了後に子供たちが和太鼓に駆け寄ってくれて、自分なりに叩いてみたり、触ってみたり興味を持ってくれているようで、瓜生さんからも子供たちが演奏してみたがっているという声を聞き、

今回のプロジェクトを立ち上げました。

 

皆様のおかげで、子供たちの声に答えられたこと、

この先も子供たちが和太鼓を習得していくきっかけを頂けたこと、

本当に感謝しております。

ありがとうございました!

 

仲良し3人。最初は恥ずかしがってたけど、始まったらものすごく積極的に!

 


【ご報告の前に】

 

プロジェクト達成後、大きな事件がありました。

ドゥテルテ大統領の方針で、不動産開発会社のサンバーが管理する物件に入ったテナントが全て退去させられる事態になったのです。

TIU Theaterもその一つで、通達から3日以内の退去という無茶な命令でした。

瓜生さんがなんとか、劇場存続にむけて多方面と掛け合ったのですが

残念ながらTIU Theaterがたったの3日で閉館する事になってしまいました。

 

噂話も多い中、原因や確かな情報がわからないまま、

理不尽ともとれる結果に関係者は驚きと悔しさでいっぱいでした。

 

フィリピンで発行されている日本語の新聞「日刊まにら新聞」

 

プロジェクト実行場所であったTIU Theaterが無くなってしまい、

8月に急遽フィリピンへ行き今後の動きについてミーティングをしました。

 

開催地について、TIU Theaterがあったマカティから1時間半~2時間ほど離れたパヤタスにて行うことになりました。

パヤタスはマニラの貧困地区のひとつで、今回参加する子供たちが住む地域です。

そこにある広場で開催させていただくことになりました。

 

TIU Theaterでは毎週土曜日、通常の勉強とは別の、演劇や歌、ダンスのワークショップを行っていました。

そこにパヤタスとスモーキーマウンテンなどの子供たちが集まって授業をしていたので、

私たちのプロジェクトもこの時間をお借りして行う予定でした。

 

TIU Theaterでの「器-utsuwa-」の公演にご来場して頂いた、

また帰ってくることを望んでくれている皆様に、子供たちとの成長や可能性をお見せしたかったのですが

今回は不測の事態によって叶えることが出来ませんでした。

 

クラウドファンディングにご支援いただいた皆様、

プロジェクト成立後に会場が変更になってしまったこと、

スモーキーマウンテンの子供たちは立地の問題で参加できなくなり、パヤタスの子供たちのみの参加になったこと、

劇場での発表会が行えなくなったこと、

本当に申し訳ありません。

 

最後に今後の展望についてご報告いたしますが、

近い将来、スモーキーマウンテンの子供たちもそろってTIU Theaterで公演を行える可能性があります。

今回のプロジェクトを繋げていくように頑張りたいと思います!

 

【開催内容・報告】

 

①ビデオ作り

 

ビデオテキストのキャプチャ

 

対象は7歳~17歳で(行ってみたら7歳以下の子も)

小さい子は英語がわからないため、

日本語とタガログ語がわかる方に通訳&翻訳を依頼し

ワークショップの内容を動画にまとめて事前に現地に送りました。

 

内容はワークショップを進めながらレベルをみて

やるもの、削るもの、追加するものを考える予定で

 

・Basic Training

・Solo Training

・コラボ曲

 

を制作しました。

 

 

②テキストの作成

 

名称など、日本語のままでローマ字にし

共通単語として使用するなど、オリジナルのテキストを制作。

 

約10名で30人の子供たちに教えるため、

英語・タガログ語が得意ではなくても教えられるような文面にしました。

その他、「真似して」「力を抜いて」など、一言タガログ語を教えてもらいテキストがない場面でも指導のコミュニケーションをとれるよう努めました。

 

和太鼓の取り扱い、保管方法なども掲載。

 

 

皆積極的にとりくんでくれました!

 

③チーム分け

 

今回、器のメンバー以外にも、和太鼓サークルの指導者で作曲者の先生をはじめとして、現役大学生、和太鼓を続けている卒業生など

自主参加をして頂きました。

 

10台の太鼓に30人の子供たちなので、

キッズ8人+指導者2人の10人1組、4チームを作り、

 

Basic Trainingを中心に練習。

全音符、二分音符、四分音符、八分音符で打ち方の練習、

スピード、音量の調節などを

ゲーム感覚でトレーニングできるプログラムを実施しました。

 

ちびっこチーム

 

次に予定していたソロ練習は、

リズム感・小節感覚・協調性・独創性などをトレーニングする内容でしたが、

まだ初級には難しく実地はできませんでした。

その代わりに、今後演奏ができるようになった際に提供する「Jumping Up」という曲(先生が子供たちのために作曲)の一部を練習。

 

和太鼓を使ってフィリピンらしさや子供たちらしさが表現された

個性的な曲です。

近い将来、披露したいと考えています。

 

びっくりするほど習得が速く、真剣で上手だった2人

 

④発表会

 

ワークショップを行った広場で、

発表会を行いました。

 

お客様にむけてだけでなく、

子供たちに和太鼓のバラエティの広さや、演奏のかっこよさ、可能性を感じてもらえたらと思い、

「器-utsuwa-」と自主参加してくれた皆の演奏を披露。

 

4チームの子供たちによるBasic Trainingの発表、

「Jumping Up」の一部発表

 

「空の影鳥の影」という曲を子供たちとコラボして演奏しました。

 

 

立地の問題で来場者がほぼいない事は覚悟していたのですが、

フィリピンに住む日本人の方、

2月の「器-utsuwa-」の公演を観て、「あなたたちが来るなら何処にでも観に行く」

と来てくれたフィリピンの方にご来場いただき

本当に本当に感激しました。

 

 

観客の方が来てくれたことによって子供たちもやる気倍増で演奏してくれました!

発表会終了後、子供たちが「お礼に」

と、ダンスと歌を披露してくれました。

 

 

 

フィリピンの人たちは表現をすることに長けていて、歌、演劇、ダンスなど、本当にすごい才能を持っています。

日本の教育では「学年別にレベルを考えて割り振られたダンス」を教えますが、

フィリピンの子供たちは自分がやりたいもの、カッコいいと思ったものを取り組むため

「その年齢でそんな高度なことが出来るの!?」と日本人の私たちは驚かされます。

 

彼らのエネルギーや才能、可能性の広がりに改めて驚かされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【収支報告】

 

皆様からご支援していただいた資金を、以下の通り使用させていただきました。

皆様のおかげで、今回だけでなく先を見据えた大きな一歩になったと思います。

本当にありがとうございました。

 

ご支援いただいた総額:1,505,000円

  • 和太鼓購入  534,600円
  • バチ購入  67,800円
  • 和太鼓郵送費(フィリピンへ) 67,933円
  • 和太鼓郵送費(日本国内移動費) 17,565円
  • 下見・ミーティング渡航費(2回中1回) 38,216円
  • 本番渡航費(一部) 259,000円
  • 宿泊費 56,000円
  • 和太鼓郵送フィリピン国内レンタカー 50,224円
  • 広告費&テキスト費(プリント代) 13,410円
  • 梱包代その他雑費 19,860円
  • 参加者と子供たちのランチ・メリエンダ費 31,702円
  • 通訳・翻訳依頼費 22,000円
  • 現地スタッフ手配費 44,000円
  • システム利用手数料 276,318円
  • その他諸経費(余り分を割り当てた額) 6,372円

 

【リターンの発送状況】

 

皆様へのサンクスカードを子供たちと一緒に制作してきました!

現地でのお土産購入、

 

NGOソルト・パヤタス様が、貧困地区であるパヤタスの女性たちに刺しゅうなどの技術を伝えて、ピンバッチやタオルなど、様々な雑貨を制作・販売している

「LIKHA」のグッズも購入。

2月の公演の際に作ってくれた「器-utsuwa-」のロゴを使ったグッズを、今回も制作お願いしました。

和太鼓だけでなく、パヤタスを盛り上げられたら、

パヤタスからの贈り物を皆様に届けられたらと思っております。

 

リターンのひとつ、支援者様への限定動画は絶賛編集中です。

最後に、自主参加してくれたメンバーが制作した動画を掲載いたしますが、

そちらはクレジットなしの旅をまとめた個人動画ですので、リターンとは別となっております。

 

ライブ以外のリターンは12月中旬発送を予定しております。

もうしばらくお待ちくださいませ。

 

プロジェクト終了後の日本ライブは、来年春を予定しております。

先になってしまいますが、しっかり準備して皆様をお迎えできるよう努めます。


【今後の展開・展望】

 

基盤となっていたTIU Theaterは夏に閉鎖したのですが、

瓜生さんはフィリピンの若い才能を伸ばし発信していく事を諦めず

ちょうどプロジェクト実施のためフィリピンに行ったタイミングで、

TIU Theaterの移転先が決まったそうです。

 

ただいま改装を始められたそうで、来年オープンを目標に動かれています。

 

 

今回劇場での公演やスモーキーマウンテンの子供たちの参加を実現することはできませんでしたが、

劇場オープンした際には子供たちと公演を行いたいと考えております。

 

 

今回基礎のトレーニングを実施しましたが、

来年の劇場公演に向けてしっかり音を出す方法や

演奏の方法、曲の練習などを行っていきたいと考えています。

 

いずれ、彼らの中から指導できる子を育てて、私たちがいない間でも

彼らだけで和太鼓チームを動かせるようにできたらと思います。

 

フィリピンの子供たちが、和太鼓を介して様々な場所で表現するお手伝いを

これからも続けていきたいです。

 

リターンの動画とは別に、自主参加してくれたメンバーが編集してくれた動画です。

当日の空気がより伝わりやすいかと思います。

ぜひご覧ください

 

 

改めまして、

この度は私たちのプロジェクトにご賛同、ご支援、応援していただき

本当にありがとうございました!

 

「器-utsuwa-」一同