何でもないように見える「つまずき」に多く気付き、応えていきたい

こんにちは、学習支援スタッフです。私が「児童養護施設等の学習支援」に取り組んできた想いをお伝えしてきましたが、第3回となる今回で最終回です。

第1回 https://readyfor.jp/projects/3keys5/announcements/292799

第2回 https://readyfor.jp/projects/3keys5/announcements/292801

■どんな子も自分のペースや理解に合わせて学べる教材を

前回、わが子の算数のつまずきをきっかけに、施設の子どもたちがつまずく箇所には一定共通性があり、そこにこそ支援ニーズがあるのでは、と気付いたことを書きました。

以降、私は3keysでも算数のオリジナル教材作りに着手し、つまずきやすい箇所を徹底的に研究しました。
この時の経験から、「大人が気付かない箇所でつまずいてしまう子たちがいる」、だからこそ「どんな子も自分のペースや理解段階に合わせて学ぶことができ、前に進む喜びを感じられる教材が必要だ」という信念をもって子どもたちに接しています。

■何でもない「つまずき」に応えてこそ、本当の支援

現在、3keysが施設で使用している教材は、無学年式で、一般的にはスモールステップ（ゆっくりと丁寧）の教材と言えます。

それでも、子どもたちの理解力は多様で、大人が何でもないと思うところで、意外に多くの子どもたちがつまずきます。

もし、そのことに大人が気付かず、既存の教材をただ繰り返すだけだった場合、子どもたちは、無力感を感じ、やがて学習を止めてしまうのです。

小学校の現場では、学力の2極化や英語の教科化などで、一斉授業や既存教材だけではカバーしきれない状況が増えています。
今後ますます、子どもたちの何でもない「つまずき」が増えてくるのではないかと予想しています。

3keysでは、先ほどの「補数」の教材をはじめ、算数、国語、英語の「何でもない『つまずき』」にできるだけ多く気付き、応えていきたいと思っています。

3keysの学習支援は、東京を中心とした訪問事業となっています。
今回のクラウドファンディングで掲げる目標の一つが、オンラインで全国の施設をつなぎ、より多くの子どもたちを遠隔支援する体制づくりです。ぜひ皆様のご支援をお願いします！