2016佐渡夏保養プロジェクト実施終了報告
●2016年、佐渡ケ島での夏保養キャンプでは大変多くの皆様にご支援いただきましたことお礼申し上げます。今回はレディフォーを通して募金活動を行い、多くの皆様方からのあたたかいご支援、ご協力をいただき、お蔭様で目標額に達成いたしました。関のFBで夏の活動の報告を行い、また、リターンの発送も終えておりますが、改めてレディフォーのページで報告させていただきます。
●へっついの家のツリーハウスで記念写真(山本宗補氏撮影)
● キャンプ概要
2016年の夏のキャンプは7月22日から8月21日までの31日間、新潟県佐渡市の「福島とむすぶ佐渡へっついの家」で行われました。今回はNPO法人ライフケアとNPO法人森の遊学舎、一般社団法人「福島とむすぶ佐渡へっついの家」の共同事業として実施し、子どもの総参加者数は50名、スタッフとボランティアの総数は29名でした。佐渡へっついの家での活動は、薪でお風呂を沸かしたりごはんを炊いたりする昔ながらの暮らし体験と海、山、野原での野外活動です。原発事故で汚染された福島では線量が下がったと言え野外での活動には注意が必要です。佐渡に来た子供たちは毎日、遊び回って元気になって福島に帰っていきました。また、大きな壁画の制作や音楽など自分を表現する体験、そして原発事故を振り返って話すことも行いました。また、体の手当て体験を行い日ごろの暮らしで免疫力をあげることなども学びました。
●ゴムボート体験加茂湖にて
●アフリカ大使夫人と記念写真
● レディフォー達成
キャンプ終了後の8月末にはレディフォーでの目標額100万円に達することができ、キャンプの経費をまかなうことができました。終了後、11月23日は夏キャンプの報告交流会を玉川村の「森の風学園」で行いました。久しぶりに会う間と親御さんとの交流を楽しみました。
● 経費報告とリターン
皆さまからご支援頂いた資金117万円はレディフォーへの手数料214,812円(17%)を支払い、残りの額からリターンの諸経費210,705円を品代、送料、郵送費、事務経費にあて、残りの744,483円をキャンプ費用にあてました。内容は送迎バス使用料、車持ち込み経費、スタッフ船代にあてました。ありがとうございます。
リターンは9月~10月上旬に発送を終わっておりますが、品物に不具合などありましたならご連絡をいただけるとありがたいです。(080-5227-2110関)
●夜のミーティングの様子、感じたことを話して感想文にまとめ歌を歌って終わりです。
●ごはんのいただきますの様子。手をつないで「太陽と大地と、海の恵みと私たちを守ってくれるすべての存在に感謝していただきます」と言ってから食べます。
● 最後に
保養キャンプは続きます。現在、2017年の春のキャンプに向けて準備中です。3月には自主避難者の住宅支援が打ち切られます。福島に帰る方もいる中で、せめて保養に出したいという声は高まる一方で支援の手は細る一方です。しかし、甲状腺ガンが183人にもなったことを思うと続けなければなりません。皆様からの引き続きのご支援をお願いする次第です。以下にこどもたちの感想をいくつかあげます。ありがとうございました。
●・「海でさっちゃんと遊びました。私が海草をひろってさっちゃんにわたして、海草がいっぱいになったら、まななにわたすというくり返しがおもしろかったです。きもだめしでおどかしてきてこわかったけど、楽しかったです」
・「原発のせいで、レンがすごくつらい思いをしてひっこしするのがつらかったというのがすごく伝わってきた。ぼくも地震ですごくこわかったです。だからレンの気持ちがよくわかります」
・「福島では海に入れなかったけど、ここでは入れてよかった」
・「いままで佐渡ですごした時間がとてもみじかく感じました。みんなぼくと仲良くしてくれてありがとうございます。感謝です。
●サザエアート(山本宗補氏撮影)