けものの命を、いただきます。野山に廃棄される鹿の皮を「革」へ

けものの命を、いただきます。野山に廃棄される鹿の皮を「革」へ

支援総額

1,258,000

目標金額 1,200,000円

支援者
136人
募集終了日
2018年6月1日

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プロジェクト本文

「シカが増えすぎて山が荒れている」という話を聞いたことがありますか?

 

シカやイノシシをはじめとする、野生の有害鳥獣が捕獲されている数は、年間で45万頭ほど。その"けもの"たちによる農林業被害は年間200億円。ヒトの暮らしを守るため、捕獲される"けもの"ですが、その多くが捕獲後そのまま野山に廃棄されています。


猟師として、私たちが動物にできることは何かと考えた時、

"もったいない” "命を大事にしたい" "暮らしの中で生きるモノにしたい"

そんな想いから「けもかわproject」は始まりました。

 

 

けものの命をムダにせず、
巡らせていくことができるように。

 

改めまして、けもかわプロジェクト代表の井野春香と申します。

「獣の命を暮らしの中で生かしたい」そんな想いを女猟師の視点で伝えるべく、シカの革を使ってものづくりをしております。

 

これまで、畑に被害を及ぼす野生動物を捕獲してきました。しかし、捕獲された獣たちが野山に埋められ、ムダにされている状況を見て、この命がムダにならないように何かできないかと思い、皮を活用する取り組みを始めました

 

最近では、狩猟や有害捕獲されたシカやイノシシを廃棄することなく、ジビエ料理など食肉として有効活用し、鳥獣被害対策や地域活性化に貢献できる取り組みも行われています。

 

そんな中、私が着目したのは「肉」ではなく「皮」の部分。暮らしの中で生きるモノを作りたいと思い、ストラップなどの小物類を中心に、動物たちの皮を使ってモノ作りをしています。

 

 

しかし、「皮膚」であった皮を「革」へと生まれ変わらせるためには、業者にお願いする必要があり、費用がかかってしまいます。本当は捕獲したシカの皮を全て活用できるようにして、多くの人に使ってもらいたいのですが、個人事業として始めたこともあり、資金が不足しており、クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

 

大切な動物の命を、捨てずに活用する「けもかわプロジェクト」。活動の継続、そしてこの取り組みを広めるため、ご支援にご協力いただけないでしょうか?

 

 

もっと多くの人たちに、
猟師や野生動物のことを伝えたい。

 

もともと、子どもの頃から動物好きだった私は、高校でも動物や畜産の勉強をしたいと思い、地元・熊本の農業高校の畜産家学科へ進学しました。

 

高校では、シカやイノシシなど野生動物を飼っていたのですが、友人と一緒にシカを育てるプロジェクトに取り組んだことがきっかけで、シカが好きになり、シカと人を取り巻く環境を学ぶため、大学は森林環境を専攻しました。

 

大学卒業後は、自然の中で働きながら、経験したことを伝えるためNPO法人に就職し、そこで猟師さんから時折いただく"けもの"を、子供たちと共にさばいたり、いただく生活を送ったのですが、「本格的に猟師をしたい、直接的に鹿と関わる仕事をしたい!」との思いが強くなり、退職を決意しました。

 

そして、2013年4月に長野県泰阜村(やすおかむら)の地域おこし協力隊に就任しました。ここが現在私が暮らし、活動している地域です。コンビニも信号もない、何もない山の中の村。だからこそ、自然が豊かで暮らしも豊かな、小さな村です。

 

長野県泰阜村。とても自然に溢れた村です。

 

地元の猟師さんたちと

 

猟師の皆さんは山のことを何でも知っていて、命への感謝も忘れない。猟師の世界をかっこいいと思い、興味を持ちました。

 

畑に被害を及ぼす動物たちを捕獲する仕事をする中で、「人の勝手で獲るのもどうなのか」と思う時期もありましたが、どういう形が動物とうまくやっていけるのかを日々考え続けながら仕事を続けています。

 

泰阜村がある南信州では、昔から山の恵みとして、鹿等けもの達のお肉をいただく文化が根付いています。近隣の町村にはたくさんの獣肉処理施設があり、お肉の活用は進んでいたため、廃棄される『皮』に着目し、泰阜村の地域おこし協力隊として、けもかわプロジェクトを始めました。2016年4月から今まで個人事業として活動を継続しています。


「けもかわ」という言葉には、「けもの・かわいい」と「けもの・かわ(皮革)」の2つの意味が込められています。

 

 

皆さまからいただいたご支援で、
100枚の皮革をなめします。

 

これまで、山に入りシカを捕獲をするところから、さばき、皮をなめしに出し、加工し、革製品として販売に出向き、全ての工程を一通りできることが大事だと思い進めてきましたが、自分一人でできることは本当にささやかだと気づきました。

 

少しずつ、協力してくださる方々の輪を拡げていますが、これまで皮革を活用できたのは南信州で捕獲された鹿たちの1割にも満たないのが現状です

 

鹿たちの皮革がムダに廃棄されることなく、より活用されていくために、今回のプロジェクトでは皆様にご支援をいただきながら、100枚の皮革をなめし、毛皮や革製品にしていきます。

 

皆様からいただいたご支援でなめした皮革を使った製品は、リターンとしてお届けいたします。

 

 鹿のなめし革の特徴:

エコレザー認定の植物タンニンなめしと白なめしで作っています。シカの皮革は、他のモノに比べると肌がきめ細かく、すごく肌触りが良いです。そのため、ずっと触っていたくなる素材です。

 

処理前のシカの皮

 

皮革をなめした後

 

「命をいただく」ということを
大切にしながら生きていく。

 

泰阜村のことや猟師のことは、多くの方にとって身近ではないことかもしれません。しかし、少しでもこのけもかわprojectに共感して頂けたのなら、ぜひお力を貸して頂きたいです。遠くにいても繋がり、できることはたくさんあると思っています。

 

私は、新米猟師で、スキナー(解体・皮はぎをする人)でもあり、新米クラフトマンでもあり、売り子でもあり、色んなことをしています。しかし、できた鹿革たちを使ってくれる方々がいるからこそ、鹿たちの命が循環していくのだと日々感じています。

 

大好きな鹿たちが悪者として捕獲され、廃棄されるのではなく、そして、捕獲する猟師たちが悪者になるのでもなく、海の漁師が魚を獲って食べて暮らしていくように、山の猟師は山の恵みを頂いて暮らしていく。

 

昔の日本の暮らしの中のように、日常で鹿皮革が大事に使われ、命をムダにせず巡らせていくことができますように。

 

どうかご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

リターンについて

 

今回は、素材である革、毛皮の状態から、ヒモ素材、革製品、そして皮革以外にも鹿角、お肉もリターンとして準備させて頂きました。そして、泰阜村に来て実際に体験をする、猟体験も人数限定でご招待いたします。

 

オリジナル鹿革しおりです。すべての支援者さまにお送りさせていただきます。

 

革製品の紹介

南信州の鹿革の特徴
柔らかく、きめ細かな革のため、手触りもよいのが特徴です。長野県・泰阜村周辺産の鹿革は、「北方鹿」と呼ばれる鹿の革で、シボ(=革に現れる凹凸の表情)が細かく、革のマス目は楕円形で、優しい印象です。


COLOR VARIATION
返礼品に応じて、お選び頂くことができます。
タンニンなめし革:ナチュラル・キャメル・チョコレートブラウン

白なめし革(タンニンなめし革より白い):ナチュラル

・鹿ハラコの毛皮


傷や穴について
鹿たちは野生の中で生きていた為、生きてきた証である傷などがあります。それらもデザインの一部だと考え、取り入れています。
傷・スレ:生きてきた証↓

弾痕 :仕留めるときについたもの↓

ナイフ傷:皮を剥ぐときについたもの スウェード面にあります↓


メンテナンスについて
・革部分‥乾拭きとブラッシングがオススメです。
→毎日使う革小物は、直接手で触れることが多いため、汚れが付きやすく、革のダメージ要因にもなります。そのため、手入れをすることが大切です。しっかりと手入れをしながら長く使うことで、新品のときとはまたひと味違う、味わい深い経年変化を楽しめます。永く使えば使うほど革は貴方の毎日に染まってゆき、そして大事に使うほど、美しく磨かれてゆきます。

・その他、永く愛用して頂ける様に、有償にはなりますが、メンテナンス、修理も受け付けております。

 

Six COUP DE FOUDREについて​

2006年にデザイナー高見澤篤氏が立ち上げたレザーブランド。Six COUP DE FOUDRE。ブランド名の<シス クー・ド・フードル>はフランス語で「第六感、一目ぼれ」というような意味がありますが、読み上げたときの音にもダブルミーニングとして「シス=死す」「クードフードル=食べる、喰う、たべもの」=食べた後の副産物を大切に使う、物を大切に使う。などの意味を込めて名付けました。(※革の製品化にあたり、Six-clothingの高見澤さんにご協力頂きました。)

 

泰阜村ジビエ加工組合 「もみじや」
 

2017年6月、泰阜村にもジビエ(野生鳥獣肉)の処理加工施設ができました。猟友会が運営し、けもかわprojectの代表でもある井野が解体等を請け負っています。当施設では、ジビエ加工施設の中でも、お肉の品質の向上を目指し、商品の一方通行と、と体を3~5日冷蔵庫に吊るすことで、十分な血抜きと筋肉の硬直をとき、より臭みが少なく、ドリップの少ないお肉を提供しています。猟師、肉屋、シェフ、様々な視点からの意見を取り入れた方法で解体しています。
*鹿肉は高たんぱく、低脂肪、低エネルギー、さらに、必須アミノ酸、ビタミンB群を中心としたビタミン類、鉄分、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれた食材です。

 

 

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リターン

5,000


鹿革ブックカバー(文庫本サイズ OR マンガ本サイズ選択可能)

鹿革ブックカバー(文庫本サイズ OR マンガ本サイズ選択可能)

●サンクスメッセージ
●オリジナル鹿革しおり
●鹿革ブックカバー
〈仕様・サイズ〉
・文庫本の大きさに合わせてサイズ調整ができます。
・縦160~180mm × 横300~380mm
・革色:3種類から選べます。
-タンニン革(キャメル・チョコレートブラウン)
-白なめし革(ナチュラル)
製作は、けもかわprojectにて全て手縫いでつくりあげています。
革は、長野県南信州でにて今年とれた鹿の皮を、姫路のタンナーにて、丁寧に時間を費やして鞣された、植物タンニンの貴重な革です。

申込数
18
在庫数
11
発送完了予定月
2018年10月

8,000


鹿革名刺入れ(名入れ可)

鹿革名刺入れ(名入れ可)

●サンクスメッセージ
●オリジナル鹿革しおり
●鹿革名刺入れ
〈仕様・サイズ〉
・希望の名入れができます。
・縦 75mm × 横 110mm ×高さ 25mm
・厚み 10mmまたは25mm
-厚み10mmには名刺20枚~30枚程度入ります。
-厚み25mmには名刺50枚~70枚程度入ります。
・革色:3種類から選べます。
-タンニン革(キャメル・チョコレートブラウン)
-白なめし革(ナチュラル)
製作は、けもかわprojectにて全て手縫いでつくりあげています。
革は、長野県南信州でにて今年とれた鹿の皮を、姫路のタンナーにて、丁寧に時間を費やして鞣された、植物タンニンの貴重な革です。

申込数
25
在庫数
25
発送完了予定月
2018年10月

5,000


鹿革ブックカバー(文庫本サイズ OR マンガ本サイズ選択可能)

鹿革ブックカバー(文庫本サイズ OR マンガ本サイズ選択可能)

●サンクスメッセージ
●オリジナル鹿革しおり
●鹿革ブックカバー
〈仕様・サイズ〉
・文庫本の大きさに合わせてサイズ調整ができます。
・縦160~180mm × 横300~380mm
・革色:3種類から選べます。
-タンニン革(キャメル・チョコレートブラウン)
-白なめし革(ナチュラル)
製作は、けもかわprojectにて全て手縫いでつくりあげています。
革は、長野県南信州でにて今年とれた鹿の皮を、姫路のタンナーにて、丁寧に時間を費やして鞣された、植物タンニンの貴重な革です。

申込数
18
在庫数
11
発送完了予定月
2018年10月

8,000


鹿革名刺入れ(名入れ可)

鹿革名刺入れ(名入れ可)

●サンクスメッセージ
●オリジナル鹿革しおり
●鹿革名刺入れ
〈仕様・サイズ〉
・希望の名入れができます。
・縦 75mm × 横 110mm ×高さ 25mm
・厚み 10mmまたは25mm
-厚み10mmには名刺20枚~30枚程度入ります。
-厚み25mmには名刺50枚~70枚程度入ります。
・革色:3種類から選べます。
-タンニン革(キャメル・チョコレートブラウン)
-白なめし革(ナチュラル)
製作は、けもかわprojectにて全て手縫いでつくりあげています。
革は、長野県南信州でにて今年とれた鹿の皮を、姫路のタンナーにて、丁寧に時間を費やして鞣された、植物タンニンの貴重な革です。

申込数
25
在庫数
25
発送完了予定月
2018年10月
1 ~ 1/ 15

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