四国の近代化に尽くした多度津の豪商「合田家」の邸宅の保全にご支援を

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寄付総額

1,510,000

目標金額 1,000,000円

寄付者
85人
募集終了日
2023年3月29日

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プロジェクト本文

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<目標金額達成のお礼とネクストゴールについて>
2月28日よりスタートした本クラウドファンディングですが、3月22日に目標金額である100万円を達成いたしました。
ご寄付してくださいました皆さまに心より感謝申し上げます。
今回、多度津町として、初めてクラウドファンディングに挑戦するということで、最初は正直不安でいっぱいでしたが、皆さまからのたくさんのご支援のおかげで、日を残して目標金額を達成することができました!
皆さまから応援メッセージをたくさんいただいたおかげで目標に向かって取り組めたと感じております。心から感謝しております。
そして、合田邸の保全事業をさらに進めていくために、ネクストゴールを設置させていただくことといたしました。次の目標金額は50万円プラスした「150万円」です。
ネクストゴールでいただいたご寄付金については、緊急保全工事等のための費用として一度基金に積み立て、大切に活用させていただきます。
仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、他の資金を元にプロジェクトを実施はさせていただく予定ですが、皆様からの多くのご寄付いただけますと幸いです。
皆さまからの想いを無駄にしないよう努めてまいりますので、残りの期間、引き続きのご寄付のご協力、そして、拡散・広報のご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。
2023年3月23日追記
多度津町長 丸尾 幸雄

 

 

多度津 近代豪商建築 「合田邸」帆かけプロジェクト

『合田邸を、この街の、帆柱に。』

 

■多度津町について

 

 

 多度津町は、香川県の中部に位置し、北は風光明媚な瀬戸内海に接している人口約2万2千人の小さな港町です。

 古くから海上交通・陸上交通の要衝であり、江戸時代には金毘羅参詣の玄関口として、また、北前船の寄港地として栄え、港を中心とした商売のまちとして大いに賑わいました。その証として、令和元年度には、12点の文化財が、日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の構成文化財として国に認定されています。

 明治以降は、四国最初期の鉄道である讃岐鉄道の開通や、香川最初期の私立銀行として金融事業を支えた多度津銀行が設立され、また、四国電力の前身である四国水力電気株式会社の本社が移転設立されており、多度津は常に四国の近代化をリードしてきました。今回のプロジェクトの対象施設である「旧合田家住宅(島屋)」(通称:合田邸)は、多度津町本通の伝統的な町並みのなかにあって、とても重要な存在になっています。

 他にも、桜の名所として有名な「香川県立桃陵公園」や、世界39ヵ国で普及している本町発祥の少林寺拳法の総本山である「金剛禅総本山少林寺」などがあります。

 

 

■プロジェクトの概要

 

 

 合田邸は、四国の近代化に尽くした豪商「合田家」の邸宅で、本町の歴史・文化を感じることができる建造物であり、伝統的な町並みの中核を担っています。

 また、平成27年頃、「合田邸を後世に残し、活用していきたい」という想いで立ち上がった民間団体である「合田邸ファンクラブ」による活動(草刈り・掃除などの日常管理、公開イベントの企画、地域との連携や情報発信、見学者の案内など)により、住む人がいなくなり、老朽化が進んでいた合田邸が息を吹き返し、人々が集まる場として多様に活用されていました。

 

 


 

 

【見学ガイド・イベント(人形浄瑠璃・地元高校生の発表会)・写真撮影会の様子(提供:合田邸ファンクラブ)】

 

 そのような中、現在の合田家当主である合田房生氏から多度津町に「伝統的・文化的価値を持つこの場所を保存し、そして多度津町の地方創生のために活用してほしい」という相談があり、町が当主の想いを受けとめる形で、令和2年2月に合田邸の土地・建物が多度津町に寄付されています。

 

 令和2年5月には、合田邸を活用したにぎわいづくりや維持管理に取り組んでいる民間団体や地域の皆さまと、合田邸の保全と活用に関する検討を行うために「合田邸の保全・活用に向けた検討委員会」を立ち上げ、令和2年度・3年度で計15回の会議を開催しました。会議の中では、合田邸がこの町の拠点となり、さらに広く大きな帆をはるための「帆柱」となることを目指して議論を重ね、その想いを反映させたプロジェクト名とスローガンをつくりました。

 

多度津 近代豪商建築 「合田邸」帆かけプロジェクト

『合田邸を、この街の、帆柱に。』

 

 

 

 

 現在もこのスローガンのもと、前向きな議論が重ねられておりますが、敷地内の建物の多くに、老朽化等による損傷があらわれているとともに、一部は倒壊の危機に瀕していることから、「合田邸ファンクラブ」による活動や施設見学の受付などを中止せざるを得ない状況になっており、合田邸の活用に向けた検討とは別に「文化財的価値を保存」するための対策を早急に実施する必要があります。

 本町では、令和4年12月に「旧合田家住宅(島屋)緊急保全計画」を策定しており、現在、必要な緊急保全工事を実施するための準備を進めています。

 

【旧合田家住宅(島屋)緊急保全計画】  https://www.town.tadotsu.kagawa.jp/material/files/group/4/goudateikeikaku.pdf

 

 今後は、皆さまからのご支援を活用させていただきながら、合田邸が持つ文化財的価値の保存を進めてまいりたいと考えております。

 

■旧合田家住宅(島屋)について

 

 

 多度津町本通にある町指定有形文化財「旧合田家住宅(島屋)」(通称:合田邸)は、多度津金毘羅街道である[本町筋]が[川端筋]と交差する角敷地付近に位置する住宅で、豪商・事業家・政治家などとして近世から近代にかけて活躍した合田家が、当主三代にわたって順次建築整備して完成した大邸宅です。

 「合田家」は、もともと香川県三豊郡豊浜(現在の観音寺市)の出身で、弘化2年(1845)に多度津湛甫(港)を通じた商売をするために本町へ移住してきました。当時の当主である合田大吉は、港を通じて砂糖・肥料を取扱う商売をはじめ、事業を大成功させます。

 合田大吉の子である合田房太郎は、港を通じて得た財力を背景として、景山甚右衛門らとともに株式会社多度津銀行の取締役や四国水力電気株式会社の取締役社長などを歴任し、多度津、香川、そして四国の近代化をけん引したことにより、合田家は、後に「多度津七福神」と称される7つの富豪の一人に数えられるほどになりました。合田房太郎の子である合田健吉は、父の基盤を引き継ぎ事業家として活躍するとともに、貴族院多額納税議員として国政にも参画したほか、第13代町長として、町政にも尽くしました。

 合田邸は、そのような多度津の歴史を今に伝えるものとして極めて重要な建物であり、また、多度津町本通の伝統的町並みの中の中核を担う施設であるとして、令和3年3月には、現存する10棟3基が多度津町の有形文化財に指定されました。

 

 

 

 

 

 合田邸は、三代にわたって増改築されたこともあり、広い敷地の中に構造形式や細部様式、建築年代が異なる和風・洋風の建築物が混在しており、その様子からは合田家三代の歴史の積み重ねを感じることができ、個々の建築の価値のみならず、全体として高い価値を有しています。

 建物もそれぞれ細部まで工夫が施されており、豪華な造りであるだけでなく、事業家や政治家として活躍した合田家が賓客への「おもてなし」を重視して整備したことが感じられ、近代の豪商・事業家の様相をうかがうことができます。そのほか、煉瓦倉庫やボイラー、給水塔など、個人住宅の建築としては異例な建物も見られ、商売を行っていた頃の名残や生活の様子を感じることができます。

 また、建物そのものの価値や単体での文化財的価値はもちろんのこと、同じ「多度津七福神」の邸宅が次々と失われた現在において、金毘羅街道の玄関口として、また、北前船の寄港地として、近世から近代にかけて大いに繁栄した多度津町本通の伝統的町並みの中にあり、その歴史・文化を今に伝えるものとして極めて重要な建物です。

 

(撮影:淺川 敏)

 

 

■今回実施するプロジェクトの概要

 

 

 今回のプロジェクトは、本町の文化財である10棟3基の中でも建築的な観点から個としての価値が特に高いと言われている「離れ(えじぷとの間)」の補強工事です。

 「離れ(えじぷとの間)」は、昭和2年(1927)に建築されたものです。内部は、1階と2階に座敷があり、それぞれの座敷の襖の色から、1階は「銀の間」、2階北側は「金の間」と呼ばれています。また、2階南側の座敷には、当時の当主である合田健吉が、エジプト旅行をしたことを反映した文様の欄間彫刻があったことから「えじぷとの間」と称されています。

 この「離れ(えじぷとの間)」は、1階の四周と西面を除く2階の大部分で壁を張らずにガラス建具が使われており、開放的なつくりとしています。中庭に開く東面は戸袋もガラス張りとする念の入りようで、中庭からの景観に特に気を配ったことがうかがえます。建築の専門家からは、こうした構造の建物が、何十年もの間、地震や風水害に耐えて倒壊せずに残っていることが不思議である、との意見も寄せられており、建築的にも珍しく価値の高い建物となっています。

 

 

(撮影:淺川 敏)

 

 このように、貴重な建築である「離れ(えじぷとの間)」ですが、現在、複数の箇所で雨漏りやシロアリ等の影響により劣化・腐朽が確認されています。しかし、これまで修繕等ができておらず、人が立ち入ることも危険な状況になっています。今回のプロジェクトでは、特に劣化・腐朽が激しく、緊急性の高い西側の柱の補強工事を行います。

 

 

【劣化・腐朽が激しい柱と壁の状況】

 

 

 今後、予定している緊急保全工事は9つあり、総額6,500万円を超える工事となります。本来であれば緊急を要する工事であるため、早急な着手が必要ではありますが、現在の本町の財政状況では令和9年度までに完了するという中長期の計画しか立てられない危機的な状況です。

 

 今回は、できるだけ早急に着手し、更なる老朽化による劣化を食い止めるため、また、合田邸の文化財としての価値と現状を多くの方に知ってもらうために、本町として初めてクラウドファンディングを活用することになりました。

 

 

【今後緊急保全工事が必要な主な箇所】

 

 

★資金の使途

 今回対象となる「離れ(えじぷとの間)柱応急的補強工事」については、事業費の総額が730万円で、第一目標金額として100万円の寄付を募集します。

 また、寄付いただいた寄付金は、一度基金へ積み立て、次年度以降に工事に着手する予定です。

 

【目標金額分の実行確約型】
■目標金額:100万円
■目標金額の使途および実施内容:「離れ(えじぷとの間)」の傷んでいる柱の補強工事

※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、目標金額分を企業版ふるさと納税等の他の資金調達による財源で補填し、必ず上記の実施内容の通り実行致します。

※いただいた寄付金一度基金へ積み立て、基金からの拠出で2024年3月までに、補強工事を完了いたします。

 

 

 

■プロジェクトの展望・ビジョン

 

 

 合田邸は、多度津町のみならず、香川県、そして四国の近代産業の発展に尽くした合田家の歴史と文化を、現代に生きる私たちに教えてくれる文化財であって、本町の重要な資源です。

 また、合田邸がある本通周辺には、港町として発展した歴史を示す伝統的な町並みが今なお残されており、現在、国の文化財である「重要伝統的建造物群保存地区」への選定を目指しています。本町では、合田邸や伝統的町並みの保存と活用を図ることで、文化財の保護、産業振興及び観光促進等の地方創生に資する事業を興していき、多度津町にしかない魅力を活かしたまちづくりを行っていきたいと考えています。

 

 

 

 

 合田邸は、緊急保全工事が最優先事項でありますが、将来的には文化財として歴史と文化を伝える役割を担いながらも、伝統的な町並みの中核を担う建物として、まちの賑わいづくりや交流の拠点となるよう本格的に整備し、合田邸ファンクラブをはじめとする地域住民や団体、企業等に活用してもらえるようにすることを目標としています。

 その目標に向けては長い道のりですが、このプロジェクトを通じて緊急保全工事を実施し、さらには、合田邸をたくさんの方々に知っていただきたいと考えています。

 本町の歴史・文化を後世に伝える資源「旧合田家住宅(島屋)」を守るために、ぜひご寄付をよろしくお願いいたします。

 

 

 

■町長からのメッセージ

 

多度津町長 丸尾 幸雄

 

 多度津町は、「ひと・くらし・歴史が共生するまち たどつ」をテーマに、住んでよし、訪れてよし、たどつの歴史・文化・伝統を活かした、心豊かなまちとなるよう取り組みを推進しているところであります。

 

 旧合田家住宅(島屋)は、江戸末期に北前船の廻船業等により財をなし、明治から昭和にかけて四国の近代化に尽くした多度津の豪商「多度津七福神」のうちの一人、合田房太郎の邸宅であり、「合田家」の繁栄の歴史を感じられる多度津町にとって大変貴重な資源でございまして、町指定有形文化財に指定され、また、日本遺産「北前船寄港地・船主集落」の構成文化財にも認定されています。

 

 また、本通周辺には、旧合田家住宅を含め、伝統的な建築物が今もなお集中的に残り、優れた歴史的風致を形成しており、高い文化的な価値を有していることから、国の重要伝統的建造物群保存地区への選定を目指すことを多度津町の重点施策の一つとして推進しております。

 

 その中でも、旧合田家住宅は、町指定有形文化財として、価値の保全を行うことが町の責務であると考えております。現在、老朽化等による損傷が顕在化しており、倒壊の危機に瀕しているため、緊急保全工事に着手することを決定いたしました。工事には、多くの費用が必要となりますので、今回、本町としては初めてクラウドファンディング事業に取り組むことにいたしました。

 

 今回のプロジェクトを通じて、多くの皆さまに旧合田家住宅を知っていただき、たどつの歴史・文化・伝統を後世に伝えていくとともに、それらを活かした町づくりを推進するために、どうか皆さまのお力添えをお願い申し上げます。

 

 

 

■合田邸ファンクラブ 代表からのメッセージ

 

合田邸ファンクラブ

たどつ本町筋を愛する会

代表 泉川 昌弘 様

 

 平成27年(2015)、7月に初めて合田邸内に入ったときに、大正・昭和のロマンが詰まったすごいお屋敷で、これは残さなければいけないと直感しました。明治から昭和初期にかけて多度津の発展に尽くした7人の豪商「多度津七福神」の中で唯一現存する邸宅で、その魅力を多くの人に知ってもらうために、前所有者で現当主の合田房生氏に相談し、ボランティアで屋敷の清掃、庭の草刈り、大木の伐採等をさせていただきました。また、見学会を開催し、4日間で4,000人以上の方々に来場いただきました。

 

 町の魅力を語る上で、欠かせない歴史・建物としてこの合田邸に触れて感動した仲間が、一人また一人と増えていき、合田邸ファンクラブと名付け、今では50名以上の仲間がいます。令和2年に合田房生氏から多度津町へ寄付され、今後、文化財として保存しながら、まちの活性化資源として活用もしていきたいと思っています。

 

 建物は老朽化し、緊急保全工事だけでも莫大な費用が見込まれておりますので、多度津町の歴史・文化を伝える町の魅力的な資源を守るために、皆さまからのご支援を賜りますよう、切にお願い申し上げます。

 

 

【草刈り・資料整理・ミーティングの様子】

 

 

■税制上の優遇措置について

 

 本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。

 

<内容>

・個人の場合:2000円以上(※2)の寄附をされた方は、寄付金受領証明書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。

※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

<寄付金受領証明書の発行について>

 寄附をされた方には、後日「寄付金受領証明書」を送付致します。

【証明書名義】:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先の氏名」を宛名として作成します。

【証明書発送先】:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先ご住所」にお送りします。

【寄附の受領日(証明日)】:READYFORから実行者に入金された日となります。

【証明書の発送日】:2023年5月ごろを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 

 

■お問い合わせ先

〒764-8501

香川県仲多度郡多度津町栄町三丁目3番95号

多度津町役場政策観光課

TEL:0877-33-1116

 

プロジェクト実行責任者:
丸尾 幸雄(多度津町役場)
プロジェクト実施完了日:
2024年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

旧合田家住宅(島屋)緊急保全工事(「離れ(えじぷとの間)」の傷んでいる柱の補強工事)を実施するため、いただいた寄付金を一旦全額基金へ積み立てます。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は、企業版ふるさと納税等の他の資金調達による財源で補填します。

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