子どもたちの"やってみたい"を叶えて。より自由に表現できる場を

　四日市ジュニア・アンサンブルは，１９８８年１１月に創立しました。

　すんなり立ち上がった団ではなく，実際は創立までにかなりの時間がかかりました。

　当時，このような活動がなかなか周囲に理解されなかったためです。

　ひとつの学校の中にあるクラブ活動ではなく「いろいろな学校から集まる子どもたちでの活動」は，「どうして？」という話になり，行き詰ることが多かったことを思い出します。

　もっとさかのぼれば，それは１９８２年のこと。四日市市にあるS小学校に勤務の決まった私は，ふと市内を見回すとあることに気づきました。　四日市にはこんなにたくさん小学校があるのに，どうして合唱団がひとつだけしかないのか。

　とても不思議に思っていました。合唱団があるのなら，合奏団もあっていいのではと思い，自分は合奏団をつくってみたいと当時勝手に決断をしました。

　とりあえず，初任で勤めたS学校で１年目校長先生に直訴して，コルネットを５台買ってもらいました。運動会で高らかにファンファーレを鳴らそう！なんて気張ってはじめたのでした。１年目は音楽専科のスタートでした。次の年はもっと楽器を増やしてがんばるんだと思っていたら，２年目からは超忙しい担任稼業となり，しばらく夢は遠のいていくのでした。

→【その２】へ続きます。