予兆なく命を奪う腹部大動脈瘤。臨床研究から治療法への光を見出したい

予兆なく命を奪う腹部大動脈瘤。臨床研究から治療法への光を見出したい 3枚目
予兆なく命を奪う腹部大動脈瘤。臨床研究から治療法への光を見出したい
予兆なく命を奪う腹部大動脈瘤。臨床研究から治療法への光を見出したい 2枚目
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予兆なく命を奪う腹部大動脈瘤。臨床研究から治療法への光を見出したい 2枚目
予兆なく命を奪う腹部大動脈瘤。臨床研究から治療法への光を見出したい 3枚目

寄付総額

10,420,000

目標金額 3,000,000円

寄付者
289人
募集終了日
2024年10月31日

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2024年10月25日 12:00

【CF47日目@近畿大学】基礎研究の進め方

皆様、初めまして。近畿大学大学院の須見と申します。皆様からの多大なるご支援、誠にありがとうございます。

私たちは日々、基礎研究を頑張っています。と言っても

基礎研究ってなんだろう?

とイメージしづらい方もいらっしゃるかなぁと思い、本日は病理解析と呼ばれる作業を例に、どうやって研究を進めていくのかというテーマでお話させていただきます。

 

 ① 計画

どういった実験をするのかという計画はとっても大事です。条件がひとつ違うと結果が変わったりするので、過去の文献や研究室で積み重ねたデータなどから、実験を計画します。また、新規性がないと論文化ができないため、同じような報告がないかもチェックします。

 

② 動物への投与

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 ↑左:本クラウドファンディングの主役であるトリカプリン(C10-TG)、右:トリカプリリン(C8-TG)

同じ中鎖脂肪酸トリアシルグリセロールに分類されるC10-TGとC8-TGですが、C10-TGは冬場など気温が低いと写真のように固まってしまいます。炭素の数が2つしか違わないのに不思議ですね。このサンプルを実際にどのような方法で投与するのかも大事なポイントになってきます。

 

③ 実験中

動物の体重測定、餌を食べた量、水を飲んだ量を日々記録するだけでなく、毛並みや行動観察、飼育場所の掃除など、動物の体調管理も実験者にとっての大事な役割です。

 

 ④ 薄切(病理解析のための下準備

薄切とは、固定したサンプル(腹部大動脈)をうすーくスライスする作業です。ミクロトームと呼ばれる機器を用いて薄切し、その後、スライドガラスの上に載せていきます。薄切後の厚さは実験によって変わりますが、2-10μmほどの厚みになるので、薄くてすぐシワになったり、せっかく載せたのに剥がれたりして、せっかちな私にはじれったい作業です。

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↑田村さんが薄切中…綺麗な切片をつくるために、研究し始めたときはみんな修行します。

 

 ⑤染色・観察・解析(病理解析)

 ④でできたスライドガラスをさまざまな染色方法を用いて染色します。その後、染色したサンプルの写真を撮影し、ソフトウェアを使用して数値化を行います。互いによく似た2つの写真がある場合、目で見て比べるだけでは曖昧な表現しかできないのですが、数値化することで「何がどの程度違うのか」を明確に比較することが可能になります。

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 ↑このように顕微鏡で観察しながら、染色したサンプルを確認します。顕微鏡の横のモニターに映っているのが染色した血管です。

 

⑥ディスカッション

得られたデータは月に1回、みんなで共有して、次にどう進んでいくのかを話し合います。ここで、新しく解析したら面白そうなことや、次の実験計画が思い浮かんだりします。

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 ↑みんなでディスカッション中。

 

⑦論文化

データを積み重ねたのち、英語論文化の作業が待っています。データ積み重ねから論文発表までは時間がかかることが多く、トリカプリンの実験の場合は実験開始から論文発表まで6年の期間を要しました。出たデータを論文化することで、世界中の研究者に、私たちがした新発見を共有することができます。私は筆が遅すぎてよく怒られています。はやく書きます

 

 このような毎日を繰り返し、実験室での日々は過ぎていきます。毎日あっという間に過ぎていくので、東原さんは1日24時間じゃ足りないと嘆いています。 ざっくりとしたお話でしたが、みなさんに私たちの研究がどのように進んでいくのか、少しでもイメージしてもらえたら嬉しいです。

 

 近畿大学大学院 農学研究科 応用生命化学専攻 須見友子

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3千円:腹部大動脈瘤の治療薬創出を応援

⚫︎寄附金領収書
⚫︎お礼のメール
⚫︎研究成果報告書(研究成果のご報告に関する書類を作成しメールでお送りいたします。研究終了後、2026年3月ごろに送付予定です。)
⚫︎大阪大学未来基金HPに寄付者のお名前掲載(ご希望制)

▽累計50万円以上のご寄附をいただいた方は、ご芳名をプレートに記し大阪大学施設に掲示。
※累計額は大阪大学クラウドファンディングを含む、大阪大学未来基金へのご寄附を累計します。大阪大学未来基金についてはHPをご覧ください。
https://www.miraikikin.osaka-u.ac.jp/

申込数
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