コロナ後遺症「ブレインフォグ」発症のしくみの一端を解き明かす研究へ

コロナ後遺症「ブレインフォグ」発症のしくみの一端を解き明かす研究へ

寄付総額

6,187,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
228人
募集終了日
2023年11月30日

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プロジェクト本文

 

第一目標達成のお礼とネクストゴールについて

私たちのクラウドファンディングプロジェクトへご支援を寄せて頂いた皆様、また、私たちの研究にSNSやメディアを通してご関心を持ってくださっている皆様、ありがとうございます。おかげさまで、本プロジェクトが多くの方に知っていただくことができ、みなさまのご支援・ご声援を受けて力強く第一目標を達成いたしました。心より感謝申し上げます。

本プロジェクトを通して、コロナ後遺症ブレインフォグに悩まれている当事者の方、あるいはそのご家族・パートナーの方からたくさんのお声を頂戴しました。私たちが論文や統計で理解している以上に、多くの方がご不安に思い悩まれ、時に孤立していることを知りました。

医学研究者としての社会的責任をあらためて感じるともに、私たちの研究を力強く前進させるために残り数日ではありますが、ネクストゴールを設定いたしました。

ネクストゴール 
目標金額:750万円(第一目標金額 : 500万円)
支援者数:300人(第一目標達成時点:178人)


ネクストゴールの目標金額によって以下のことが可能になります。

1)学術的により高いレベルで本研究を達成する
研究参加者全例および新型コロナパンデミック前の健常者血液サンプル(バイオバンク保管)の血液プロテオミクス
2)本研究を途切れることなくすすめる
横浜市立大学附属病院PET トレーサー合成関連機器の保守メンテナンス

残り数日となりますが、当事者のみなさまと一体となり、コロナ後遺症ブレインフォグ研究を推進してまいります。引き続きのご支援・ご声援をあらためてよろしくお願いします。

 

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックのなかで、診断法・治療薬・ワクチンの開発が進み、2023年10月現在、社会生活や経済活動は正常化に向かいつつあります。一方で、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる「コロナ後遺症」)に悩まされている患者さんが一定数存在し、仕事や学業に支障を来たしていることが知られています(Morioka et al., Public Health. 2023, NHKによる報道:新型コロナウイルス感染から1年半後も4人に1人が”後遺症”

 

「コロナ後遺症」は、ブレインフォグ(脳の霧:認知後遺症)、倦怠感、気分障害を中心とした精神・神経症状(脳とこころの症状)が大部分を占めているともいわれています(Premraj et al., J. Neurological Sciences 2022, Chen et al., J.Infect., 2023)。「コロナ後遺症」の解明は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが残した最後の課題であり、「誰ひとり取り残さない安全・安心なwith/postコロナ社会」を創出していく上で、診断法・治療薬・ワクチン開発と同じように重要な課題です。 

 

私たちは「コロナ後遺症」の中でもブレインフォグ(認知後遺症)が「どのように発症するのか?」を科学的に解き明かすことをこのプロジェクトの目標としています。

 

 

現時点では、ブレインフォグ(認知後遺症)を診断する指標はありません。そのため、患者さんは「どこの病院を受診すればいいのか分からない」状況です。「ブレインフォグ(認知後遺症)がどのように発症するのか?」という問いに少しでもこたえることができれば、ブレインフォグ(認知後遺症)を診断し治療するための研究の基礎を確立することができます。 

どのような病気でも診断・治療の基礎を確立するためには、患者さんにご参加頂く「臨床研究」を安全に実施することが不可欠です。私たちは新たに脳画像技術を確立し(AMPA受容体PETイメージング(Miyazaki et al., Nature Med., 2020))、これまでに約450症例以上の脳とこころの病気や健康な方を対象に臨床研究を行ってきた経験があります。

 

 

本プロジェクトでは、「コロナ後遺症」の患者さんに横浜市立大学附属病院で行われている臨床研究にご参加いただき、脳画像技術(AMPA受容体PETイメージング)と血液検査方法(プロテオミクス)を組み合わせて、新型コロナウイルス感染症によるブレインフォグ(認知後遺症)の仕組みの一端を明らかにしていきます。

 

研究成果を少しでも真実に近いものにするためには、十分な人数の患者さんに臨床研究にご参加頂く必要があります。十分な人数の患者さんの負担軽減費用、研究のための検査費用、プロテオミクスの費用のすべてを現状の研究資金で賄うことは困難な状況にありますので、私たちのプロジェクトにご賛同いただける方々からのご寄付をお待ちしております。 

 

横浜市立大学医学部 生理学

高橋琢哉・阿部弘基

 

 

コロナ後遺症(ブレインフォグ) 〜これまでの研究と病態解明のむずかしさ〜

 

新型コロナウイルスが「脳に何か悪いことを引き起こすのではないか?」という点に関してはいくつかの基礎研究が行われています。これらの先行研究から、コロナ後遺症の実態の全貌は明らかではありませんが、新型コロナウイルス感染で惹起される免疫関係の物質が、脳に障害を起こしているであろうことは容易に推察できます。

 

コロナ後遺症の精神・神経症状は、ウイルス感染に伴う高サイトカイン血症によって血液脳関門が破綻することが原因の最初にあると考えられています(Etter et al., Nature Communications 2021)。また、ヒトでは新型コロナウイルス感染に伴うサイトカイン、ケモカイン、補体および細胞表面蛋白に対する自己抗体が形成され、免疫応答異常が起きることが知られています(Wang et al., Nature 2021)

 

動物実験では、脳内感染を起こしていない軽症COVID-19モデルマウスでも、血清・髄液中の炎症性サイトカイン・ケモカインが感染7週間後まで持続的に上昇し、ミクログリアの活性化やオリゴデンドログリアの脱落を引き起こすことが確認されています(Fernandez-Castaneda et al., Cell, 2022)。残念ながら新型コロナウイルス感染症でなくなってしまった患者さんの脳では、神経間の情報伝達に必要な分子の発現が減少していることも示唆されています(Yang et al., Nature, 2020)

 

一方で、コロナ後遺症の実態はアンケート調査などで少しずつ明らかになってきています。こうした調査研究は、コロナ後遺症の中でも、特にブレインフォグ(認知後遺症)による社会的損失が大きい可能性を示しています。 

 

「コロナ後遺症」はブレインフォグ(脳の霧:認知後遺症)、倦怠感、気分障害を中心とした精神・神経症状(脳とこころの症状)が10〜40%を占めているともいわれています(Premraj et al., J. Neurological Sciences 2022, Chen et al., J.Infect., 2023)

 

本邦における自治体アンケート調査においても、2か月以上継続する割合が高い症状の一つとして「記憶障害」が指摘されています(令和3年度12月 茨城県保健福祉部感染症対策課〜新型コロナウイルス感染症に関する罹患後症状に係るアンケート調査の結果について)。また、海外の研究においても80%以上のコロナ後遺症患者が認知機能障害や記憶力低下が日常生活・仕事に影響を及ぼした、という調査もあります(Davis et al., EClinical Medicine, 2021)

 

 

現在、厚生労働省、医師会、自治体、病院・クリニックなどにおいて、「コロナ後遺症」の対策がとられ、患者さんが問い合わせることのできる窓口も増えてきています。

例:神奈川県新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について「新型コロナウイルス感染症診療の手引き別冊罹患後症状のマネジメント」など

 

また、コロナ後遺症専門外来において治療を試みている先生も多くおられ、一部の患者さんは恩恵を受けています。しかし、依然としてブレインフォグ(認知後遺症)の病態解明には特有の難しさがあります。例えば胃の病気であれば、胃カメラで胃の表面を直接みて病気が疑われる部分を採取して顕微鏡で調べれば、細胞レベルで多くのことがわかりますが、脳の病気では、「直接みる」アプローチを行うことはできません。

 

ここにブレインフォグ(認知後遺症)の病気の仕組みを解明する上での大きなハードルが存在します(脳とこころの病気全般にもいえることです)。

 

脳の異常を調べる方法には脳波・髄液検査・MRIがありますが、これらはいずれも神経細胞の働きを間接的に捉えるものです。脳には約60億個の神経細胞が存在するといわれていますが、この神経細胞の働きを決めている「分子」(「機能分子」とよびます)を生きている人の脳で捉える方法は「いままでは」ありませんでした。

 

 

脳で起こっていることを “みる” 技術

 

1 神経回路どうしの “つなぎ役 ”、脳のはたらきに欠かせない「AMPA受容体」

 

脳には約60億個の神経細胞が存在し、互いにシナプスという「つなぎ目」を介して情報伝達を行なっています。シナプスは学習や経験によって機能的なつながり方が強くなったり弱くなったりしながら、私たちの行動やこころの状態を最適化しています。

 

したがって、シナプス機能の障害こそが精神・神経症状(脳とこころの病気)を産み出していると考えられており、ブレインフォグ(認知後遺症)においてもシナプス機能の障害を理解することが病態を理解するための重要な方法である、と私たちは考えています。

 

 

このシナプス機能を中核的に担っているのが、興奮性グルタミン酸AMPA(アンパ)受容体です。AMPA受容体はシナプスの情報伝達の受け手側に存在していて、神経細胞膜表面に存在しているAMPA受容体が機能的に重要であるとされています。

 

 

2 「AMPA受容体」を生きているヒトの脳で "みる" 技術

 

私たちは近年、このAMPA受容体の発現密度をヒト生体脳で可視化・定量化することができる世界初・本邦発の[11C]K-2 AMPA-PETを開発しました(Miyazaki et al., Nature Medicine., 2020)

 

PET (ポジトロン断層撮影法)は、"みたい"物質に結合するように設計した、陽電子を持つ薬を静脈から投与し、薬からでる放射線を装置で捉える方法です。放射線の出る薬の位置 = 薬が結合する物質の位置 = "みたい" 物質の位置、ということなので、関心のある"みたい"物質をみるための検査でもあります。

 

Miyazaki et al., Nature Med., 2020 より

 

[11C]K-2 AMPA-PETは、[11C]K-2という薬がAMPA受容体に特異的に結合することで、機能的に重要な神経細胞表面のAMPA受容体をPET画像として描出できます(Arisawa et al., Neuroscience Res., 2021)

 

PET検査はレントゲンやバリウム検査などのように被ばくを伴う検査ですが、ヒトにおいて安全に施行できることが確認されています(Hatano et al., Scientific Reports, 2021)。これまで精神・神経疾患約450症例でAMPA-PETを行なって、精神・神経症状に固有のAMPA受容体発現変化をヒト生体脳で捉えることに成功しております(Cell Reports Medicine 2023)

 

 

3 ブレインフォグ(認知後遺症)とAMPA受容体 〜現時点における仮説〜

 

これまで私たちが、うつ病、双極症、統合失調症、認知症などの精神・神経疾患を対象として行ってきた[11C]K-2 AMPA-PET研究の結果を踏まえると、ブレインフォグ(認知後遺症)の患者さんの脳において、AMPA受容体量の「多い―少ない」(発現のバランス)が破綻(変化)している可能性が考えられます。

 

さらに、このAMPA受容体の発現バランスの破綻が新型コロナウイルス感染後に持続している異常な免疫反応に起因することを証明するために、[11C]K-2 AMPA-PET画像を撮影した患者さんの血液のなかの免疫異常を最新のプロテオミクスで解析します。

 

 

皆さまからのご寄付をもとに進める研究について

 

新型コロナウイルス感染後にブレインフォグ(認知後遺症)の状態にある患者さんの[11C]K-2 AMPA-PETとプロテオミクスを行うための特定臨床研究を、横浜市立大学臨床研究審査委員会による審議・承認を経て開始しています(jRCTs031230306)。

 

 

本クラウドファンディングの目標金額:500万円

・プロテオミクス費用(一部)     200 万円

・PET撮像のための病院検査費用(一部)165 万円
・クラウドファンディング手数料    94 万円

・大学の管理経費(間接経費)     41万円

 

※なお目標金額達成後は、第二目標金額として2,000万円を設定し、より多くの患者さんのプロテオミクス費用全額、PET撮像のための病院検査費用全額に充てると同時に、より網羅性の高いプロテオミクスや臨床研究をスムーズに行うためのスタッフ人件費などにも活用する予定です。

 

研究実施期間(予定)

〜2024年12月まで

 

研究実施体制(研究参加施設など)

聖マリアンナ医科大学リハビリテーション科(佐々木 先生)を含む複数施設から、被験者リクルートのご協力を賜ります。

 

 

1 研究計画の詳細について 

この研究では、コロナ後遺症のブレインフォグ(脳の霧)の状態にあると考えられる(=コロナ感染後2ヶ月が経過しても集中力低下や倦怠感、思考障害、不眠などの中枢神経症状がある)20歳から60歳未満の男女30名の患者さんを対象として、同意説明文書を用いて説明を行い文書による同意を得たあとに、主に次の①から⑥の診察・検査・解析を横浜市立大学(附属病院、医学部生理学、先端医科学研究センター)で行います。

 

① COVID-19罹患歴の確認、罹患後症状の病歴の確認

② 精神科専門医・脳神経内科専門医による神経心理検査(記憶力の検査、うつ状態の検査など)

③ PET薬剤投与前の腎機能・肝機能の血液検査による確認(安全にPET検査を行うため)

④ 脳内のAMPA受容体をみるための薬である[11C]K-2を静脈注射して30分間安静後、20分間のPET撮像

⑤ 頭部MRI検査 (15分から30分程度)(PETの画像とMRIの画像を合わせて解析します)

⑥ 血液プロテオミクス(血液中でCOVID-19感染後に持続している異常な免疫反応を確認)

(①から⑥の検査は、いずれも入院せずに受けることが可能です。)

 

2 撮像させていただいたAMPA受容体PET画像の解析方法

すでに私たちは別の研究で、20歳から60歳未満の健康な方達のAMPA受容体PET画像を収集しています。これらの画像と本研究で得られる画像を利用して次のような解析を行います。

 

- ブレインフォグ(認知後遺症)の患者さんで健康な人よりもAMPA受容体量が多い領域・少ない領域を調べる。

- ブレインフォグ(認知後遺症)の患者さんの記憶障害の程度が強いほどAMPA受容体量が減少している脳領域を調べる。

- ブレインフォグ(認知後遺症)の患者さんの記憶障害の程度が強いほどAMPA受容体量が増加している脳領域を調べる。・・・など

 

また、AMPA受容体PET画像を撮像させていただい方の血液のプロテオミクスを行うことで、異常免疫反応とAMPA受容体量との相関関係を調べます。プロテオミクスにはProximity Extension Assay (PEA) 法と定量PCR法(qPCR法)・次世代シークエンス(NGS法)を組み合わせたオーリンクプロテオミクス(Olink®️)を用います。

 

 

この研究の目指す未来 〜新型コロナウイルス感染症に打ち克つだけでなく〜

 

私たちは、このプロジェクトが新型コロナウイルスによる後遺症の1つであるブレインフォグの病態解明の「はじめの一歩」になると考えています。

 

同時に、新型コロナウイルス感染症であらためて浮き彫りになった「ウイルス感染で引き起こされる免疫(ウイルスから体を守るしくみ)の異常がなぜ神経(脳)に異常を起こすのか?」という問いを部分的に解決できるのではないか、と考えています。

 

ウイルス感染後の脳の障害は新型コロナウイルスだけで起こるわけではなく、エボラ出血熱などでも知られています(Scott et al., Emerg Infect Dis., 2016)。この問いを明らかにすることは、人類が感染症に真に打ち克つために必要であり、さまざまな感染症のワクチン開発・治療薬開発と同じくらい重要な課題と考えています。

 

また本研究を通じては、コロナ後遺症と症状が類似し、免疫反応が関与すると考えられている(Chu et al., frontiers in Pediatrics, 2019)筋痛性脊髄炎/慢性疲労症候群の病態解明の糸口もつかめる可能性があります。

 

 

本研究への応援メッセージ

 

高尾 昌樹先生

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 病院 臨床検査部 部長

 

コロナ後遺症によるブレインフォグは日常生活を妨げるものですが、診断方法がありません。この研究はブレインフォグの診断、あるいは治療法に画期的な結果をもたらす可能性があります。

 

そして、コロナ後遺症だけでなく、同じような病態と考えられる慢性疲労症候群や抗がん剤治療によるブレインフォグと似た状態の解明にも繋がるかもしれません。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

佐々木 信幸先生

聖マリアンナ医科大学 リハビリテーション医学講座 主任教授・診療部長

 

ブレインフォグは長期間持続するため、急性期の波が去った後も患者数はそのまま蓄積されます。過去のパンデミックでも度々問題になりましたが、今回の新型コロナウイルス感染症は有史以来の、文字とおり何桁も違う規模のパンデミックであり、大量のブレインフォグ患者の発生は世界の社会経済活動に大ダメージを与えています。

 

反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いた新たな治療的介入を実践・研究している私にとっても、脳に何が起きているかという機序の解明は最も重要な関心事であり、このAMPA受容体PETスタディの結果に大いに期待を寄せています。

 

 

研究メンバーより

 

 

高橋 琢哉

横浜市立大学医学部 生理学 教授

 

私は1995年に慶応大学医学部を卒業し、同年から米国Yale大学大学院博士課程(生物学部)に進学し、神経科学の基礎研究を始めました。シナプスという神経伝達の場で最も重要な役割を果たしているAMPA受容体の基礎研究を行ってました。2006年に現職についてからは、自分の基礎研究を人を救う研究につなげる研究を始め、その過程でAMPA受容体をヒト生体脳の可視化する世界初の技術(AMPA-PET)の開発に成功しました。医師でもあった私の父が昨年医療現場で感染したと考えられるコロナ肺炎で他界したことをきっかけにコロナ感染症の研究、特に脳に影響があると考えられるコロナ後遺症の研究を始めようと決意しました。

 

1989-1995               慶應義塾大学医学部

1995-2000                Yale大学大学院博士課程 (Stephen M.Strittmatter博士)

2000-2006          Cold Spring Harbor 研究所 Postdoctoral fellow

2006-                       公立大学法人 横浜市立大学 大学院医学研究科 生理学 教授 現職

2011-2017                独立行政法人 放射線医学総合研究所 客員協力研究員 兼任

2017-2020                国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 協力研究員 兼任

2021-                        国立大学法人 東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 連携研究員 兼任

 


 

永露 毅

横浜市立大学医学部 生理学 助手

コロナウィルス感染症が終息に向かっているように見える中で、LongCOVIDの症状で苦しんでいらっしゃる方が取り残されてしまうことを避けたいと考えています。客観的な診断指標や治療法につながる研究を行いそうした方への光明になればと願うのみです。

 


 

波多野  真依

横浜市立大学医学部 生理学 特任助教

コロナ禍の混乱が過ぎ、これまでの日常を取り戻しつつあります。しかし、コロナ後遺症に苦しむ方が多く存在し、治療法が確立されていないという問題点が挙げられます。これまで我々は様々な神経疾患のAMPA PET(神経機能を評価可能な指標)の画像解析を行い、新たな脳内の仕組みを発見してきました。コロナ後遺症においても、脳内で何が起こっているのかを明らかにすることで、治療法解明の一助になればと願っております。

 


 

 

阿部 弘基

横浜市立大学医学部 生理学 准教授

患者さんの困っていることに寄り添って「病気の原因を分かろうとすること」が根源的な医学の眼差しの一つであると思います。AMPA受容体PETイメージングは神経活動の中核を担う分子をヒト生体脳で定量・可視化できる画期的な手法です。この画期的な画像検査とプロテオミクスを組み合わせて、コロナ後遺症の一つであるブレインフォグの仕組みを丁寧に明らかにしていきたいと思います。

 

 

ご寄付にあたってのご注意事項

 

・ご寄付の前に、READYFOR利用規約(https://legal.readyfor.jp/guidelines/others/terms_of_service/)を必ずご一読ください。第一目標金額達成後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。ご寄付に関するご質問はヘルプ・お問い合わせ(https://faq.readyfor.jp/)をご覧ください。

 

・本臨床研究においては、必ずしもスケジュール通りに進行でき、想定した結果が得られるとは限りません。さまざまな事情により途中で試験内容を大きく変更 / 中止する可能性や、試験自体が中止になる可能性がございます。大幅な変更が生じる場合にも、活動報告などを通じてお知らせしながら、皆さまのご寄付を大切に活用いたします。

 

・本研究計画は、横浜市立大学臨床研究審査委員会の承認を受けて実施しております。

 

・本プロジェクトへのご寄付は、臨床研究参加への優遇等を行うものではございません。本クラウドファンディングと臨床研究への被験者募集は関連いたしませんので、予めご了承ください。

 

・寄附金領収書のお名前は、ギフトお届け先にご登録いただいたお名前となります。ご寄付後にアカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄附金領収書をお送りさせていただきます)のでご注意ください。

 

・ 本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

・ご寄付のお手続き時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

・日本国外からのご寄付につきましては、寄付金控除の対象外です。寄付金領収書は発行はできませんのでご注意ください。

 

 

税制上の優遇措置について

 

税制上の優遇措置

 

個人や法人からの本学に対する奨学を目的とする寄附については、法人税法及び所得税法による税制上の優遇措置があります。※日本の納税者のみ対象となり、海外の方は優遇を受けることはできません。


●法人様
全額損金算入可能です。(一般の寄附金に係る損金算入限度額とは別枠です。)

 

●個人の皆様
2千円を超える部分については、その超えた金額が当該年の所得から控除されます。
ただし、寄付金の額が総所得金額の40%を超える場合は、40%を限度とします。
詳細情報は以下の文部科学省のホームページをご覧ください。
寄附金関係の税制について(文部科学省ホームページ)https://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/zeisei/06051001.htm

 

受領証明書の発行


寄附金控除等の証明書として「受領証明書」を入金確認後に送付いたします。控除等を受けるために、確定申告に際してこの「受領証明書」が必要となりますので、相当期間大切に保管してください。


・受領証明書送付期日
2024年2月末までに送付いたします。

 

・受領証明書日付

READYFORから横浜市立大学への入金日の、2024年1月10日(予定)付けで発行いたします。

 

・その他

受領証明書のお名前は、ギフトお届け先にご登録いただいたお名前となります。

 

プロジェクト実行責任者:
横浜市立大学医学部 生理学
プロジェクト実施完了日:
2024年12月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

横浜市立大学医学部 生理学にて、新型コロナウイルス感染後にブレインフォグ(認知後遺症)の状態にある患者さんの[11C]K-2 AMPA-PETとプロテオミクスを行うための特定臨床研究にかかる費用を募ります。 ・プロテオミクス費用(一部)・PET撮像のための病院検査費用(一部)・クラウドファンディング手数料・大学の管理経費(間接経費)

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プロフィール

シナプス可塑性の分子メカニズムとしてAMPA受容体シナプス移行の研究を行っています。この基礎研究を元にリハビリテーション効果促進薬の開発、AMPA受容体標識PET Probeの開発を行ってきました。 基礎研究の強固な根拠の基づく精神神経疾患の革新的診断治療法確立を目指しています。 〔研究履歴〕 2006年 横浜市立大学大学院医学研究科教授 2001年-2005年 Cold Spring Harbor 研究所Postdoctoral fellow (Roberto Malinow博士) 1995年-2000年 Yale大学大学院博士課程 (Stephen M. Strittmatter博士) 〔学歴〕 2000年 Yale大学大学院博士課程 修了 1995年 慶應義塾大学医学部 卒業

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ギフト

3,000+システム利用料


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3,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。

寄付者
82人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年2月

10,000+システム利用料


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10,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール
●研究報告(PDF)
●研究報告書にお名前掲載(希望者のみ・ニックネーム可)

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。
※研究報告は、READYFORのメッセージ機能にてPDFのダウンロードリンクを送付いたします。発送完了予定月までにREADYFORを退会しておりますとお送りできなくなりますので、ご注意ください。

寄付者
96人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

30,000+システム利用料


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30,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール
●研究報告(PDF)
●研究報告書にお名前掲載(希望者のみ・ニックネーム可)
●オンライン講演会:「脳・こころの健康と神経可塑性」(60分)をテーマに、2024年1月〜2024年12月に2回実施予定です。詳細はクラウドファンディング終了後、2023年12月ごろにご案内いたします。

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。
※研究報告は、READYFORのメッセージ機能にてPDFのダウンロードリンクを送付いたします。発送完了予定月までにREADYFORを退会しておりますとお送りできなくなりますので、ご注意ください。

寄付者
29人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

50,000+システム利用料


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50,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール
●研究報告(PDF)
●研究報告書にお名前掲載(希望者のみ・ニックネーム可)
●オンライン講演会:「脳・こころの健康と神経可塑性」(60分)をテーマに、2024年1月〜2024年12月に2回実施予定です。詳細はクラウドファンディング終了後、2023年12月ごろにご案内いたします。

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。
※研究報告は、READYFORのメッセージ機能にてPDFのダウンロードリンクを送付いたします。発送完了予定月までにREADYFORを退会しておりますとお送りできなくなりますので、ご注意ください。

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

100,000+システム利用料


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100,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール
●研究報告(PDF)
●研究報告書にお名前掲載(希望者のみ・ニックネーム可)
●オンライン講演会:「脳・こころの健康と神経可塑性」(60分)をテーマに、2024年1月〜2024年12月に2回実施予定です。詳細はクラウドファンディング終了後、2023年12月ごろにご案内いたします。

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。
※研究報告は、READYFORのメッセージ機能にてPDFのダウンロードリンクを送付いたします。発送完了予定月までにREADYFORを退会しておりますとお送りできなくなりますので、ご注意ください。

寄付者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

300,000+システム利用料


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300,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール
●研究報告(PDF)
●研究報告書にお名前掲載(希望者のみ・ニックネーム可)
●オンライン講演会:「脳・こころの健康と神経可塑性」(60分)をテーマに、2024年1月〜2024年12月に2回実施予定です。詳細はクラウドファンディング終了後、2023年12月ごろにご案内いたします。
●論文謝辞にお名前掲載(希望者のみ)

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。
※研究報告は、READYFORのメッセージ機能にてPDFのダウンロードリンクを送付いたします。発送完了予定月までにREADYFORを退会しておりますとお送りできなくなりますので、ご注意ください。

寄付者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

500,000+システム利用料


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500,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール
●研究報告(PDF)
●研究報告書にお名前掲載(希望者のみ・ニックネーム可)
●オンライン講演会:「脳・こころの健康と神経可塑性」(60分)をテーマに、2024年1月〜2024年12月に2回実施予定です。詳細はクラウドファンディング終了後、2023年12月ごろにご案内いたします。
●論文謝辞にお名前掲載(希望者のみ)

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。
※研究報告は、READYFORのメッセージ機能にてPDFのダウンロードリンクを送付いたします。発送完了予定月までにREADYFORを退会しておりますとお送りできなくなりますので、ご注意ください。

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

1,000,000+システム利用料


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1,000,000円コース

●寄附金領収書
●感謝のメール
●研究報告(PDF)
●研究報告書にお名前掲載(希望者のみ・ニックネーム可)
●オンライン講演会:「脳・こころの健康と神経可塑性」(60分)をテーマに、2024年1月〜2024年12月に2回実施予定です。詳細はクラウドファンディング終了後、2023年12月ごろにご案内いたします。
●論文謝辞にお名前掲載(希望者のみ)

※寄附金領収書は、2024年2月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから横浜市立大学に入金のある2024年1月10日(水)の日付となります。
※寄附金領収書の宛先は、ご寄付時にギフトお届け先欄に入力いただいたご住所・お名前となります。
※研究報告は、READYFORのメッセージ機能にてPDFのダウンロードリンクを送付いたします。発送完了予定月までにREADYFORを退会しておりますとお送りできなくなりますので、ご注意ください。

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年1月

プロフィール

シナプス可塑性の分子メカニズムとしてAMPA受容体シナプス移行の研究を行っています。この基礎研究を元にリハビリテーション効果促進薬の開発、AMPA受容体標識PET Probeの開発を行ってきました。 基礎研究の強固な根拠の基づく精神神経疾患の革新的診断治療法確立を目指しています。 〔研究履歴〕 2006年 横浜市立大学大学院医学研究科教授 2001年-2005年 Cold Spring Harbor 研究所Postdoctoral fellow (Roberto Malinow博士) 1995年-2000年 Yale大学大学院博士課程 (Stephen M. Strittmatter博士) 〔学歴〕 2000年 Yale大学大学院博士課程 修了 1995年 慶應義塾大学医学部 卒業

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