支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 524人
- 募集終了日
- 2021年7月15日
ACEの支援を受けた子どもの今をお伝えします!
おはようございます、ACE代表の岩附(いわつき)由香です。
クラウドファンディングはじめて24日目、3週間が経ちました。
これまでに237人の方から4,210,000円のご寄付をいただいています。
ご支援、ありがとうございます!
今日は、ACEの支援を受けた子どもの話をしたいと思います。
ACEの支援を受け、児童労働を抜け出した子どもたちはインド・ガーナに2360人います。
今日はそのうちの1人、ゴッドフレッドさんを紹介したいと思います。
2010年日本に来日
2010年、日本にガーナから子どもを招聘しようとしたときに、子どもたちから選ばれて来日してくれたのがゴッドフレッドさんでした。来日して、15歳のゴッドフレッドさんはこんな風に語ってくれました。
「ぼくの家はカカオ農家でした。ぼくが7歳の時に父が亡くなりました。そのために9歳の時からカカオ畑で働き始めました。7歳の時に小学校に入学しましたが、ほとんど行けず、学用品などを何も持っていなかったので、学校があまり好きではありませんでした。母も字の読み書きはできませんでした。貧しい母 がたった一人でぼくたち兄妹を養うために働いていたので申し訳ないと思い、ぼくの弟妹たちも学校に行っていませんでした。
その後、同じ村に住む祖父母が、ぼくを養子として迎えてくれました。それで学校に通えるようになると思ったのですが、実際はもっと厳しい状況になりました。祖父母の農園で働きながら、自分の学用品を買うお金を稼ぐために、他の農園でも働きました。
カカオ農園での仕事はとても骨が折れます。
朝は、誰よりも早く、5時から農園へ行き、カカオの実を収穫しました。収穫したカカオの実を一箇所に集めたり、カカオの実を農園から家まで運んだり、本当に大変な仕事です。おとなたちはぼくよりもずっとあと、10時ごろに農園にきて、ぼくよりも先に仕事を終えて帰っていきました。朝ごはんを食べられなかったので、お腹が空くとカカオの果実を食べて空腹をまぎらわしていました。
カカオは頭に乗せて運びます。とても重くて、頭から首、背中、腰、脚まで全身が痛くなりました。道の溝に足がはまって、足の骨を折ることもありま す。毒をもったヘビやサソリにかまれて亡くなる人もいます。カカオ農園での仕事は作業が大変なだけでなく、危険がたくさんあります。
まるで強制労働のようでした。しかし、ぼくには家族を支えるために仕事をする以外に他に選択肢がなかったのです。病気になったりしても、農園に働きにいかなければ、ごはんを食べさせてもらえなかったり、外で寝させられたり、体罰を受けたりしました。疲れたとか、休みたいと思っても、それを口に出すことさえできませんでした。ほかの子どもたちが学校へ通っているのに、自分は働かなければならないことを、とても悲しく思っていました。」
実は、ゴッドフレッドさんは日本に来るために、パスポートを申請するため何度も首都アクラとそれからかなり離れた村とを往復していました。その間に、書き上げたひとつの詩があります。タイトルは「ものすごく大変な仕事をする小さな手」。(原題はTINY HANDS THAT DO MONSTROUS JOBS)とても聡明なゴッドフレッドさんが、どんな気持ちで児童労働をしていたのか、その悲痛な心の叫びが、この詩には込められています。ぜひご一読ください。
ACEが一番はじめに支援に入ったゴッドフレッドさんの出身の村には、中学校がなく、そのためほとんどの子どもは小学校を卒業すると学校に通うのをやめてしまっていました。そんな中、ACEは地域の人たちとともに地域行政に働きかけ、まずは形式的に小学校の校舎の一部を借りた中学校が出来ました。
こうして、2012年にゴッドフレッドさんは村で最初の中学卒業生となりました。そして、高校受験では大変優秀な成績をおさめ、高校に進学。夢は村で最初の医者になることでした。ちなみにこの村にはその後、日本大使館経由での支援により、立派な中学校が建設され、近隣の子どもたちがこぞって通うようになりました。
ゴッドフレッドさんの現在
現在26歳のゴッドフレッドさんは、セフィ・ウィオソの大学で教育学部で数学を専攻しています。コロナ禍で授業はオンラインで実施されているそうです。
医者になることを夢みていたゴッドフレッドさんでしたが、実は医学部をめざしていたものの、財政的にも成績的にもたりず、教育分野に方向転換をして進学を決めました。でも、日本に行ったときに話した、医者になる夢をまだあきらめたわけではないそうで、看護学部への転籍をしたいと思っているそうです。医者になって、村に保健所を作って、妊婦さんと赤ちゃんが病院にたどり着く前に命を落とすようなことを防ぎたい。村の子どもの教育にも貢献したい、とゴッドフレッドさんは語ります。大学の長期休暇の時には村に戻って、子どもたちの学習支援をしているそうです。教えた子どもの中から高校に進学を果たした子どもも出てきたので、これからもしっかりサポートしていきたい、と語ってくれました。青年になったゴッドフレッドさんは、私たちの支援を受け立派に成長し、また同じ村の子どもたちを応援することを、続けてくれているのです。
実は、ACEのスマイル・ガーナプロジェクトを終了した8村のうち4村で、大学に進学した子どもが16人います。プロジェクトが始まる前はこうした例はありませんでした。高校に進む子どもたちもほぼゼロだったところ、高校の無償化という国の動きも後押しし、高校に進学する子どもは本当にたくさん増えています。
2021年6月、ゴッドフレッドさんと現地入りした事務局長白木からのメッセージ
児童労働から抜け出すことで、未来が開ける
あのときACEがあの村で支援を始めていなかったら、ゴッドフレッドさんはカカオ農園で働いていたまま、勉強の機会を失ったままだったでしょう。1人の子どもの人生、夢、そして自分の社会への貢献がこんな風に花開いていくのを見るのは、私たちもとても嬉しいです。
「子ども・若者が自らの意志で人生や社会を築くことが出来る世界をつくるため、子ども・若者の権利を奪う社会課題を解決する」
これが、ACEのパーパス(存在意義)です。その世界のため、私たちは子どもの今、そして未来を奪う児童労働に取り組んでいます。
ACEの活動は皆さんからのご寄付によって支えられています。
(ACEは認定NPO法人で、寄付者は税額控除を受けることができます。)
今回のクラウドファンディングにぜひご支援いただき、あなたも児童労働撤廃のサポーターになってください!
ご支援よろしくお願いいたします!
2021年6月30日 岩附由香
リターン
5,000円
①児童労働をなくす一歩目のアクション!|全額寄付コース5,000円
■活動報告メール
【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。
- 申込数
- 224
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
10,000円
②児童労働撤廃国際年の今こそアクション!|全額寄付コース10,000円
■活動報告メール
【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。
- 申込数
- 232
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
5,000円
①児童労働をなくす一歩目のアクション!|全額寄付コース5,000円
■活動報告メール
【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。
- 申込数
- 224
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
10,000円
②児童労働撤廃国際年の今こそアクション!|全額寄付コース10,000円
■活動報告メール
【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。
- 申込数
- 232
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
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- 総計
- 1人
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- 53人
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- 現在
- 965,000円
- 寄付者
- 130人
- 残り
- 77日
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