
支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 95人
- 募集終了日
- 2023年3月6日
保護猫シェルターができるまで(その5)

荒れ果てた訳アリ物件を保護猫シェルターに改装するため、私は連日のように片付けに出掛けていきました。
なかなか忙しい日々を送ることにはなりましたが、片付けの最中にお祖母さんの過去に触れられたり、今となっては希少な物を見つけたりなど、日常生活ではなかなか得られない体験が得られたのです。
そして、45Lの燃えるごみ袋50個分ほどの不用品を捨てたころ、ようやく室内の片づけに目処が付いてきました。
次の問題は大型家具の処分だった。
ここまでくれば、後は大型の家具を処分するだけです。
しかし、これが最後の難関でもありました。
残ったのは昔ながらの家庭にあるような大型家具ばかりだったため、私ひとりでは処分が不可能だったのです。
しかも、かつては4人家族が暮らしていた家だけあり、家具の大きさだけではなく量も相当の数がありました。
自力で処分するのは不可能だった。
自分で処分できないものは仕方がありませんので、不用品の種類や数を明記したうえで、いくつかの不用品業者へ見積もりを依頼してみました。
そして返ってきた答えは、どこも15万円前後の見積もり料金でした。
私が依頼した不用品の種類と量だと、2トントラックかつ作業員2名以上が必須となるので、どうしても料金が高くなってしまうのです。
そんな中で、1社だけ7万円ピッタリの見積もり料金を提示してきたところがありました。
見積もり結果は2トントラックに作業員2名なので、作業条件は他社とほとんど変わりません。
回収品目も特に制限なく、家電リサイクル対象品も回収してくれるそうです。
大型家電が多いのが悩みの種だった。
それにしても、他社の半額近い値段というのは、安すぎて不安になります。
私は電話で詳しい話を聞いてから、依頼を検討することにしました。
不用品回収の見積もりが初めてということもあり、電話でいろいろと話を聞いたのですが、大型の家具や家電は大体回収できるとのことでした。
電話に応対してくれた担当の人の感じも悪くはなく、何より他社の半額以下という値段もあり、そのまま回収の日時を決めてお願いすることになりました。
そして、不用品回収の当日を迎えました。
何とも言えない緊張感の中、やってきたのは想像よりも小柄な中年男性と、長身の黒人男性です。
私の想像の範疇を超えた凸凹コンビで、一気に不安が高まってしまいます。
とりあえず、責任者っぽい中年男性の方は「社長」、黒人男性の方は「ジャファー」と勝手に私の中で名付けることにしました。
さっそく社長とジャファーを室内へ迎え入れると、2人でスイスイと見回りながら、積み込む不用品の順番を相談し合っていました。
社長とジャファーは見た目こそ凸凹コンビではありますが、なかなかのコンビネーションのようで、ものの10分ほど相談しただけで積み荷の方向性を決めたようです。
作業をはじめた社長とジャファーは、手際良く大型の家具からトラックへと積み込んでいきました。
2人とも不用品回収に相当慣れているのか、私が呆気にとられるくらいのスピードで家具をトラックへ積みこんでいくのです。
特に驚いたのは、2階に置いてあった大きなベッドを搬出した時です。
処分に困った物のひとつ。
私は2階に置いてある大きなベッドを見た時に、どう処分するべきなのか、むしろ狭い階段からどうやって外に出せば良いのか、全く見当が付きませんでした。
しかし、2階にやってきたジャファーは大きなベッドを一瞥すると、おもむろに腰から電動ドライバーを取り出して、あっという間にベッドを細かく分解してしまったのです。
私が驚く間もなくベッドを木切れにしたジャファーは、難なくひとまとめにしてトラックへと担ぎ出していきました。
ずいぶんと仕事のできるジャファーですが、ちょっと先走るところがあり、私が使うつもりだった家具もトラックへ運ぼうとしたことが何度かありました。
私「そのライトは使うので残してください。」
ジャファー「これ使う方だった?おーうっかり。」
というやり取りが、作業中に繰り広げられていたのです。
社長とジャファーの懸命の頑張りにより2トントラックが半分ほど埋まったころ、一旦休憩を取ることになりました。
想像よりも多くの家具が積み込まれた。
私は用意していた飲み物を社長とジャファーに差し入れるために、2人が休憩している玄関先へ行くと、何やら2人の会話が聞こえてきました。
ジャファー「だから照ノ富士の取り組みはね・・・(熱く語ってる)」
社長「うん、うん。(スマホ見てる)」
という微笑ましい光景が目に入ってきました。
どうやらジャファーは結構な日本びいきのようです。
休憩後はジャファーがトラック内で不要品の整理、社長が残りの家具の搬出を行っていました。
仕事のできるナイスガイだった。
私はジャファーがトラックで作業しているところを見たのですが、まるで立体パズルのように隙間なく積み替えていました。
そこに社長が家具を運び込んでいき、さらにジャファーがパズル状に積み込む、という流れ作業のようになっていたのです。
そして社長とジャファーが到着してからおよそ3時間後、2トントラックへ限界まで不用品を積み込んだところで作業終了となりました。
大型家具と家電が処分できて助かった。
私の目から見るとだいぶ前から限界っぽく見えたのですが、その状態でもジャファーは細かな不用品をせっせと隙間に積み込んでくれました。
私が処分に困っていた大型家具や家電を全て積み込み、ついでに他の不用品も持っていってもらって、その値段は本当に7万円ピッタリの請求だったのです。
最初は不安しかなかった社長とジャファーの凸凹コンビですが、作業内容は素晴らしく値段も本当に良心的でした。
社長とジャファーの仕事ぶりに感動した私は、その日のうちに2000字を超える熱い口コミをサイトに投稿しました。
さて、不用品の回収も終わり、いよいよ本格的な保護猫シェルター作りがはじまる、といきたいところでしたが、まだまだ問題は山積みです。
充分に健闘してくれた社長とジャファーですが、あまりにも不用品の量が多すぎて、一部がトラックに載りきらなかったのです。
この処分に頭を悩まされることになる。
次の問題となった残りの不用品の処分について、私は少し考えてみることにしました。
(つづく)
リターン
500円+システム利用料

お礼のメール
感謝のメールをお送りします。リターン希望なしの方向けのコースになります。
- 申込数
- 10
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
1,000円+システム利用料

お礼のメール&保護猫画像
感謝のメールをお送りします。ご希望の方には保護猫画像も一緒にお送りします。
- 申込数
- 69
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
500円+システム利用料

お礼のメール
感謝のメールをお送りします。リターン希望なしの方向けのコースになります。
- 申込数
- 10
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
1,000円+システム利用料

お礼のメール&保護猫画像
感謝のメールをお送りします。ご希望の方には保護猫画像も一緒にお送りします。
- 申込数
- 69
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月

救う命を選ばない。どんな犬猫も保護し続け福岡の里親さんを増やしたい
#動物
- 現在
- 3,296,000円
- 支援者
- 318人
- 残り
- 1時間

たんぽぽの里サポーター募集中!保護活動に必要な費用にご支援を
- 総計
- 122人

にゃんこのしっぽサポーター募集★石垣島の捨てられた猫たちに治療を!
- 総計
- 124人

老病ねこたちが最後まで安心して過ごせるおうちを守っていきたい!
#医療・福祉
- 現在
- 2,052,000円
- 支援者
- 163人
- 残り
- 7日

行き場のない猫たちに幸せな明日を届けたい。保護猫たちの医療費支援を
- 現在
- 1,927,000円
- 支援者
- 145人
- 残り
- 28日

シンデレラサポーター募集「飼い主のいない猫」から「幸せな飼い猫」へ
- 総計
- 62人

置き去りにされた猫に手術を行いたい
- 現在
- 366,000円
- 支援者
- 63人
- 残り
- 2日









