日本野鳥の会 クラウドファンディング終了報告
この度は、カンムリウミスズメ保護事業のクラウドファンディングにご支援いただき、誠にありがとうございました。2022年に日本野鳥の会が初めて挑戦したクラウドファンディングは、のべ480名の方から、目標金額350万円を上回る440万円のご支援をいただきました。さまざまな形でご協力いただいた皆様に、心より御礼を申し上げます。
1. 目標
- 第一目標:350万円
- 期間:8月29日~9月30日(32日間)
2. 資金使途
- カンムリウミスズメの来シーズンの人工巣設置
- 海鳥へのプラスチックごみ影響調査<第一期>
- 海洋プラスチック問題についての小冊子制作
3. 最終結果
- 目標達成度:125%
- 訪問者数 :7,049人
- 支援者数 :480人(重複あり)
- 支援金額 :440万円
皆様からご支援いただいた資金は、以下の事業に充てさせていただきました。
【人工巣設置】
- 2023年の繁殖期の人工巣設置・点検・回収のための野外活動費用:烏帽子島1回分20万円、神子元島4回分53万円
- 人工巣の開発費用:8万円
- 人工巣利用状況の調査・分析費用:14万円
支出合計:95万円
プロジェクト終了日:2023年1月末日(巣箱は継続して設置中)
【海鳥へのプラスチックごみ影響調査<第1期>】
- 2023年の繁殖期の基礎的データ収集のための野外活動費用:55万円
- ジオロケーター購入費用(オーストンウミツバメ分): 10個21万円
- GPSロガー購入費用(カンムリウミスズメ分): 8個136万円
- 尾腺ワックスサンプル採取資材購入費用:0万円※
※サンプル採取用の資材については、共同研究機関が購入してくださったため、ご支援いただいた資金からの支出はありませんでした。
支出合計:212万円
プロジェクト終了日:2024年3月末日
【小冊子の制作】
- 1万部制作:制作費96万円、小冊子配布送料6万円
- 小冊子仕様:フルカラー24頁(約10.6 x 18cm)、環境に配慮したFSC認証紙・ベジタブルインク使用
支出合計:102万円
プロジェクト終了日:2023年9月末日
■支出総計:409万円
なお、第一目標の350万円をこえてご寄付いただいた90万円から、2023年度事業で支出した金額との差額31万円は、今後のプラスチックごみ影響調査の分析費、調査地への旅費等に充当させていただきます。
当会は、健全な海洋環境を取り戻すため、カンムリウミスズメの保護活動を進めるとともに、プラスチックごみによる海鳥への影響の有無を調査し、プラスチックごみの新たな自然界への流出をゼロにするための政策提言を行ない、日本の海の生物多様性を守るために活動をしていきます。
引き続き、応援をいただけますと幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。