魂が触れ合う時の流れの中で~成長するチーム~ 2017近況報告

男子駅伝監督 弘山 勉
 

 現在のチームの状況をお伝えさせていただきます。7月末に実施した1回目の「強化合宿@白河甲子高原」と「強化練習@つくば」を経て、8月9日から今年2回目となる強化合宿をスタートさせ、さらに進んだ走り込みを実施しているところです。

 

活気ある練習を続ける筑波大の学生たち


 7月の合宿は、学生が所属する学群によって夏休みが異なるために、メンバーの半数ほどしか参加できなかったのですが、今回は、晴れて全員が参加。人数は約2倍となり、かなりの賑わいと活気を帯びた合宿となっています。特筆すべきは、「故障(スポーツ障害)によって合宿不参加となる学生が1人もいない」という事実。これは、ほんとうに価値あることだと思います。
 

練習での集中力も俄然と高まる


 箱根駅伝予選会まで残り2ヶ月を切りました。時が過ぎるのは、ほんとうに早いと感じます。誰もが制御したいと思う時の流れは、当たり前ですが、皆に等しく同じ速度になります。現在の筑波大学・長距離チームの故障者が減り、エネルギッシュに活動しているのは、平等に流れる“時”の質を高めようとする意志が注入されていることを意味するはずです。そう都合よく解釈するのは、“故障”は、競技に対する意識や精神の状態が反映されるので、それだけ高い精神レベルで活動できていることを表していると思うからです。
 

クールダウンのJOGを笑顔で競走する場面も


 そうしてスタートした合宿は、すでに1週間以上が経過し、後半戦に突入しました。疲労も蓄積されているはずなのに、皆に活気が溢れる状態が続いています。それくらい、学生の目にも力があり、チームにエネルギーを感じます。
 

疲労困憊の中、練習の頑張りを讃えあう


 当然のこととして、Aチームで練習する人数が増えてきます。集団の中に、意識レベルの高い選手が増えれば増えるほど、練習のクオリティは引き上がります。自分だけでなく、周りのことも気にし、掛け合う声も多くなっていきます。“空気が変わる”とは、まさしく、このような状態を表すのだと思います。「魂(心)が触れ合う時の流れ」を増やすことこそ、駅伝主将の河野が目指してきた姿。魂が触れ合う時の流れの中で生きていくのは、気分が良いものです。もちろん、魂とは「箱根駅伝予選会を絶対に突破してやる!」という燃える心です。
 

Aチームで走る学生がどんどん増えている


 この文章を書きながら、ふと思い浮かんだシーンがあります。それは、以前、在籍していた実業団のチームでのこと。グループ制で活動していたために、実力者が揃いながら、何度挑戦しても駅伝で勝つことができませんでした。
 

 それが、あるキッカケから私が駅伝前の合宿で全員を預かり、1ヶ月間に渡って同じ練習と同じ生活を共にしました。すると、チームが一つになり、駅伝で日本一になることができたのです。
 

 現在の筑波大学は、まだまだ強い選手は少ないですが、結束に向かって動き出しています。「厳しい練習に対しても、皆に覇気がある」「疲れがあっても、皆で明るい空気を作り出す」そんな“共に歩む”チームになっています。そういうチームの中で、個が育ち、強い選手が生まれてくることが期待できると思います。
 

朝練習から気合い十分の走りを見せる学生たち


 実際、昨日は、疲労がピークの中で、スピードと持久系をミックスさせて厳しい練習を課しました。さすがに、各グループが揃ってゴールとはなりませんでしたが、全員が最後まで必至に身体を動かしていました。クタクタで宿に帰り、疲労困憊状態での夕食となりますが、そこには、弾む会話と笑顔があるのです。
 

 合宿恒例の夕食スピーチ大会でも、野次を飛ばし、笑い合います。「筑波大学を志望した理由」「忘れられない高校の恩師の言葉とその意味」などチームのためになる真面目な話をする者、「初恋の話」で場を盛り上げる者など、その内容は様々です。些細なことなのですが、相互理解を深めることに繋がっている気がします。
 

声を掛け合い練習レベルを引き上げる


 チームが一つになってきたのは、駅伝主将を中心とした学生たち自身の“箱根への想い”の強さです。予選会の2ヶ月前に、この状態に持ってくることができたのは、非常に意義が大きいと感じています。魂が触れ合う時の流れに乗った個とチームが、今後、大きな成長を遂げるのは間違いないでしょう。
 

 チーム(人)の和(結束)だけで、予選通過できるほど、箱根駅伝は甘い世界でないことは十分に承知しています。ただ、“和”は、数学的には、“足し算”を意味するように、学生たちが共に高め合い、調和がとれたチームとして皆が機能するならば、それは個の足し算として総和が大きくなるのです。箱根駅伝予選会をチームの和で勝負できる準備は着々と進んでいると思っています。
 

 私は、個の実力を高められる計画や練習メニューを作成し、サポートを頑張っていくのみですが、『魂が触れ合う時の流れ』に乗った今、何も心配していません。 “楽しみ”しかないと言っておきます。
 

魂が触れ合う練習は気持ち良い空間に


 こうして、チームが良い方向に進んでいるのは、昨年のクラウドファンディングで集まった寄附金で栄養サポートが充実してきた賜物です。大事な「身体作りに繋がっている」のは当然で、さらには、同じ場所で同じ釜の飯を食べることで、学生同士が互いを「知り合い、認め合い、高め合う」関係が築かれたからだと思っています。
 

ロードでは無類の強さを発揮する1年生の相馬


 今年も『国立大学本気の挑戦!筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト・クラウァンディング』によるサポート費用への支援のお願いを実施していますが、期限まで残り3週間となりました。コンディションサポート(食事提供など)を継続するために、箱根駅伝にグングン近づいている筑波大学へのご支援を何卒よろしくお願いします。

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