2024初競り

今日はクラウドファンディングの活動報告と言うより、僕の牛飼いの活動報告。

 

こんな奴がクラファンやってるんだ、と言う感じで読んで下さい。

 

今日は、うちで育てている黒牛の子牛の2024年の初競りでした。

 

トップページにも書きましたが、肉牛の世界は生産農家（子牛を産ませて約９ヶ月育てて出荷する）と、肥育農家（９ヶ月で買ってきて、30ヶ月位まで育てて出荷する）に分かれています。

 

熊本県家畜市場と言うのが熊本空港のすぐ脇にあるのですが、そこで子牛の初競りに出荷してきました。

 

今日は五頭の出荷で、朝からトラックに牛を積む際、最初の三頭はスムーズに乗ってくれました。

 

四頭目が中々、小屋から出ない。

 

仕方ないから、五頭目を先に積もうとするが、この子もなかなか出ない。

 

押したり引いたり、尻尾を曲げたり、鼻を引いたり、色々やりましたが小屋から出ない。

 

何時までに市場に入場しないといけない、と言う時間がありますので、あまりゆっくりも出来ない。

 

人間の力で引いても動かない時は機械で引きます。

 

ホイールローダーと言う機械のバケットにロープを繋いで、ゆっくり引っ張る。

 

大体、動かない牛も機械には敵わないのですが、今日の牛は強かった。

 

意地でも動かず、ロープを切りました。

 

機械で引いた事は何度かありますが、ロープが切れた事は初めて。

 

こいつは後回しにしようと、もう一頭のロープを機械に繋いで、ゆっくり引っ張る。

 

すると、この子も意地でも動かない（メスです。さっきロープを切ったのはオスなので50ｋｇ以上大小さいのに。）

 

それでもゆっくり引っ張ると・・・

 

バチン！！！

 

このメス牛は鼻環が切れ、走って部屋へ戻っていきました。

 

鼻環を付けなおすとなると、ちょっと時間がかかるので（機械出動するまでで結構、時間を費やしてた）、間に合わないかも知れない。

 

仕方なく二頭は部屋に置いて、トラックに乗ってる三頭だけを市場に連れて行くことにしました。

 

最悪、乗らなかったら出荷を来月に回すしかないと思いながら、三頭を降ろして、牧場にすぐ戻りました。

 

さっきの失敗をいかしつつ、慎重に捕まえて鼻環を付けて、トラックに乗せて（苦戦はしたけど、さっきよりは動いてくれた）二頭を積んで再び市場へ。

 

この子達は遅刻扱いとなりセリは一番最後に回されます。

 

でもしょうがない。

 

人間も牛もケガなく無事に五頭出荷することが出来たので良かったと思おう。

 

2024年は初競りからロープ切れ、鼻環切れ、遅刻と波乱万丈でスタートしました。

 

クラファン期間中、唯一のセリなのでジャージーをＰＲをしようと思っていたのに、初競りから遅刻で恥ずかしい思いをし、妻と二人で牛を磨きながら一番最後に牛を出荷してきました。

 

明日もなんか書こう。

 

写真はクラファンのビラに載せた画像。

前回の活動報告で登場した弟に、「顔がクラファンやる顔じゃないけん、これビラに載せたらダメでしょ」とダメ出しされました。