プロジェクト概要

農業をデザイン!地域と農業の活性化を目指すため、野菜そのものの色を活かしたクレヨンを作りたい!


デザインワークスSTmind木村と申します。野菜の色、魅力が詰まった描けるツールを作ることで、表現の世界を開き、農業、地域を元気にすることを目的に「おやさいクレヨン vegetabô」を制作しています。このクレヨンは、色の名前ではなく、野菜そのものを粉末にして投入し、その野菜の名前で色を表現しています。さらに、ライスワックスというお米から作ったワックスを使うことで、ほぼ100%植物由来の安全安心な素材で開発する見込みを立てることができました。
 

現在、様々な試行錯誤を重ねて、ようやく製品化するにいたりました。しかし、これから、野菜残さの確保や、安定した製造ラインの確立までには、多くの問題を解決して行かなければなりません。皆様のご支援を心からお願い申し上げます。

 

(「おやさいクレヨンvegetabô」を使って絵を描く子ども)

 

小さな部屋から、大きな挑戦を
 

わたしたちデザインワークスSTmindは、青森駅前の閉館した映画館をクリエイティブハブとして再生したBLACK BOX内の、かつて映画チケット売場だった小部屋にあります。ここから、おやさいクレヨン「vegetabô」の開発ストーリーが動きだしました。

 


 

(かつて映画館のチケット売り場だった、デザインワークスSTmindの事務所)

 

まず私たちが考えたのは、自然な素材そのものの色を表現できるツールがつくれないかということでした。地方独立行政法人青森県産業技術センターの村中文人氏を六次産業化アドバイザーとして迎え、合同会社tecoLLCの立木代表を商品開発のアートディレクターとして迎え事業を進めることになりました。様々な議論や、素材テストを重ね、野菜が自然に放つ色彩に着眼し、それをクレヨンというツールによって、”規格としての色の概念”を超えて、色素成分として本物の野菜を使用して野菜そのものの色を表現するというアイデアに至りました。

 

青森県の食料自給率は115%と、国内で最も高い割合でありながら、生産された野菜の全てが食されるのではなく、形が悪い・傷が有るなどの理由から規格外商品として流通から外される物や、皮などのように加工する上で除かれて廃棄される部分も少なくないという事を知りました。残さ利用を将来的には活用したいと念頭に置きつつ、当店の小さな事務所で、様々なクレヨンのレシピを参考としてスタッフ自ら試作製造しました。

 

(おやさいクレヨン)

 

 

「やさい色のクレヨン」に好奇心を抱いたクレヨン職人との出会い

 

開発は簡単ではありませんでした。蝋を溶かし、野菜ペースト等を練り込み、製氷機で成形したとてもクレヨンには程遠い物が出来上がりました。事態を好転させたのは(株)東一文具工業所の水谷さんとの出会いでした。「やさい色のクレヨン」の開発にとても積極的に協力していただけることになったのです。

 

(クレヨンづくりの様子)

 

水谷さんは好奇心に溢れ、色々なアイディアをご提供下さいました。色の定着はとても難しく様々な野菜で試作を繰り返しましたが、野菜そのものをクレヨンとしての描き味や、紙への定着させるのは、凄腕の水谷さんにとっても至難の業だったのです。 それでも水谷さんはあらゆる方法を試みて、国産玄米を搗精(とうせい)した際の副産物である”米糠”からとれたライスワックスと米油を使用し、クレヨン作りには難しい素材である野菜粉末と、無機顔料という食品添加物にも使用されている顔料をほんの少し加えることで、野菜本来の色を生かしながら、滑らかな描き味をもつクレヨンを見事に製品化することができました。

 

(クレヨンづくりの様子)

 

(クレヨンづくりの様子)

 

「おやさいクレヨン」を快諾してくれた地元の農事組合法人との出会い

 

次の問題は野菜の粉末加工の行程でした。試作品では海外製の安価な野菜パウダーやペーストを仕入れていましたが、国内産、出来れば青森県産にこだわりたかった私たちは、原材料生産から加工行程までを一貫して請け負ってくださる農家を探し求めました。しかし、そう簡単には巡り会えず、作業は一時ストップしてしまいました。この難関を突破できたのは、青森県内で野菜生産から粉末加工まで請け負っている、農事組合法人あづまとの出会いでした。初めてお会いした三上理事長は、とても豪快な方で、野菜クレヨンという取り組みに全面協力をご快諾してくださいました。

 

(農事組合法人あづま三上理事長)

 
こちらが提案した野菜の中でも、三上理事長は廃棄される部分を活用して粉末にするなど、独自に対応して下さいました。「きゃべつ色」の原料は収穫時に破棄していた、外側の葉をリユースしています。 「くり色」は、菓子店向け「栗ペースト」製造時に廃棄される、大量の栗の皮を再利用しています。また、「たけすみ色」は処分される予定だった「竹」を中心に作られた、県内の竹炭を使用しました。


こうして10色分の野菜の粉末加工は超特急で進んで行きました。出来上がった粉末は(株)東一文具工業所の水谷さんの手元へ渡され、本格的におやさいクレヨン「vegetabô」の製造が進みました。

 

 

(野菜粉末製造の様子)
 

その間に「vegetabô」のプロモーション展開について、合同会社tecoLLCの立木氏、デザイナーの對馬氏を交えプロジェクトを進めたのです。「vegetabô」の世界観を伝えるための商品名の決定、パッケージデザイン、広報ツールプロモーション映像など、何度も何度も打ち合わせを重ね、私たちの想いが徐々に形になってきました。

 

(野菜を見に行っている様子) 

 

 

不思議な人の縁が紡いだ、優しく安心なカラーが、
やがては世界を希望の色で染める


この様に様々な運命的な出会いによって、平成26年1月、野菜の色合いと、植物系油「米油」を主原料とした、おやさいクレヨン「vegetabô」が完成したのです!色の展開は、ほうれんそう、きゃべつ、ねぎ、かぼちゃ、とうもろこし、ながいも、とうがらし、やまぶどう、くり、たけすみ、の全10色。

 

旧松竹映画館の旧チケット売り場の小さな事務所から芽生えた、農業の未来をリデザインするおやさいクレヨン「vegetabô」プロジェクトは、その製品の魅力と、キムラナオコの周りに集まる不思議な人の縁が紡いだ、優しく安心なカラーでやがては世界を希望の色で染めることでしょう。

 

(おやさいクレヨン)

 

今回のプロジェクトでは、栗とキャベツ、竹炭以外の野菜の廃棄物使用にも着手し、野菜の色の筆記具を量産し、市場に流通させることでデザインの力で農業の活性化、地元青森県のPRに貢献することを目指しています。その為の費用として50万円達成を目指します。支援頂いた方へのリターン商品であるポストカードは、青森県十和田市在住の画家・安斉 将さんの原画をポストカード印刷にしたものです。全てのご支援者の方へ贈呈致します 。

 

内訳は新たな野菜での試作開発費用、全国へ向けたプロモーションツールの製作などに使用致します。このプロジェクトが成功することで、新たなビジネスプランを確立し、全国展開をしたいと考えています。私たちの新たな挑戦にご賛同いただけたみなさま、どうぞご支援をお願いします!

 

 

ビニールハウスでの撮影準備には、スタッフ総出で畝を作り、農家夫婦を演じ、クレヨンを発芽させ、クレヨンで野菜を描くシーンでは、スタッフの子供を起用し、ひとつひとつ丁寧に大切に作り上げました。お陰さまでPVの動画再生回数も日ごとに数字を伸ばしており、関心度の高さが伺えるツールの目安となっています。
 

(おやさいクレヨン vegetabô)

 

このプロジェクトでは、栗とキャベツ、竹炭以外の野菜の廃棄物使用にも着手し、ひいては全色を廃棄される野菜の色で完成させることを目指しています。資源を大切に、そしてデザインの力で農業の活性化を目指した新たな挑戦にご賛同いただけたみなさま、どうぞご支援をお願いします!

 
【製品情報】
おやさいクレヨン「vegetabô」
全10色入 定価2,000円(税別)
平成26年3月発売予定
販売店情報は発売後に随時掲載して行きます。


総合プロデューサー 木村尚子 デザインワークスSTmind
クレヨン制作 水谷和幸 (株)東一文具工業所 
野菜原料制作 三上正二  農事組合法人あづま
アートディレクション 立木祥一郎 合同会社teco LLC
デザイン 對馬眞 合同会社tecoLLC
おやさいクレヨンを作った人々
 
デザインワークスSTmind代表 キムラナオコ 
フリーデザイナーであり、シングルマザー。幼少期はスポーツや勉強が苦手で、ただひたすら絵を描きながら部屋で過ごす内気な子どもだった。そんな子ども時代、「もっと優しい色のクレヨンが欲しい」と、ぼんやりと考えていた。
 高校へ進学、デザイン系の専門学校を卒業後に地元の雑誌編集社やデザイン事務所で経験を積んだ後、2012年に独立。当時33歳のキムラは、9歳になる娘を一人育てながら、フリーランスとして自ら営業、デザインで生計を立てていた。
 そして「デザインの力で大好きな青森を活性させたい」との思いを実現するため2013年7月新たにスタッフ2名を迎え入れ、3人体勢へと強化し、これまで自宅を事務所としていたが、BLACK BOXに事務所を移転。かつて彼女が思った「やさしい色」のクレヨン開発プロジェクトをスタートさせた。
住所 青森市古川1丁目14−3 ブラックボックス1階G
tel 017-718-3798  fax 017-771-4370
Mail  info@stmind.info
http://www.stmind.info/

 


(株)東一文具工業所 代表 水谷正幸
名古屋市において60年もの歴史を持つとあるクレヨン工場。手動成型器で、手作りで製品を造り続けている工場。 幼稚園、保育園向けのクレヨン製造販売、クレヨンタイプ木製品補修材、フローリング用補修材、靴の補修材の製造販売また、敷居、木製品のワックス潤滑剤の製造販売を中心としている。
〒457-0044 名古屋市南区柵下町1丁目45番地
http://toichicrayon.jp/

 

農事組合法人あづま 理事 三上正二
 主に米、ナガイモ、ニンニクを主体とする農家ですが、市場価格に左右される経営から脱却を図るため、昭和50年代にパウダーやチップなど乾燥による一次加工の分野へ進出。加工により価格の安定化を図る取り組みは県内の農業生産者の中でもかなり早い時期に始めたので、他に先進事例も無くノウハウの蓄積に苦労する。
平成3年農事組合法人として法人化。一次加工を始めて30年経った今では、大手メーカーへニンニクパウダーなどの菓子原料やコンビニエンスストアへトロロを提供できるようになり、農事組合法人あづまにおける農産品の市場出荷額に対する一次加工品の売上を約40倍まで伸ばしている。
〒039-2549 青森県上北郡七戸町字下見町105-23
http://www.syojikimura.com/azuma.html

 

 

tecoLLC 代表 立木祥一郎
アートとデザインで地域にイノベーションをもたらすソーシャルベンチャー。八戸市の観光交流施設hacchiソフト運営計画、宮古市縄文の森ミュージアム埋蔵センター展示設計。廃校を活用したコミュニティサイト「王余魚沢倶楽部」のブランディングでGOOD DESIGN2011、りんごの国際ブランディングでGOOD DESIGN2012、コミュニティレストラン「浅めし食堂」でGOOD DESIGN2013受賞。2012年IMF・世界銀行年次総会の日本政府公式記念品「3つのおきあがり小法師」のデザイン制作を担当。観光庁魅力ある日本のおみやげコンテストフランス賞、GOOD DESIGN2013受賞。BLACK BOX再生ディレクション等。 
〒038‐1331 青森県青森市浪岡大字女鹿沢字野尻4-2
http://www.teco-llc.net/

 

 

 

安斉 将 ANZAI,Masaru
1967年 横浜市生まれ。十和田市在住。東京造形大学デザイン学科卒業。「an・an」等の女性誌から「AERA」等の社会誌まで、また「Afternoon Tea」とのコラボレーションなど様々なジャンルでアート性の高いイラストレーションを発表。他にも映画やテレビCMへの作品提供、ディスプレイ、ライブ ペインティングなど、活動範囲は多岐に渡る。2011年には、十和田市現代美術館にて、横浜から十和田への移住を表現した「安斉 将 展 横浜→十和田」を開催する。

 

 

BLACKBOX
 青森市の中心地、古川にある旧松竹映画館。商店街の宝石店が、この松竹映画館を買取、リノベーションし命を吹き込ませるプロジェクトを開始。平成25年5月、松竹映画館は「BLACK BOX(通称BB)」として生まれ変わった。

 


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