
支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 95人
- 募集終了日
- 2023年3月6日
61の温情が降り注いだ猫のお話(その6)

ポリープ切除手術に加えて抜歯手術を受けたこてつは、手術前と2週間後の術後検査で肝臓の数値が悪化していることが発覚しました。
2回の検査でどちらも基準値を大幅に上回る数値だったため、肝臓の機能を回復する投薬治療を受けることになりました。
ただし投薬は無期限に続けるのではなく、目安となる1か月の投薬期間を終えた後に再検査を行い、その結果に応じて今後の治療方針を考えることにしました。
こうして肝臓の投薬治療をはじめることになったこてつですが、普段は元気いっぱいで身体の不調は一切感じさせません。
さらに、この頃のこてつはすっかり家の環境に馴染んでおり、無邪気に家の中を遊び回る様子が日常の風景になっていました。
私と遊ぶのが大好きだった。
私は毎日をこてつと一緒に楽しく過ごすなかで、こてつが以前と比べて可愛く育っていることに気付きました。
保護した当時はイマイチな顔立ちだと思っていましたが、家の環境に慣れてふっくらとした身体つきに育ったせいか、柔らかく愛嬌のある顔立ちに感じるようになったのです。
このことを今になって考え直してみると、保護当初と比べて変わったのはこてつではなく、私の方だったのかもしれません。
こてつを保護した当時はリリースを視野に入れていたものの、ポリープ切除手術の後はリリースを諦めて里親さんへの譲渡を考えていました。
しかし、2度目の手術の後に肝臓の治療を行うようになってからは、どちらも選択肢からは消えてしまいました。
きちんとこてつが健康な状態に戻るまで責任を持って治療したうえで、家猫として穏やかな一生を過ごさせるのが私の役目、という決意を固めたのです。
そしてこのことは、今まで私がこてつにきちんと向き合ってこなかったことの裏返しでもあります。
つまり、リリースや譲渡を逃げ道にして、こてつを保護した責任から逃れようとしていたのです。
私にとって大切な家族の一員になった。
確かにこてつを保護してからお金や時間は想像以上に消費してしまいましたが、これは保護猫活動に携わる以上は避けることのできないことです。
それに、こてつの保護は自分で決めたことです。
どんなにお金と手間が掛かる子だったとしても、保護すると決めたのは自分なのですから、しっかり最後までやり遂げなくてはなりません。
私は可愛くなったこてつを眺めながら、変わったのはこてつではなく、こてつと私の関係性でもなく、未熟だった私の考え方が変わったのだと、深く思い知らされました。
私はこてつを抱きかかえながら、ずっと私の家に居てくれるよう、あらためてお願いしました。
当のこてつは私の気持ちを知ってか知らずか、私の胸の中で静かに目を閉じてゆっくりと身体を委ねてくれたのです。
人の温もりが好きな子だった。
そして、投薬治療をはじめて1か月後、検査の日がやってきました。
気になる肝臓の数値はしっかり下がってはいましたが、この後も投薬を続けるかどうかは慎重に決める必要があります。
先生の見解は、一旦休薬期間を挟んで肝臓の数値の変化を見ながら今後の治療方針を再考する、というものでした。
若いうちから投薬を長期間続けるのはリスクが高いためで、ひょっとしたら投薬しなくても肝臓の数値が自然に落ち着いてくる可能性もあったからです。
また、投薬の効果は証明されましたので、もし肝臓の数値が極端に悪化するようなことがあれば、その時に投薬を再開すれば良いとも言われました。
私も幼いこてつが生涯に渡って投薬生活になってしまうのは気の毒に思えましたし、先生の意見に賛成して休薬期間を設けることになりました。
数値が改善したため休薬期間を設けることに。
さて、こてつを保護猫として受け入れる決意を固めたこともあり、気持ちの問題はクリアできましたが、経済的な面においては現実的な問題として未だに残ったままでした。
そこで、私は以前から検討していた、クラウドファンディングに挑戦してみることにしました。
こてつの医療費に関するプロジェクトでしたが、他の方と比べると小さなプロジェクト内容です。
しかも、こてつは生命の危険が高い症状では無かったため、とてもプロジェクトを達成できるとは思っていませんでした。
しかし、こてつのプロジェクトに対して、延べ61名の方が温かいご支援を寄せてくれました。
複数回ご支援くださった方がいたので、実際の人数は61名より少ないのですが、それでも私が考えていた以上に多くの方が応援してくれたのです。
こてつにも応援の気持ちが伝わっているはず。
なかにはこてつの医療費としてではなく、私の保護猫活動に対してご支援を下さった方もいました。
私は今までに感じたことのない、感謝の気持ちを覚えました。
見ず知らずの私や猫たちに対して、無償のご支援を寄せて下さる人が、これほど大勢いるとは思わなかったからです。
その後、プロジェクトは無事に達成を迎え、頂いたご支援はこてつの治療費と保護猫活動の費用へと充てさせて頂きました。
クラウドファンディングを通じて保護猫活動に応援の声を寄せて頂いたことや、様々な方々と新たなご縁が出来たことは、私にとって大切な財産でもあります。
そのきっかけを作ってくれたこてつは、やはり私にとって何か運命で結ばれていたのかもしれません。
私と出会う運命だったのかもしれない。
一方で、私とこてつの日常は普段通りに過ぎていき、3か月の休薬期間を終えました。
いよいよ休薬期間後の血液検査を受ける日がやってきたのです。
(つづく)
リターン
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