プロジェクト概要

本プロジェクトへの寄付は税制上の優遇対象となります(詳細はこちら

▼日本での実験の様子です。ぜひ動画を観てください本番は地中海を舞台に大規模(幅80メートル)な「詩」が、広大で真っ青な海上に浮かび上がります。この動画では特に、気泡の文字と、さざ波が重なり合う様子(10秒以降)の美しさを感じて欲しいです。

 

今回の作品は、長期間に渡る技術実験を経て、今夏マルタ島にて行う壮大なアートプロジェクト『The Book in The Sea』「世界の海」を本と捉え、海に幅80メートルにわたり気泡で詩を描きます。しかし、3年もの準備を行ってきましたが、獲得制作予算が当初想定していた半分で確定。直前となって資金不足により、実現が不可能になるかもしれない事態に直面しています。多くの皆様のお力が必要です。ご支援をよろしくお願いいたします。

 

私たちの作品は、水や風、光、浮力、張力等、自然の中にある物理現象を素材に、これらが最も美しく見える一瞬を切り出し作品として表現するために、高度なテクノロジーと融合して誕生します。自然の物理現象の美しさ、面白さを引き出した作品は、国や年齢を超えて感性を刺戟し、人々が作品と共鳴を始める力を宿しています。

 

人々が作品と共鳴する。「自然の物理現象」が起こす感動を作品に

 

プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。東京藝術大学 美術学部 デザイン科 准教授の鈴木太朗(アトリエオモヤ代表、空間演出研究所所長)です。
 
風を受けてしなる植物、風によって変化する木漏れ日、雨の日に水滴によりできる波紋、窓硝子に流れる雫、夕方の斜光、気泡そのものの動きや水面に起こる波の動き一一。

 

これらすべてが美しく、見る人を飽きさせません。私は、自然の物理現象が持つ「人々を魅了する力」を、作品へと昇華させる試みをしているアーティストです。

 

 

自然の物理現象が人間の裡に沸き起こさせる感情。国や年齢を超えて「共感できるもの」こそが、デザインの根源だと私は考えています。作品を生み出すにあたり、私たちが重要としているものが、<時間軸><再構築><時間軸表現のためのテクノロジー>です。


2003年に同コンセプトを引き継いでアーティストグループ「アトリエオモヤ」を結成。これまでに様々な仕事をこなしてきました。また2016年には、私の在籍する東京藝術大学デザイン科空間・演出研究室を「空間演出研究所」と名付け、産学連携を含めた新しい取り組みをはじめているところです。


このプロジェクトは、東京藝術大学に繋がりのあるメンバーを持つ、アトリエオモヤと空間演出研究所による共同プロジェクトです。

 

 

 

時間軸、再構築、時間軸表現のためのテクノロジー

 

例えば、アトリエオモヤ『Liquidscape』という作品。高層ビルの窓越しの景色が、徐々に水が入ったり抜けたりする「レンズ水槽」を通すことで、凝縮されたり、拡大されたりする変化を生み出します。空気と水の屈折率の違いによって異なる度数のレンズ効果が、不思議な視覚体験を表現しています。

 

アトリエオモヤ『Liquidscape』

 

 

この作品は、雨の降った時、ふと見上げた傘に落ちる水滴に映った景色の変化を見た時に感じた面白さ、美しさを伴った感動が作品構想の出発点です。傘の上の水滴たちに、凝縮された景色が様々に変化してゆきます。この様々に変化する<時間軸>こそが、感動要素を生み出すと私たちは考えます

 

「サイズかたちにより変化する水滴レンズ効果」を感動要素として抽出し、窓に広がる高層ビル群を水滴レンズにより変化する媒体として取り入れ、その場所ならではの作品として<再構築>することで作品が誕生します

 

作品上に時間軸を取り入れる為に高度なテクノロジーを使用していますが、作品上では、最も美しく見える一瞬、楽しさを感じさせる一瞬を追求し、鑑賞者にテクノロジーを感じさせないように配慮しています。この、見るタイミングによって異なる不思議な水のゆらぎを引き起こすメカニズムを<時間軸表現のためのテクノロジー>として設計するのです。
 
普段は見過ごしがちな自然の物理現象。鑑賞者が自然の物理現象に対してこれまで自然に得てきた経験やその背後の記憶が、作品を通して鑑賞者に感情的に繋がることを私たちは期待しています。

 

 

2018年8月。青く広がる広大な海に詩を浮かび上がらせる、次のプロジェクトへの挑戦

 

今回挑戦するプロジェクトは、マルタ共和国欧州文化首都のアートイベント※1へ、2018年8月中に出展するもので、『The Book in The Sea』という作品。場所は、地中海に浮かぶマルタ共和国内の諸島「マルタ島」。息を飲むほど美しい海、世界遺産の城塞都市、超古代遺跡が残るところです。
 
実は、長い歴史の中で数々の戦火に見舞われており、海岸は城壁おおわれた部分もあるなど、海に対する深く重い記憶があります。青く美しい海面に、気泡によりマルタの詩人による言葉を横80メートルに渡り描き出すアートプロジェクトです。

 

日本での実験(本番は横80メートルになります)

 

※1 欧州文化首都とは、欧州連合 (EU) が指定した都市で、一年間にわたり市民の参加を前提とする数々の芸術文化イベントを展開する事業。EU加盟国から毎年2都市が文化の首都として選ばれ、2018年はオランダと今回のプロジェクトの舞台であるマルタ共和国(日本:EU・ジャパンフェスト日本委員会事務局 / マルタ:Valletta Design Cluster launched)。

 

 

マルタの美しい自然の中、濃紺の海に2台のボートが通り過ぎて

 

初めて連絡が来たのは2015年9月でした。ミーティングを重ね、いよいよ2016年9月に調査の為マルタ共和国を訪れました。想像上の美しい世界が急に現実に飛び出してきたかのような光景に圧倒されました。

 

自然を体感した時の感動要素を、作品として再構築して人工的な建築空間に取り入れることに、我々の作品の意味があると考えていました。しかし、マルタの壮大な自然を目の前にして、その行為は今回のプロジェクトでは意味がないことに気づかされたのです。ここは太陽や海、風や光に囲まれ、生きる人々は常に自然と共に在りました。

 

 

そんなことを考えていると、目の前を2台のボートが通り過ぎました。人工物が雄大な海に2本の白いスジを描き、それは時間とともに徐々に消えてゆきました。真白な線ははっきり現れたと思うと、そのカタチを崩して濃紺の海にまた呑まれていく一一。この泡の姿が、切なく感動的だったことを今でも鮮明に記憶しています。これを表現したい、直感的にそう感じた出来事でした。

 

 

『The Book in The Sea』について

 

作品『The Book in The Sea』を説明します。マルタ共和国は度重なる戦火に見舞われています。いくつもの大砲が公園などにオブジェとして設置されています。


マルタ人の、深い歴史を通したマルタの海の見え方と、今目の前に広がる誰もが感動するマルタの美しい海。同じ海のレイヤーに、見る人によっていろいろな意味があり、歴史があります。

 

この海に、泡により横80mもの規模で詩を描きます機械的に制御し正確さを求めながらも、時間と共にはかなく崩れ消えてゆく泡で出来た文字の姿。現在と過去を行き来する海の記憶として作品上に現れます。

 

作品イメージ


文字盤は3層90文字となっていて、時間軸を持って進行されます。浮かび上がるのはマルタ人作家のglen氏によるマルタ語の詩。マルタ人による強いメッセージをうたいます。

 

現地には、クルーズ客の乗客を含む年間約190万人以上の大勢の観光客も訪れます。海に泡で文字が書かれる驚きと共に、設置される英語のキャプションからも内容を理解し、鑑賞者が更に作品に深く介入ことを期待します。観光客やマルタの人々に深く印象に残り、またマルタの歴史に刻まれる作品となることを私たちは願っています。
 

 

「海に文字を描く」ために、長期にわたる実験を実施

 

2016年12月頃:初期実験

 

待ち受けていたのは、海の下で気泡を放出する技術を使用して、水の表面にテキストを表出させるという難題。海というダイナミックなキャンバスで、空気(泡)という表現素材を用いて、いかに美しく映し出すかを追求するため、私たちは2016年終わり頃から長い時間をかけて研究開発を行ってきました。

 

以下の写真は、初期の研究開発の様子です。広い範囲に泡を出現させる為、最も効率が良く視認性の良い泡を探しました。

 

 

 

構造の概念は出来上がりつつありましたが、大量のエアーを送るブロワーが必要であることが判明しました。そこで、葛西臨海水族園の夜間マグロ水槽を見学させていただき、設計当時の図面やメーカー、機器の型番等詳細を知ることが出来ました。更にメーカーさんに問い合わせたところ、実験用の小型ブロワーも快く貸していただくこととなり、その後の実験を進めることができました。

 

 

2m×4mの文字盤から出る泡を離れた距離から見る為、パイプの太さ、穴の径、構造など検討していきました。文字盤の入るサイズの実験水槽として、4.5m×2.5mのプールを用意して実験を重ねました。

 

 

 

2017年9月頃:アクアマリンふくしまでの実験

 

ブロワーは200Vあり、工業用電源があるところでしか実験が出来ません。実際の海での実験が出来ずにいました。そんな中、アクアマリンふくしまでの実験の許可をいただき、人工浜に文字装置を置き、展望台の高いところから泡文字の視認性を確認することが出来ました。

 

 

 

 

2018年3月頃:マルタへの実験渡航


様々な実験や主催団体への実験報告を終え、いよいよマルタでの実験渡航が可能になりました。この渡航では、実際使用するブロワーはまだ用意出来ていないので、小型ハンディブロワーでの2mの泡だし実験を行い、文字のサイズ、泡の見え方など問題が無いことを確認しました。また、実際の海ではまだ文字盤全体に泡を出すことが出来ない為、白いテープでAと書き、サイズの検討をしました。

 

 

 

 

現地での作品配置位置決め、詩の内容の検討も含めスタッフとのミーティング

 

 

2018年5月現在:最終調整

 

帰国後は、図面のアップデートや構造を現地と共有しレポート書くなど、やることがまだまだたくさんあります。これからいよいよ本番の制作準備に取りかかる段階です。クラウドファンディング参加者の皆様、また現地鑑賞者の皆様に作品を通して心から感動してもらえるよう、現在、私たちは全身全霊を傾けてこのプロジェクトに取り組んでいます。

 

 

 

 

クラウドファンディングの目標金額の使い道について

 

■開催日時:2018年8月7日〜8月13日(7月29日〜8月19日準備・回収期間)

■開催場所: マルタ共和国 ヴァレッタ

■主催者:欧州文化首都(ECC: European Capital of Culture)(日本:EU・ジャパンフェスト日本委員会事務局 / マルタ:Valletta Design Cluster launched

 

ご支援金は、上記展示に参加するためのメンバーの渡航費やブロワー等設備を含めた作品パーツの輸送費等に充てさせていただきます。

 

本プロジェクトでは、開始当初に獲得を想定していた予算ギリギリのところで構想を練っていました。しかし、最終的に確定された制作予算が、想定されていた金額の半額となることとなり、急遽不足分を自己で準備しなければならなくなりました。3年間かけて準備を行ってきましたが、ここまで来て『The Book in The Sea』実現が不可能になるかもしれない自体に直面しています


なんとか実現させたいとの願いから、藁にもすがる思いで今回のクラウドファンディングに申し込んだ次第です。どうか皆様のお力を貸して頂けないでしょうか。
 

輸送予定の機材やパーツ

 

ご支援・応援のお願い

 

欧州文化首都により、マルタ共和国では1年を通して様々な文化イベントがおこなわれます。多くの外国人がマルタ共和国を訪れるこのタイミングに、ヴァレッタの素晴らしい海を一望出来る  Lower Barrakka Gardens の景色にこの作品が設置されることは、世界的に見てもとてもインパクトのある出来事となると思います。

 

私たちはこの作品を通した感動を、全世界の方々に体験してもらいたいと考えています。アトリエオモヤとしても、また空間演出研究所としても、この作品でデザイン、アートの世界に新たな1ページを開きたいと本気で考えています。私たちにとっても、これまでの表現から一歩踏み出した新たな表現を開拓するとてもチャレンジングな出来事です。このプロジェクトを実現させる為に多くの皆さまのお力をお借りしたく、是非宜しくお願い申し上げます。

 

 

アーティスト


■アトリエオモヤ http://atelieromoya.jp
鈴木太朗(代表) http://suzukitaro.jp
東京藝術大学美術学部デザイン科准教授
赤川智洋 http://atocmoc.com
東京藝術大学美術学部デザイン科工房講師
田中慶 http://atelieromoya.jp/member/
東京藝術大学美術学部デザイン科卒
田部井勝 http://tabeimasaru.com
東京藝術大学情報芸術センター非常勤講師

■空間演出研究所 http://design-sd.geidai.ac.jp
鈴木太朗(所長)
西毅徳(代表) https://ruido314.wixsite.com/takatoku-nishi
東京藝術大学美術学部デザイン科 空間・演出研究室 博士後期課程 在学中
安藤拓生 https://adodmil6.wixsite.com/oand
美術作家
コラボレートアーティスト
■製本アーティスト、詩人 Mr.Glen Calleja(マルタ共和国) http://glencalleja.com

 

税制上のメリットについて▶2018.8.10 修正について

 

■個人の寄附の場合:

個人で2,000円以上の寄附をされた方は、本学の発行した寄附金領収書を添えて確定申告を行うことにより、以下の措置が受けられます。

 

(所得税)

下記の金額が、その年の所得税の課税所得から控除されます。

課税所得の控除額=寄附金額(所得の40%を上限)-2,000円

 

(住民税)

所得税のほか、次の自治体にお住まいの方は住民税が一部控除されます。

・東京都足立区にお住まいの方

都道府県民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×4%控除
市区町村民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×6%控除
…合計10%

 

・神奈川県横浜市にお住まいの方

都道府県民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×2%控除
市区町村民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×8%控除
…合計10%

 

・東京都、神奈川県にお住まいの方

都道府県民税の控除額:(寄附金額-2,000円)×4%控除
…合計4%

※確定申告を行わない方は、上記自治体に住民税の申告を行っていただく必要があります。

 

■法人の寄附の場合:

寄附金は、全額損金に算入することができます。

 

【参考】「国税庁HP」
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/04_3.htm

 

 

寄附金領収書の発行について

 

本学にご寄附いただきましたら、後日「寄附金領収書」を送付いたします。確定申告の際、証明書としてご活用ください。

 

■領収書名義:

Readyforアカウントにご登録の氏名を宛名として作成します。

■領収書発送先:

Readyforアカウントにご登録の「リターンの発送先ご住所」にお送りします。

■寄附の受領日(領収日):

Readyforから本学に入金された日となります。

■領収書の発送日:

12月ごろを予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 


本プロジェクトは購入型のクラウドファンディングであり、上記の通り支援金が税務上寄附金として扱われるか否かについてReadyforが審査上確認したものではありません。個別の税金の取扱いについては必ず税務署または税理士等専門家にご相談ください。


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