子供のウェルビーイングを高めるため、前野マドカ講演会を成功させたい

　残り9日となりました。

19日は石巻市内の小学校の卒業式でした。

　アイさんのママは、震災の時に同僚でした。共に恐怖の時間を過ごし、共に寒い夜をしのぎました。震災後4日目に腰まで水に浸かりながら線路の上を辿って自宅方面に辿り着きました。

　その時、お腹にいたのがアイさん。

　原発事故報道があり、妊娠中のママは不安で大変悩んだと聞いております。

　やがて入学と同時にお預かりできるようになり、とてもうれしく思いました。

　はじめは、自分たちと発達の仕方が違うお友達を不思議そうに見ていた子どもたちも月日が経つうちに、お世話しなければならない友達ではなくなり、「プロレスしよう」と誘いくあってくんずほぐれつ遊ぶ仲間になりました。

　6年間でここはアイさんの第3の居場所になりました。

　Rさんは、震災後石巻に転居し

て来ました。パパとママの実家の中間地点として石巻を選んでくれました。

その後ママはひとり親となり、懸命にお子さんを育ててきました。

祖父母に頼れない事情があり何度も相談にのってきました。卒業式に来ていく服があるか？卒業式に出席できるかとても心配していましたが、どちらもクリアーできて良かったです。

　卒業式が終わって、ほっとしたのか、毎日Bremen で下級生のお世話をしてくれています。

　それぞれ卒業し、次のステージに向かいます。幸あれと願っています。

　復興の過程で多くの課題に直面したように、二人の歩みも決して平たんなものではなかったようです。

　それでもBremenと出会ってここで多くの人たちに見守っていいただきながら大きくなりました。

　22日には卒業祝いのカレーの会を予定しています。

　19日の石巻市内は天気も晴れ。幸福感で満たされているように感じられます。

石巻全体がすべての子供の幸せを願う街になればいいと思っています。

その為には遅いようでも人々の意識の変革が大切です。

何とかこの講演会を成功させたいと思います。

宜しくお願いいたします。

（広報・木村整）