原発事故で被ばくした牛たちを守り、科学的根拠なく安楽殺しない未来を

ドニプロ川は、ロシアから始まりベラルーシを経てウクライナを縦断し、黒海に注ぐ総延長2,285kmの長大な川です。
最初の写真は、チョルノービリのドニプロ川です。わかりにくい写真ですが、数匹の大きなナマズが川面に落としたパンを奪い合っています。もともとは生息していなかったのですが、原発事故のあとで、あまりにも大きなナマズがいるので放射線の影響で巨大化したなどと騒がれたようです。しかし、実はヨーロッパオオナマズという種類で、近年に中央ヨーロッパに持ち込まれ広がったようです。あまり話題になったために捕獲されて他の場所に移されたそうですが、また増えてきたとのことでした。
ロシア軍がチョルノービリ原発を占拠したことは世界中から非難されましたが、彼らは短期間でキーウを陥落させ、この川を利用して多数の兵隊をキーウに運ぶつもりであったとも言われています。
かつてドイツ軍とソビエト軍が戦って双方に甚大な戦死者をもたらした「ドニエプル川の戦い」を念頭に、プーチンが考えた凱旋の演出の一つであったのかもしれません。
もう一枚の写真は、平和であった１０年前のキーウの風景です。
歴史に残るであろう「プーチン戦争」の早期終息を願うばかりです。