駅伝監督の弘山です。クラウドファンディングも、本日(7月29日)で、いよいよ残り3日となりました。たくさんの方々からのご支援に心より感謝申し上げます。
 

7月21日から第一回強化合宿に入っていますが、皆様の期待に応えるべく、学生たちもハードな練習をこなしています。疲労困憊で、歩くのも辛そうです。この合宿では、すでに、30kmを2本走っていますが、この後も予定に入っています。これまでは、5000mの記録を伸ばす練習をしてきましたから、一度に長い距離を走るようなことは、ほとんどありませんでした。それも計画(計算)とはいえ、急に練習メニューに加わる距離走は、学生にとっては、厳しいトレーニングになります。
 


1回目の30km走は、起伏の激しいコースということも手伝って、ほとんどの者がバテバテ。やっと完走した学生もいました。しかし、2回目は、しっかり走れていました。持久力は、これからの養成になりますが、この短期間での変化を見ると十分にやれそうな気はしています。
 

 

そうは言っても、これから養成する持久力が予選会に間に合い、且つ、高いレベルで養えるかどうかは、怪我をしないで練習を継続できて初めて成り立つ計算です。トレーニングは身体を壊す場で、生活は身体を回復する場。これから予選会までの2ヶ月半は、身体を壊す量は、とてつもなく多くなります。身体が破壊した分を回復できないと故障したり体調を崩したりして、トレーニングしたことが無駄になってしまいます。そう考えると、身体を回復させることは、トレーニングと同じくらい重要なことになります。
 

練習だけ頑張れば箱根駅伝に近づくわけではありません。この前、書かせていただいた通り、活動費がない国立大学では、多くの方々からご支援をいただかないと選手サポート(栄養サポート、コンディショニングサポート、ボディケア、グッズサポート)の充実は図れません。学生の自費では限界があるために、皆様のお力添えが必要となってきます。期限となる7月31日まであと3日。よろしくお願い致します。
 

 

さて、河野のメッセージにもありましたが、大先輩が、わざわざ合宿先を訪ねてきてくれました。「筑波大学が箱根駅伝に連続出場していた時代に予選を通らなかった屈辱」を味わった先輩です。予選会で落ちた後、学生同士で「俺たちはどうすべきだ?」「俺たちはどう変わらなければいけないのか?」を何回も何回も話し合ったそうです。意見が食い違い、まとまりのないミーティングが続く中、後輩の放つ一言でチームが一つになったと話してくださいました。その言葉とは、
 

“どの大学も練習メニューになんて差はないはず。とにかく、僕たちは、他のチームに負けないくらいに走ればいいんじゃないですか”


みんな、ハッとしたそうです。「肝心なことに目を向けなかった自分たちを恥じて、それからは、努力を重ねていった。練習が終わった後も皆で声を掛け合い、プラスの練習に出掛けていく日々を過ごした。その結果、一年後には、予選会を通過し、箱根駅伝本戦では、往路6位、総合7位という予選会通過校としては、大健闘の成績を残すことができた」と誇らしく語っていただきました。

 


今の自分たちに重なる境遇を味わった大先輩の言葉は身に染みました。学生たちの心にも届くメッセージだっと思います。さらに最後に、「大学を卒業してしばらく経って感じたのは、“箱根駅伝に出たことが自分を何度も何度も後押ししてくれた”こと」と感慨深く話してくださいました。
 

「人生においての財産になる」という表現を使うことはあります。まさしく、箱根駅伝を目指した学生時代は、大きな人生の財産になるであろうし、卒業後の原動力にもなりうると私自身は感じていましたが、大先輩の話をお聞きし、さらに、そう確信するわけです。テレビ放映がなかった時代でも、箱根駅伝の存在は大きかったことを思い知らされました。私がそうであったように、箱根駅伝に向けて全精力を傾けて過ごした学生時代には、知識を高めることの勉強や研究はもちろんのこと、努力を重ねることの大切さやチームビルディングなど様々なことを学びました。

 


箱根駅伝を経験して卒業“する”のと“しない”とでは、かなりの差があると思います。出場できなくとも挑戦する過程を経験するだけでも価値あることですが、出場経験があるとなお良しでしょう。私は、指導者として、筑波大学の学生に、人生の財産になるような厳しくて楽しくもある経験を与え・残してあげたいと強く思っています。皆様のお力をお借りしながら、その実現に向けて努力を続けていきます。伴走者になっていただいた方々には、その過程をできるだけお届けするようにしていきます。よろしくお願い致します。

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