高齢猫を看取るための保護猫シェルターの設立にご支援をお願いします!
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支援総額

1,074,000

目標金額 800,000円

支援者
95人
募集終了日
2023年3月6日

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2023年02月14日 10:00

3匹の義兄弟猫のお話(その10)

 

チャトラがケガをしてしまうアクシデントはあったものの、2021年も比較的平穏に過ぎていきました。

 

そして2021年も大詰めの12月24日。

 

私はクリスマスイブということで、チャトラと2号に美味しいご飯とオヤツをプレゼントしました。

 

初めて食べる味だったせいか、チャトラと2号は大喜びです。

 

その後、満足そうに顔を洗った2匹は、駐車場の隅へと姿を消していきました。

 

仲良くご飯を食べるチャトラと2号。
尻尾の向きが対象的なのは性格の違いなのかも。

 

そしてこの日が、2号に会った最後の日になってしまったのです。

 

2号を見かけなくなって1週間が経ったころ、さすがに心配になった私は駐車場の周辺を探しはじめました。

 

周辺の工場地帯は正月休みに入っていてほとんど人がいなかったこともあり、2号を探すために広く行動できました。

 

しかし、どこを探しても2号は姿を現しません。

 

せめて2号の亡骸でも見つけられればと思い、森や藪の中も探してみましたが、やはり何の成果もありませんでした。

 

毎日深夜に2号を探し続けて2週間が経った頃、ひとまず2号の捜索を止めて様子を見ることにしました。

 

3年間共に過ごしたチャトラと2号。
突然の出来事で大きなショックだった。

 

ひょっとしたらケガなどでどこかに籠っていた2号が、落ち着いた頃に戻ってきてくれるかもしれないからです。

 

しかし、この頃はまだ2号がいなくなったことに、実感が湧いていなかったのが正直なところです。

 

チャトラに次ぐ出席率の2号が3週間以上も姿を見せないのは一大事でしたが、流れキジのようにどこかへ出掛けているだけかもしれない、とも思っていたのです。

 

むしろ、駐車場の周辺を探しても見つからなかった2号が、ひょっこりと帰ってきてくれることを祈るくらいしか、私にできることは残されていませんでした。

 

仲良しの2号と流れキジ。
流れキジは2号が大好きだった。

 

こうして2号が2021年の年末に姿を消してから、粛々と時間は過ぎていきました。

 

私は2号が帰ってくるのを待ちながら、もう1つのプレッシャーと闘っていました。

 

それは、ある日突然チャトラと流れキジが姿を消してしまわないか、という焦りです。

 

出会ってから3年間、ずっと3匹元気に仲良く過ごしていたチャトラーズのうち、2号は何の前触れもなく姿を消してしまいました。

 

いなくなる直近の2号は普段どおりに食欲があったので病気の兆候はありませんでしたし、どこかケガをしている様子も見当たりませんでした。

 

それなのに、2号は私の前から忽然と姿を消してしまったのです。

 

もしかすると、急病や事故で命を落としたのかもしれない、そういう思いが私の中で大勢を占めるようになっていました。

 

2号がいなくなり途端に寂しくなった。
私には3匹が揃う日を待つしかなかった。

 

そして、同じことがチャトラと流れキジに起こらないとも限りません。

 

私は2号の一件を通じて「猫が消える」ということを、真に痛感しました。

 

猫は何の前兆もなく、さらに私にお別れを言うこともなく、ある日を境にして突然姿を消してしまうのです。

 

同じことを繰り返さないためには、チャトラと流れキジを保護するしか、選択肢は残されていません。

 

私は2号が戻ってくるのを半年ほど待ってから、チャトラと流れキジの保護に取り掛かることにしました。

 

あまり早い時期にチャトラと流れキジを保護してしまうと、もし2号が生きていた場合に戻ってこれなくなると思ったからです。

 

じゃれあうチャトラと2号。
この光景が見られないのは悲しかった。

 

その後タイムリミットの6月を迎えても、2号は帰ってきませんでした。

 

この頃には少しずつですが2号がいない現実を受け止めつつあり、私はチャトラと流れキジの保護へと気持ちが傾いていました。

 

そんな矢先に、私が別の場所でお世話している黒猫のぴぃちゃんが体調を悪化させてしまい、急遽保護することになったのです。

 

そして、ぴぃちゃんの保護と治療で、時間とお金が一気に飛んで行ってしまいました。

 

2号が消えてしまったこともあり、チャトラと流れキジの保護を急ぎたかった気持ちはありましたが、目の前で弱っていくぴぃちゃんを放っておくことはできず、予算の都合などから物件探しは先延ばしになってしまったのです。

 

その後、ぴぃちゃんの抜歯手術が終わり容態が安定したころ、新しく保護猫シェルターとして契約できる物件を見つけて、ようやくチャトラと流れキジを保護できる目処が立ちました。

 

緊急保護になった黒猫のぴぃちゃん。
無事に回復してくれて何よりだった。

 

しかし、ぴぃちゃんの治療費で大幅に予算が削れてしまったこともあり、保護猫シェルター作りの大半は手作業になってしまいました。

 

なるべく小まめに作業を進めてはいましたが、なかなか猫が暮らせる環境を整えることができず、ようやく猫を迎え入れられるようになったのは、2022年の12月になった頃でした。

 

まだまだ保護猫シェルターは完成と言える状態ではありませんでしたが、2号が年末に姿を消したことが頭に残っていたので、チャトラと流れキジはどうしても年越し前に保護したかったのです。

 

2号が消えておよそ1年が経った。
ついにチャトラと流れキジを保護する時がきた。

 

こうして、長く外猫として暮らしてきたチャトラと流れキジを、いよいよ捕獲する時がやってきました。

 

(つづく)
 

リターン

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