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これは2011年にマニラの悪名高いスモーキーマウンテンという地域で子どもたちをとったものです。この学校はフィリピンクリスチャン財団といい、私たちが提携している学校です。

ここでカマルフリーダが輸入しているプルタブバッグをおかあさんたちが作っています。子どもたちは寄付とプルタブバッグの収益で得たお金でおなかいっぱい食べることができました。制服も靴も文房具もタダでした。学校の一歩外にはどぶ川がひろがっていて家に帰れば劣悪な環境でしたが、子どもたちは楽しそうにはしゃぎまわっていました。

 

しかし、家にかえると楽しさは一変します。24時間人体に有害な廃材を焼いて炭をつくっている炭焼き場があります。そこからでる有害な煙や不衛生なゴミ捨て場が健康を蝕みます。加えて毎年の洪水や津波で脆弱なつくりの小屋が流されて人命が失われてしまいます。

 

上の写真は学校をでて家にかえると広がっていた光景です。一番上の写真で子供たちが遊んでいる背後に広がっている巌はゴミや人糞などが固くなって積み上がったものです。これが自然発火すると煙がでるので文字通りスモーキーマウンテンと呼ばれるのです。三枚目にうつっている女性は女の子2人といっしょに住んでいました。でもすでに片目がみえなくなって落ちくぼんでいて、ぜんそくや消化器系のトラブルにも悩まされていました。仲良くなった子どもたちに彼女のような将来がすぐ目の前に迫っているのでした。

通っている学校から私たちを案内してくれたレンレン(下の制服をきた女の子)の表情も曇りがちでした。こんなところから毎日通学しているのかと私たちはショックを受けました。数分たっていても目が痛くなってマスクなしでは喉が痛くなるような場所だったのです。

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スモーキーマウンテンだけではなく、このトンド地区と呼ばれているゴミ集積場の一角には墓場があり、ゴミに混じって人骨すら落ちていました。「子どもたちが夕方人骨を拾ってそれで遊んでいる光景をみるといたたまれなくなる」とソーシャルワーカーの女性がいっていました。

 

このような場所から意を決して脱出しようとした人々の決意をみるとき、なんとしてもこの場所に帰らざるをえなくなることだけはさせたくない、と私たちは思ったのです。

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