朝日新聞の9月27日(水)付け朝刊の『性暴力から子どもを守る(上)』でNPO法人「性暴力救援センター・大阪SACHICO(サチコ)」と「子どもへの性暴力専用の相談電話サチッコ(SAP子どもサポートセンター内)」が掲載されました。

 

記事は『子どもの性暴力被害が後を絶ちません。未然に防ぐと同時に、小さな芽のうちに摘むことが大事ですが、本人は親などに相談しづらい場合もあるようです。子どもを守るために大人がこころがけるべきことや被害者を支える取り組みを、2階に分けて取り上げます。』ということで2回シリーズの1回目にCAP(子どもへの暴力防止)プログラムと共に取り上げられました。

 

被害は徐々に深刻化 親も抱え込まず相談を
 強姦(ごうかん)などに遭ってNPO法人「性暴力救援センター・大阪SACHICO」に支援を求めた10代までの子どもの多くは、その前から、体を触られる、いやらしい言葉を聞かされるといった被害に繰り返し遭っている。「なにか変だな」と感じても、この程度で相談するのは、と迷う間に深刻化した例が多いという。
 「性暴力は境界線を徐々に侵害してくる」。SACHICOの活動を元に開設された、子どもへの性暴力専用の相談電話「サチッコ(SAP子どもサポートセンター内)」の原田薫さんはそう話す。サチッコは、2012年の開始以来、5年間で全国から1,251件の電話を受けた。
 髪の毛を触られて、「気持ち悪いと思う私が悪い」と罪悪感を抱いていた子どもが、下着に手を入れられる自体になって初めて、家族に話せたケースがある。下着など「プライベートゾーン」が大切だと教えることは必要だが、「性に関して固定したイメージを植えつけるのではなく、おかしい、嫌だという自分の感覚を大事にすることも伝えてほしい」と原田さん。
 大人は子どものSOSをどう受けとめればいいのか。
 子どもの説明は「嫌なことをされた」などとあいまいなことがある。だが、親などが詳細を無理に聞き出すのは、子どもにとって二次被害になりかねない。
 「一人で頑張らなくていいよ」「もう被害に遭わないために、どうしたいかを考えよう」などと声をかけ、「警察に行こう」ではなく「行くこともできる」と選択肢を示す。「あなたを守るために、一緒に相談機関に行ってみない?」と促し、大人自身が孤立して抱え込まないことも重要だという。
 「子どもの性の健康研究会」を主宰する大阪大大学院の野坂祐子(さちこ)准教授も、ためらわずに支援を受けるように訴える。子どもが被害に遭うと親など周りの大人も傷つき、事実を受け入れられなかったり、子どもを守れなかった自分を責めたりする。
 「決して親の責任ではない。支援を受けながら、大人自身が落ち着いて子どもに接することが、子どもの回復を支える」。会は、被害に遭った子どもやその親向けの資料を作っている。
サイト(http://csh-lab.com/)からダウンロードできる。

(田中陽子記者)朝日新聞大阪朝刊9月27日付より

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