支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 1,400人
- 募集終了日
- 2023年1月10日
記念塔訴訟 一審判決の解説 ④
■完敗した一審訴訟
3月28日に裁判所は次のように判断を下しました。「原告らが差止めを求める被告の行為は、事実行為にすぎない」ので「差止めの訴えの対象となる「行政庁の処分」にあたらない。よって「原告らの訴えは不適である」。実体審理を求めた仮の差止め同様の理由で却下となりました。
裁判所は、昭和37年の最高裁判決をもちだし、「(行政の)処分とはその行為によって、直接国民の権利義務を形成し、又はその範囲を確定することが法律上認められているもの」とした上で、「記念塔が解体されることで、原告を含む道民に何らかの権利や義務を与えない」と言いました。
原告は、百年記念塔の解体で道民の歴史的文化的価値·精神的価値が喪失すると主張しましたが、「百年記念塔を通じて醸成された何らかの価値が仮に損なわれるとしても、百年記念塔が解体撤去されることによって生じる反射的、間接的な影響」に過ぎないと切り捨てました。
まさに完敗、野球でいえば相手側完全試合といえる判決でした。訴訟要件だけの中間判決でしたが、判決文の「事案の概要」では「利用者の安全確保や将来世代の負担軽減等の観点から、百年記念塔を解体することを決定した」と被告の証拠を採用して説明を行うほどでした。
■裁判官の思想に左右される行政訴訟
既述のように第1審は完敗でした。原告弁護士の論述に問題があったのでしょうか? 原告弁護士は常に先手先手で準備書面を提出。被告反論が昭和30年代の判決に留まる中、原告の平成の司法制度改革以降の流れに沿った弁論を展開。その主張に不足や誤りを見出すことはできません。まさに全身全霊の弁護でした。
司法において判例はもう一つの法律ですが、判例が少なければ、それだけ裁判官が自分の思想信条に従って判断を下すことができます。この一審判決を振り意かえって原告顧問弁護士はこういいます。行政訴訟法の中で差し止めを求める抗告訴訟は、民放に比べて法的な環境整備が不十分で先行判例も少ない。勝訴した事例は鞆の浦訴訟だけと言ってよい。それだけに、裁判官の裁量権が広く、裁判官の主観や価値観に判断される余地が大きいと。
■谷口裁判長の思想
たしかに記念当訴訟の判決文は、全面的に道の主張を取り入れたもので、谷口裁判長には記念塔に対する敵意さえ伺えます。そこで谷口裁判長を調べると驚くことが分かりました。谷口裁判長は平成28年に泊原発の運転停止を命じ、平成30年には情報公開による防衛庁の文書非開示決定に対して不服とした原告の請求を一部認め、防衛文書の開示を促しています。
https://www.sn-hoki.co.jp/judge/judge1771/
自衛隊の南スーダンPKO派遣について差止を求めた事件では、記念塔と同じく原告の訴訟要件が争点となりましたが、谷口裁判長は原告は敗訴を言い渡したものの、木で鼻を括ったような記念塔裁判の判決と異なり、被告の訴えの利益を厚く認めています。
その論述は原告の訴えに寄り添ったもので、例えばこんな文章があります。
「憲法は、平和主義及び基 本的人権の尊重を重要な理念であると位置付け、平和であることが基本的人権の保障の基盤であることを明らかにしているといえるのであって、平和のうちに生存することと国民の基本的人権が保障されることとは、密接な関連性を有しているということはできる」
こんな文章もあります。
「原告が、人が殺し殺される関係にあること自体が耐え難いという平和への思いから、子を含む自衛隊員の生命侵害それ自体が原告自身の利益を侵 害するものであると感じていることを否定する理由はなく、主権者である国民の一人として、海外に派遣された自衛隊員の置かれた状況を慮り、その無事・安全を強く願う心情が、道義的にみて尊いものであることも否定する理由はない」
冷淡そものだった記念塔訴訟と同じ裁判官の文章とは思えません。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/101/091101_hanrei.pdf
こうした例を見ると、谷口哲也裁判長は、強いリベラル思想・左翼的なイデオロギーの持ち主である可能性が浮かあがります。
■どのような運動が求められたのか?
北海道百年記念塔解体反対運動は、運動の高まりにつれ、いわゆる左翼陣営から執拗な攻撃を受けましましたが、谷口哲也裁判長もまた記念塔解体反対運動の盛り上がりを苦々しく思い、イデオロギー的嫌悪感を強めた可能性を捨てきれません。。そうとしか思えない一審判決でした。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/687954
ここで「札幌地裁は左だ」と切って捨ててしまえば、それは思考停止です。現実的に北海道百年記念塔の解体を阻止する手立てが司法にしかない以上、こうした裁判官に当たることも考慮した運動の展開が求められたと言えます。
大きな盛り上がりを見せた解体反対運動ですが、北海道百年記念塔を救うためにどのような運動が正しかったのか、必要だったのか、私たちは改めて考えていかなければならないと思いました。
リターン
2,000円+システム利用料
2,000円コース
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- 581人
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5,000円+システム利用料
5,000円コース
■支援の感謝を込めたお礼メール
■裁判経過の報告メール
- 支援者
- 406人
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- 制限なし
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- 2023年2月
10,000円+システム利用料
10,000円コース
■支援の感謝を込めたお礼メール
■裁判経過の報告メール
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- 349人
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- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
30,000円+システム利用料
30,000円コース
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50,000円+システム利用料
50,000円コース
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- 発送完了予定月
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100,000円+システム利用料
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