マリマリとはトンガ語で笑顔と言う意味です。

歯が痛くて歯科室に子供が来院した時に、トンガ人歯科スタッフは,歯を抜いたりする時に泣く姿を見て、むし歯予防を行うこのプログラムを広めれば子供達が歯の痛みから解放されて笑顔で過ごせるようにと考えたプログラムです。

 

1998年から、南太平洋医療隊は,トンガ王国で歯科ボランティア活動を始めました。一般的に発展途上国においても言えることですが、トンガ王国では予算、器材の不足、人手不足等があり歯科治療は歯を抜くことが中心でした。私達は歯を抜くのではなく、むし歯にしないように予防を中心とした歯科医療を根付かせることが重要と考え、幼稚園、小学校でむし歯予防のプロジェクト「マリマリプログラム」をトンガ人歯科スタッフと始めました。

 

幼稚園、小学校での虫歯予防マリマリプログラムは、週1回 歯科スタッフが施設を訪問し、運動習慣を身に着けるためにラジオ体操から始めます。その後,

紙芝居等歯の講話、月1回手洗いを教え、歯磨き指導を行い、最後にフッ素洗口を行います。

 

トンガ人は,肥満が問題でその為糖尿病、心循環器疾患を患う方が多く小さいときから運動習慣を身につける事も大切です。今では全土の小学校でラジオ体操が実施されています。

小学校の4年生ではむし歯予防の教科書を用いて歯科保健の授業が行われています。

歯科スタッフが子供達に月1回感染症予防の為、手洗いを教えています。

週1回の歯科スタッフの訪問により、今では1日1回必ずトンガの子供達は歯を磨く習慣が確立されました。

週1回のフッ素洗口は小学校で継続されています。

 

このマリマリプログラムを始めた結果、トンガ王国の小学校6年生12歳児の子供のむし歯は2000年の時は一人当たり男子4.4本、女子5.81本でしたが、2011年の健診結果では、男子は2.1本,女子は2.4本です。

 

WHOの目標1本にする為にはさらなるフッ素入り歯磨剤を使用した歯磨き習慣の継続、フッ素洗口などのフッ素の応用が重要となります。フッ素洗口はむし歯予防には大変効果がある方法で、トンガでは週1回フッ素によるぶくぶくうがいを行っています。フッ素洗口を継続してトンガで行った結果、その予防効果は54.2%でした。

フッ素洗口を継続して行うためにはNAFフッ化ナトリウムの薬剤が必要です。

この薬剤は中々発展途上国では入手が困難です。それなのでぜひ今回の支援を成功させてトンガの子供達に届けたいという強い重いです。

皆さんぜひご支援をよろしくお願い致します。

2016年12月9日

南太平洋医療隊 代表 河村康二

・歯科スタッフが小学校でラジオ体操を教えている様子
・歯科スタッフが感染症予防を身につける為に手洗いを教える
・歯科スタッフが虫歯予防普及啓発のため紙芝居を行う様子
・小学校での歯磨き指導
・フッ素洗口の様子
・トンガ人歯科スタッフがフッ素洗口の薬剤を作成している様子

 

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