2015年KIFFOの報告(1/3)収支報告と上映作品の感想について

支援者のみなさま、大変ご無沙汰しております。

KIFFOディレクターの宮平です。

 

昨年、1,098,000円の支援を達成してから、映画祭の実行、インド映画「レインボー」の吹き替え、短編映画の監督・製作、行政への報告、、と昨年の事務局スタッフを慰労する間もなく、月日が過ぎておりました。支援者の皆様には新着報告でのご報告を首を長くして待っていただいた方もいらっしゃると思います。ご報告が映画の吹き替え作業のみで終わっており、大変失礼致しました。

 

2015年のKIFFOのご報告ですが、長くなりますので3部に分けて行いたいと思います。

 

・全体収支のご報告と映画「レインボー」など映画の感想の報告)(1/3)
・本祭報告②前夜祭・本祭の内容、ワークショップなどのようす(2/3)
・本祭報告③こどもたちの活躍のようすと、今年の挑戦(3/3)

 

まずは、支援していただいた皆様へ、収支報告をいたします!

 

みなさまからいただいた支援金109万円のうちの手数料や経費をのぞいた約84万円は、インド映画「レインボー」の吹き替え版ブルーレイ製作のための素材費用映画祭での映画権利料などに活用させていただきました。そして、ありがたいことに、ドイツ映画「赤い船のローラ」も、ドイツ連邦共和国の文化基金約40万の助成があり、字幕製作が叶いました。

 

映画祭全体の収支は、事務局の人件費などは補助金や助成金の支援・ボランティアスタッフの応援、また企業スポンサーさんが増えたことがあり、映画祭全体の総事業費の626万円の殆どを補うことができました。本当にありがとうございます。

 

ただ、入場料が低いので会場費40万の負担は重く準備までに必要なスタッフの食費代など行政支援の届かない範囲の出費が重なり、約50万円の赤字となってしましました。今年2016年は自己負担率も増えるため、来年・再来年、そして10年つづけるため、予算管理の課題は大きな課題として残っております。

 

それでも、2015年の映画祭当日には、1028名の来場者が訪れました。これは700名あまりだった第1回目の映画祭とくらべて300名も多い来場者数となりました。開催2年目にしての快挙であり、本当に、関わっていただいた皆様のおかげです。ありがとうございます!

 

昨年Ready Forでの支援募集を決めたのは、この映画祭を一人でも多くの人に知ってほしいという思いがありました。挑戦前は、クラウドファンディングの認知度が沖縄ではまだ少なく、聞きなれない人も多く、立ち上がったばかりのKIFFO実行委員会でも、クラウドファンディングで本当に支援が集まるのか?と疑問に思う人も少なくありませんでした。

 

しかし、多くの映画関係者・教育関係者・個人的なつながりのあるみなさまが、「多感な時期に映画を通じて異国を感じ、ワークショップなどを通じて学校や年齢の差を超えてこどもたちが交流すること」の意義を理解していただいたことは、試行錯誤して2回目を作り上げた、私たち映画祭運営サイドの自信にもつながりました。

 

それでは、さっそくですが、皆様に吹き替えの支援をいただいた映画「レインボー」の感想を紹介します。

 

レインボー
インド映画「レインボー」より一場面


来場者の感想

 

・おもしろくて、ワクワクした。砂の嵐の時がすごかった。10代以下男子

 

・女の子の二人の母です。家でしょっちゅうケンカばかりしている2人に見てもらいたくて来場しました。文化の全然違うインドの話なので最初は二人(5才と8才)に伝わるか心配もありましたが、終わってみると、二人とも楽しかったといっていたのでよかったです。私自身もとても楽しく見ることができました。(女性・30代)

 

・夢と希望、愛と絆を与えてくれる素晴らしい映画でした。インドのカラフル感と歌、インド人の顔の表情、目の美しさいっばい感動しました。(30代女性)

 

・ロードムービーはいいですね。このような映画をもっと や ってほしいです。女性40代

 

・思ったよりテンポよく素敵なロードムービーでした。インドのラジャスターン地方のことを映画を通じて知ることができて楽しかったです。(20代女性)

 

・目の見えない男の子が臭いでパンケーキとわかりびっくりしました。(女性 小学生)

 

・たのしかったです。(8才女子)
 

・姉が弟を思う気持ち、おこっても、その気持ちをぐっとこらえて接するあたり、大人の私より大人だなぁと子供にあたってばかりの私はうち値。様々な人に助けられ、優しさ溢れる映画でした。見に来てよかったです。(40代女性)


・映像もきれいで、コミカルな会話とストーリーも面白く一緒にみていた小学生のこどもたちもたのしかったと言っていました。吹き替えだからこどもと一緒にみれてよかったです。(20代女性)
 

・弟のために、がんばっているお姉さんがかっこよかったです。私も友達を大切にしたいです。(女性10代)

 

・とてもよかったです。こどもたちもわかりやすかったと思います。吹き替え版と英語字幕にしていただいたことに感謝しています。こどもたちがこの映画をみて素敵な気持ちになりますように!!(女性30代)

 

・純粋な心で弟を重い夢を叶えていくお姉ちゃんの姿に心うたれました。(女性30代)

 

・すごくよい作品でした。こども映画祭にはふさわしい作品だと思います。(女性30代)

 

インド映画「レインボー」は、惜しくもグランプリは逃しましたが、インドの風景、音楽を感じ、なにより小さな弟としっかりものの姉の冒険に老若男女ともに心を奪われた様子でした。吹き替えがあったおかげで、たくさんのこどもたちにインドのこどもたちの冒険物語を伝えることができました。本当にありがとうございます!

 

次に、こども審査員の白熱した議論のなか、グランプリに輝きました、ドイツの「赤い船のローラ」の感想もお送りします。こちらの作品は、吹き替えはかないませんでしたが、難民問題が注目されるなか、こどもの視点から描かれる世界に多くの皆さんが、感銘を得ました。

「赤い船のローラ」場面写真

 

・テンポがとてもよかったです。ハッピーエンドでよかった。ローラがまっすぐで素敵だった。(女性30代)

 

・大人とこども、こども同士、国の民族問題、そんな問題を考えさせてくれる映画でした。映像、物語の展開もよかった。(60代女性)

 

・日本語の文字よりも声の吹き替えにして欲しかったです。女の子と男の子がなかよくなってよかった。(女性小学生)

 

・離婚家庭不法移民の問題を取り上げ、友情に助けられハッピーエンドでよかった。((60代女性)

 

・面白かったです。最後のシーンでみんな不法移民とか気にしないで踊ったところがよかった。私は吹奏楽部なんですけど、最初はみんな演奏が下手くそだったけど指揮とかなしで感覚で吹いた時が上手だった。(10代女性)

 

・不法滞在について考えさせられた。同じ人間が、幸せに生きることが難しい世界はなんとかしたい。こどもにもその意味がよくも悪くも伝わっていることがよくわかった。(男性40代教員)

 

・最後のシーンの音楽と音楽がぶつかり合う感じがよかった。女性10代


・不法滞在、移民など子供の社会、目を通してみることで語られたのがよかった。海の向こうの話ではあるが、TVで近頃見聞きする機会も増えた現在。決して遠くの出来事じゃないのかも・・・。問題提起をもらえました。こどもと改めて意見を交わしてみたいです。(30代女性)

 

・とても切ない映画でした。考えさせられる内容で子供達にとって親はかけがえのないものだと今さらながら、感動しました。(60代女性)

 

・とっても素敵な映画&トークイベントでした!より多くの人に見てもらいたくなるような大切なメッセージがたっぷりつまり、ローラや皆に元気と喜びをもらえる心に響く映画でした!映像もとてもきれいで、まるでジブリ作品のような船が印象的です。トークイベントも素晴らしく、参加できてよかったです。ありがとうございました。(女性20代)

「赤い船のローラ」場面写真より

 


・最後の場面など音楽が印象に残りました。みんなで、それぞれの事情はあるけれども、楽しく踊ってすばらしいですね。人と人とのコミュニケーションは、大事ですね。世界中の人々が理解し合えるよう、こどものころからの働きかけは大事ですね。(女性60代)

 

・とても面白かったです。こども二人はドイツで生まれ育ったので今日のこの映画をとても楽しみにしていました。ありがとうございます。女性30代

大人の事情に巻き込まれながらも、こどもなりに成長していくかんじがさわやかですごく面白かったです。(女性40代)

 

・すごいよかった。(那覇小10才以下)

 

・ボートハウスがかわいかった!子供達の根っこの楽しいことが好き、人が好きってことが、じんわり伝わってきてよかった。(女性30代)

 

・異文化の疑似体験ができてとてもおもしろかったです。型には待った規則に縛られ自由な発想が浮かばない自分を見るめることができたような気がします。お多義に助けあえる社会でありたいと願っています。(女性60代)


・いろいろな問題を含んでるけどローラの日常のなかでそれが表現され描かれていて最後はハッピーエンドというか、よりよい明日へ向かっていてとても素敵でした。ありがとうございました。最後に拍手をしたかったです。(女性50代)

 

・ファンタスティックでシリアスでキュートな映画。大満足!感動した!(男性50代)

 

・とてもおもしろかった。テーマは色々と重たいのにこども目線になってて、よかった。9才の子とみたけど、字幕なので理解ができなかったみたいで、残念。(30代女性)


・とても心が温まる映画で、とっても素敵な作品でした。見れてよかったです。(女性20代)

 

・すごくほっこりする映画でした。人を思いやる気持ちって大切だなぁと思いました。(女性20代)

 

・ドイツ語の映画は初めてですが、子供達にもみてほしい内容でした。(男性50代)

「赤い船のローラ」のトーマス・ハイネマン監督にKIFFOの琉球ガラスのトロフィーが届きました。

 

とても素敵な作品だったので、小さい子用に、吹き替え版が作れなかったのは残念ですが、こどもの視点から描くことで、大人にとっても世界で起きている難民問題などを身近に感じる機会となったと実感できました。

 

最後に、惜しくもグランプリを逃しましたが、予算の規模が全く違うドイツとインドの大作にもまけず、大好評だった「ハルを探して」の観客の感想をおくります。その前に、関東在住のみなさんに朗報です。


第2回こども国際映画祭in沖縄<KIFFO>でも選ばれた「ハルを探して」が、夏休み期間中の8月6日から、下北沢トリウッドで上映されます!

 

年4百本以上の映画が上映されているなか、東京の映画館での上映決定はとてもすごい快挙です。

 

現在、「ハルを探して」その上映前に、尾関玄監督自らクラウドファンディング実施中!ぜひこの機会に応援&鑑賞しにいきましょう!

https://greenfunding.jp/lab/projects/1599

 

では、「ハルを探して」の感想をご紹介します!

映画「ハルを探して」場面写真より

 

・福島のことを含んだ内容で、難しいテーマだったかと思いますが、ドキュメンタリーやメッセージ性の強いものではなく普通の家庭が映されていたことによって深く考えさせれるものになっていたと思いました。(女性30代)

 

・福島にも普段の日常がありました。(男性50代)

 

・どこか人ごとだと思っていた放射能について身近に感じることができました。これから自分達も原発について人ごとではなく自分達のこどもの将来のためにももっと真剣に考えていくべきだと感じました。甲本ヒロトの主題歌もすごくよかったです。(女性30代)

 

・面白いところとか感動するところもあってよかった(小学生)

 

・震災の福島と東京を結ぶ友情でハルを探す旅に感動しました。 (60代女性)

 

・あきらめない気持ちに感動しました (小学生)

 

・ハルを探してというのは前々から見たいと思っていました。・映画をみて、中学生を中心にして青春を感じました。犬を探す為に喧嘩をしたり笑ったりしてとても楽しかったです。(10代)

 

・初恋物語と思いきや、福島のこども達の心情や、今の姿みたいなのがあって心に響く映画だったと思いました。親の立場そしてこどもの立場考えさせられる映画でした(50代女性)


・笑いも涙もあり良い映画でした。考えさせられる場面も。(30代女性)

 

・福島のことについても、4人の子どもの行動を通して、考えるものがあった。(女性10代)

 

・面白かったです!(30代女性)


・個性的な子ども達の役がらがよかった!男の子たちの成長を感じられた。(女性40代)

 

・ストーリーがよく作りこまれていて、展開がとても面白かった。女の子の心が揺れがよく伝わってきてよかった。(男性40代)

 

・じぶんなら犬をもってかえるけど、あの女の人は、もってかえらなかったのでびっくりしました。(小学生女子)

 

・尾関監督にも直接感想を述べさせていただきました。とても素敵な作品でした。ありがとうございます。沖縄にも共通するものがあるなと感じる作品でした。500円で見れて得しちゃった♫ではなく、500円でみて申し訳ないと思わせてくれる・・・上手くいえませんが。(女性30代)

 

 

・二項対立やプロパガンダではないストーリーでけれど福島の抱える重い現実を活写していて、さらに思春期の甘酸っぱい男子・女子の交流と友情をえがき、とても完成度の高い作品だと思いました。ぜひあちこちで上映会が開かれるように宣伝したいです。 (50代女性医師)

 

・女子がハルという犬をとても大切にしてとても大好きということがわかって、すごいな、と思いました (10代女子)

 

三作品とも、原作ものではないため役者なども知名度が低いなどの理由で、なかなか日本の映画館では上映されない作品たちです。映画祭の意義は、そのようななかなか表にでてない映画を上映し、知ってもらい、その良さを知ってもらう機会でもあります。その意味でも第2回こども映画祭in沖縄<KIFFO>に来てよかった!という人が多く、本当に、大成功でした。

 

たくさんの年代のひとがこどもと一緒に映画を見て、語り合う。映画を通じて、今まで知らなかった国のこどもたちとつながり、インドやドイツのこどもたちと心を通わせ、身近に感じることができる。それが、映画祭の魔法であり、大きな意味となります。

 

今年も開催予定のこども国際映画祭in沖縄<KIFFO>を開催します。すでに企業スポンサーさんの支援があるなど、皆さまのおかげで、映画祭への理解も広まってまいりましたが、昨年度のように、良質な世界の新しい映画3作を吹き替え上映する費用にはまだまだ届いておりません。

 

今年は、3000円の寄付から映画祭のチケットプレゼントがあり、こどもの支援に携わる団体に寄付もできます。ぜひ、昨年支援していただいたみなさんの力をお貸しください。

 

https://readyfor.jp/projects/KIFFO2016

 

次回は、・本祭報告②前夜祭・本祭の内容、ワークショップなどのようす(2/3)をお伝えします!
 

映画祭ディレクター宮平貴子

保存保存